2021年12月28日

酔わされ、そして癒されて ~西内徹&Yamande By 西内徹&Yamande~ (2021 Release)


優雅にゆったりと揺れるサックスのキリッと甘いメロディに酔わされ、癒されましょう。おだやかな時間を届けるレゲエ/スカ(ヴォーカルが入った1曲以外はインストゥルメンタル)がびっしりと詰まった作品です。

作者はサックス/フルート奏者の西内徹。大人びた落ち着いた雰囲気の中に子供のようなかわいらしさもあり、そして洒脱なところもあり、実にいい空気が流れています。毎日のリラックスタイムにぜひどうぞ。

2021年12月21日

アンビエントとジャズの間を揺れる、毎日に彩りを加える音楽 ~Elements of Nature By Felbm~ (2021 Release)


これはアンビエント? いや、ジャズ? そんなことを思わせる曲が並んだ作品です。自然の要素――フィールド・レコーディングで採取した音――と鐘のような音やギター、そしてサックス、フルート、チェロなどの楽器の音が重なり合い、ユニークな音楽を展開しています。

作者はフェルボムと名乗るオランダ人クリエイター。天気のいい日に原っぱにたたずんでいたら、風に乗って聴こえてきた音のような、気持ちのいい音が聴こえてきます。ユニークと書きましたが、難しさはまったくなし。毎日の生活に彩りを加える作品です。

2021年12月18日

甘い歌声に酔わされて ~Feel Like Makin' Love / Sing A Simple Song By CAT BOYS feat. Yuima Enya~ (2020 Release)


何はともあれ、ロバータ・フラックの「フィール・ライク・メイキン・ラヴ」を日本語でカバーした1曲目に酔いましょう。まどろむような歌声、そして揺れるピアノの音が心地よい空気を運んできます。ソウルにカテゴライズされる曲でありながら、とろけるような甘さは極上のラヴァーズ・ロックのよう。

本作はファンク・バンドのキャット・ボーイズがユイマ・エンヤをヴォーカルに迎えて制作したもの。スライ&ザ・ファミリーストーンの「シング・ア・シンプル・ソング」の日本語カバーも収録しており、こちらは粘っこいファンクに仕上げています。


2021年12月13日

やさしい温もりを持ったオーガニック・ソウル ~Mother By Cleo Sol~ (2021 Release)


程よいあたたかさを湛えたなめらかな手触りの歌声と音が包み込む、約66分間の音の旅。心地よい温もりを持った、オーガニックな質感の音を中心としたソウル・ミュージックが並んでいます。西ロンドン出身の女性シンガーソングライター、クレオ・ソルの2枚目のフル・アルバムです。

ドラム、ベース、ピアノ、そしてギターなどで構成されたすっきりとした演奏はソルの美しい歌声に花を添えるかのよう。最初から最後まで同じテンションの曲が続き、これを聴いている間、ずっと幸せな気持ちでいられます。

2021年12月6日

心地よい夢の中で…… ~Fever Dreams By Villagers~ (2021 Release)


いくつかのメディアの紹介文を見るとフォーク・ロック・バンドと書かれているけど、これ、フォーク・ロック? これはもう極上のドリーム・ポップでしょう。ゆったりと流れていく甘口のメロディ、そして大らかな雰囲気のきらびやかな演奏、どちらも素晴らしい!

そんな本作はシンガーソングライターのコナー・J・オブライエンを中心としたアイルランドのバンド、ヴィレジャーズの5作目のアルバム。歌のメロディにはトラヴィスやスノウ・パトロールに通じるところがあり、そういったロック・バンドたちの名作に並ぶ作品ではないでしょうか。

心地よい夢の中を穏やかにまどろむように展開していきます。安心感と癒しを与えてくる、あたたかい空気に包まれた作品です。

2021年12月1日

いつまでも変わることなくいい歌、いいメロディを ~Surpresa By Jesse Harris & Vinicius Cantuaria~ (2021 Release)


変わることなくいい歌、いいメロディを作り、歌っています。ジェシー・ハリスというニューヨークのシンガーソングライターが作り、歌う曲はいつだって心をあたたかくしてくれます。本作はハリスとブラジルのシンガーソングライターであるヴィニシウス・カントゥアリアのコラボレーション作品です。

ハリスが歌う曲とカントゥアリアが歌う曲が収録されていて、フォーク・ソングを基調とした中にブラジル音楽っぽい雰囲気もしっかりとあります。しっとりとしたやさしい歌声と、伝統的なシンガーソングライターらしさを残しながらも洗練されたメロディが何よりもすばらしい!