2020年2月26日

静かに燃える歌 ~Actors By Slow Hollows~


ネオ・ソウルの美しさやなまめかしさと、エリオット・スミスを思わせるやや暗いフォーク・ソングが結びついたような音楽。ボン・イヴェールっぽいところも少々? モデルや俳優としても活動するオースティン・アンダーソンなる人物を中心とした4人組バンド、スロウ・ホロウズの3作目のアルバムです。

少し暗いトーンの心地よい音の波が静かに押し寄せて、そして去っていく曲の中に、ささやくようなアンダーソンのヴォーカルが乗っていきます。ゆったりとくつろいで聴くことができて、気持ちを高揚させる瞬間も訪れる、静かに燃える炎のような歌が続いていく、そんな作品です。

2020年2月22日

スウェーデンから届いたメロウ・ダウンテンポ ~Life's a party and you're not invited By Arvo to me~


甘く美しく、たゆたうように……。そんなふうにゆったりと流れていくダウンテンポ。作者はArvo to meと書いて、アーヴォ・トゥー・ミーと読むのでしょうか。スウェーデンのビートメイカーによる作品です。

深く沈み込む重い低音域の音は、夜の闇に溶け込んでいくようなしっとりとした質感があってとても心地よく、その上に乗るキーボードのメロウなメロディはとても甘い、気持ちよく酔わせてくれる音楽です。この音楽と共にいいチルアウトの時間を過ごせそう。夜、寝る前のひとときにどうぞ。

2020年2月10日

澄み切った空気のようなアンビエント・ミュージック ~A Cloud in a White, Square Room By Norihito Suda~


京都在住のアンビエント・ミュージックのクリエイター、ノリヒト・スダによる作品。ここでもこれまでと変わることなく、おだやかでやさしい雰囲気に満ち溢れたアンビエントを聴かせてくれています。

静かに流れていく電子音の上に、明確なメロディを奏でているような、いないような……、そんなピアノやギターのフレーズがうっすらと乗っていく曲が並んでいます。何も特別なことが起こらない静かな音楽。そしてその何も特別なことが起こらない静かな空間はとても美しい。

2020年2月7日

よりリリカルに、よりノスタルジックに ~4 ever live By Men I Trust~


心地よいドリーム・ポップを演奏するカナダの3人組のバンド、メン・アイ・トラスト。このバンドには切なさを感じさせる曲が多くありましたが、それにしてもここまで切なかったっけ……? というのが、ライヴ・ヴァージョンを集めたこの作品を聴いて感じたこと。

ダンス・ミュージック風だった「テイルウィップ」も、ダンサブルなリズムが控えめになり、しっとりとしたアレンジに変更されています。これにより女性シンガーのエマの可憐な歌声が際立ち、曲に元々ある切ない雰囲気が増しているのではないかと思います。秋や冬の寒い時期に合いそうな音楽です。

2020年2月6日

トロ・イ・モアによるドリーミーなアンビエント ~smartbeats - EP By Toro y Moi~


アップルミュージックのアンビエントのプレイリストを再生し、流れてきたのがこの作品の1曲目「フロウ」。そして誰の曲なのかと思って作者を見てみたら、トロ・イ・モアではありませんか。トロ・イ・モア……。この人はこの手のドリーミーなアンビエントを作っていたのですね。

2019年作の『アウター・ピース』ではダンサブルなドリーム・ポップを聴かせていましたが、この作品では気持ちよさそうにたゆたう電子音の中に、声やキーボードの音の断片を散りばめたアンビエントを聴かせています。寝る前に聴いたら、いい夢を見れそうです。心地よい音の波に飲み込まれましょう。