2019年11月26日

心躍り、心和む、ジャジーなインストゥルメンタル・ヒップホップ ~Midnite Prowler B-Side By 1Co.INR~


ビートの上でジャジーなこじゃれたエレクトリック・ピアノが弾むように華麗に踊る……。ここで展開されるのは、そんなインストゥルメンタル・ヒップホップ。作者は1Co.INRと書いて、ワンコイナリと読むという日本人ビートメイカーです。ビートメイカーが作るジャズとでもいったところでしょうか。

ところどころで少し不穏な空気を生みはするものの、基調となっているのはゆったりと、まったりとした落ち着いた雰囲気。最後まで気持ちよく、心地よく聴けます。踊るエレクトリック・ピアノのメロディに聴き手の心も躍り、そして和みます。

2019年11月19日

毎日のチルアウトタイムにこのビートを、このインストゥルメンタル・ヒップホップを Vol.4 ~Imperfections 2 By oatmello~


しっとりとしていて、穏やかなインストゥルメンタル・ヒップホップ。ほっこりとした穏やかな空気と心地よい温もり、そしてほんの少しの切なさを感じます。ここではないどこか別の場所へ連れて行ってくれそうな、いい夢を見せてくれそうな、そんな音楽です。

作者はアメリカのOatmelloなるビートメイカー。シンプルなリズムの上にジャズのテイストを含んだこじゃれた雰囲気のピアノや管楽器の音、気持ちよさそうにフワリと宙に浮かぶ電子音が乗っていく作りの曲が並んでいます。毎日のチルアウトのひとときにぜひどうぞ。いいチルアウトの時間を過ごせます。

2019年11月18日

幻想的な美しい空間が広がるハウス・ミュージック ~Venq Tolep By Robag Wruhme~


淡々と進行していく、クールな印象を与えるディープ・ハウス、もしくはミニマル・ハウスといった趣の音楽。ドイツのクリエイターであるロバック・ルーメの作品です。淡々としていながら、それでいてドラマティックな、そして幻想的な空間が広がる作品に仕上がっています。

ダンス・ミュージックらしいリズムからは遠く離れた、ただ時を刻むようなリズム、美しくたゆたう電子音、効果的に挿し込まれるヴォイス・サンプル、ユニークな雰囲気の金属音。これらを重ね合わせ、良質なアンビエントやエレクトロニカに通じる美しさを持ったハウス・ミュージックを展開しています。

2019年11月15日

どこまでも澄み切った美しい空間で静かに鳴る音 ~Healesville By Albrecht La'Brooy~


澄んだ空気の中に硬質なピアノやギターのメロディの断片が、フィールド・レコーディングで採取したと思われる人の声や鳥のさえずりが、そして繊細な電子音が静かに鳴り響く音楽。やや冷え冷えとした感触を覚える、美しいアンビエントが展開されています。

作者はオーストラリア出身のアレックス・アルブレヒトとショーン・ラブロイからなるアルブレヒト・ラブロイ。以前、このブログで取り上げた過去の作品と音楽のスタイルはほぼ同じです。澄んだ美しい空気が隅々にまで行き渡った清々しい音の世界を堪能してください。

2019年11月14日

真夜中のメランコリックなヒップホップ/ブレイクビーツ ~Home By Aso~


夜遅くにこの文章を書いているからなのでしょうか。これを書いている深夜3時頃にはこの手のしっとりとした音楽を聴きたくなります。アメリカのAsoと名乗るビートメイカーによる作品です。深夜に聴きたくなるメランコリックなインストゥルメンタル・ヒップホップ……。そんな音楽を展開しています。

ゆったりとしたテンポで刻まれるチープな音のドラムの上に、ややブルージーなギターやかわいらしい雰囲気の電子音が乗っていく曲が中心。ヒップホップと言うよりもエレクトロニカと言ったほうが近いかもと思わせるほど、おだやかな空気が流れています。

2019年11月3日

スモーキーなビートに酔いながら ~85 By Yotaro~


モクモクとしたスモーキーな音が充満していて、煙たくてどこなのかよく分からないところへと誘われるかのよう……。霧だらけの森の中か、煙が充満した地下の小部屋か、そんな場所にいる感覚を覚えます。

ここで展開されるのは飾り気のないシンプルなウワモノのフレーズと、骨格だけのようなドラムからなる無骨なインストゥルメンタル・ヒップホップ。今っぽく言うと、ローファイ・ヒップホップとなるのでしょう。

作者は奈良出身のビートメイカー、ヨータロー。タイトルの85というのは全部の曲のBPMが85だからとのことです。それはともかく、不思議な酩酊感に酔いましょう。

2019年11月2日

ヒップホップからアンビエントへと至る音 ~See You Soon By submerse~


甘い清涼感、しっとりとした心地よさ、そして夜に合いそうな色気のある音に心をつかまれました。これを部屋で鳴らしておけば、おしゃれな空気が部屋中にフワーッと広がります。イギリス出身で東京在住のビートメイカーであるサブマースの作品です。

静かに沈み込んでいくダウンテンポときらびやかなエレクトロニカ、アーバンな雰囲気のソウルやR&B、アンビエントっぽい音を少々……。これまでと同様にこれらの音楽をヒップホップに絡みつけた音楽を展開しています。

ヒップホップからアンビエントへアプローチしたらこういう音になる? と考えつつ、この音楽の心地よさにおぼれましょう。