2014年12月31日

年末年始の休暇はこのアンビエントを聴いて過ごしましょう ~isolatedmix 50: bvdub - Sleep Tight, Ono~


年末年始の休暇に入った方はいかがお過ごしでしょうか。何もすることがなくてヒマだなあ……という方もいるのではないでしょうか? 今日はそんな方にオススメするアンビエントのDJミックスを紹介します。無料でダウンロードできます。

“astrangelyisolatedplace”というメディアのDJミックスシリーズには、いつも高品質のDJミックスがアップされていて、今回紹介する第50弾もとてもいい内容に仕上がっています。1時間33分という長尺のDJミックスなので、年末年始の休暇中に聴くにはちょうどいいかと思います。

ミックスを担当したのはbvdubことブロック・ヴァン・ウェイという、アメリカ・サンフランシスコ出身のクリエイター/DJです。こちらのページにインタビューとプロフィールが掲載されています。

内容はどちらかと言うと、暗めのアンビエントです。ピアノやギター、そして電子音を混ぜ合わせた音が、ゆったりとたゆたうように流れていきます。

ところどころにシンフォニックな音を加えたり、シューゲイザーっぽいノイズ音を加えたりしながら、音の表情を少しずつ変化させていくさまは、見ている景色が少しずつ変化していくかのよう。昼から夜に移っていくように、あるいは天候が変わっていくように……。



2014年12月30日

雪をテーマにした? wun twoのビートテープ ~snow by wun two~


ドイツのビートメイカーであるwun twoが新しい音源をリリースしていました。無料でダウンロードできます。ここでもヒップホップとダウンテンポを混ぜ合わせた心地よい音楽を聴かせています。

ゆったりとしたテンポの曲は時間の進み方を少しずつ遅くしていくかのよう。モクモクとしたスモーキーなビートとウワモノが絡み合った音を繰り返し聴いていると、ゆっくりと違う世界に連れて行かれる感覚を覚えます。このタイトルは雪、あるいは冬をテーマにしたということなのでしょうか?

2曲目「n」ではディアンジェロの「ブラウン・シュガー」を使っています。ディアンジェロは最近、14年ぶりとなる新作をリリースしたばかりなので、旬の音を使った曲と言えなくもない?



2014年12月29日

サウンドクラウドで見つけたインストゥルメンタル・ヒップホップ/ブレイクビーツ系の音源 4選 ~hitujiningen, beatmachinearon, Noble Numen, purpan.~


いい感じのインストゥルメンタル・ヒップホップ/ブレイクビーツ系の音源が、サウンドクラウドに複数アップされていたので紹介します。どれもゆったりとしたテンポなので、家で聴くにはいいかと思います。

古めかしいソウルやファンク、あるいはジャズを下敷きにしたヒップホップが好きな人は、ぜひ聴いてみてください。アンダーグラウンド・ヒップホップが好きな人にもオススメです。

*


甘くて気だるいローズ・ピアノの音がいいですね。“hitujiningen”という名前がミステリアスな雰囲気をかもし出しているのもいい、というか好きです、このセンス!

*


ここに貼り付けた他の3曲と比べると、甘さが強いと思います。ラヴリーな雰囲気と言ってもいいぐらい。ヴォイス・サンプルがかぶさってくると、ラヴリーな雰囲気が強くなります。

*


硬質なピアノの音が印象的に響く、リリカルな雰囲気の音源。ピアノの音とスカスカのビートがうまくマッチしています。

*


サウンドクラウドに大量の音源をアップしている、アメリカのビートメイカーの音源です。上の「dafaq am i doing up so late..」に似たリリカルな雰囲気。

2014年12月28日

U2のグラストンベリーでのライヴが最高 ~U2 - Live at Glastonbury - Full Show - 01:29:20 - HD Remastered [ Live Glastonbury, England 2011 ]~


いやー、かっこいい。2011年のグラストンベリー・フェスティバルでのU2のライヴ映像です。ほぼ全曲がアルバムよりもソリッドな音になり、ロックっぽくなっているところがいい! フジロックで見たいです。来てくれませんかね?



2014年12月27日

matatabiらしいユーモアとユルさが同居したリミックス集 ~Tonarimachi (CBS​-​TOWN remixies) by matatabi~


オリジナル・アルバムよりも先にリミックス・アルバムを取り上げるというのはどうなんだ……、と思いつつ書いています。まあ、先にリミックス・アルバムを聴いたのだから仕方ない……。

というのも、今回紹介する『Tonarimachi (CBS​-​TOWN remixies)』は日本人ビートメイカーのmatatabiによる、CBSという日本のヒップホップ・グループのアルバムである『TOWN』に収録されている曲のリミックス集なのです。

リミックスでもオリジナルと変わることなく、matatabiらしいユーモアと脱力した音が鮮やかに炸裂した、ユルいヒップホップを展開しています。気持ちのいい独特のユルさはここでも健在。そして冬の夕暮れ時が似合いそうな作品に仕上がっていて、音とジャケットの雰囲気がうまくマッチしています。

さらに言うと、こたつやみかん、お茶などといった、日本の冬を連想させるものと同じように、日本の冬を連想させるヒップホップとも言えそう。matatabiの音楽にある独特のユルさは誰にもマネできないものなのでは……、とまたしても思っています。



2014年12月26日

ところどころにジャズのテイストを挿し込んだ、サイケデリックなインストゥルメンタル・ヒップホップ ~listen, and it can't be heard by yogi~


またまたかっこいいビートを作っているビートメイカーを見つけました。アメリカのヨギというビートメイカーです。このビートメイカーの『リッスン、アンド・イット・キャント・ビー・ハード』がいい作品なので紹介します。

基本的にはダークな雰囲気のサイケデリックなインストゥルメンタル・ヒップホップといった感じの音楽を展開しています。ところどころで聴かせるジャジーなフレーズが音の色彩を豊かにしつつ、いいアクセントにもなっています。

たとえば、2曲目で聴こえてくる妖しげなホーンのフレーズや、6曲目にあるメロウなピアノのフレーズ。これらにはジャズの感じが分かりやすく出ていると思います。そしてどちらのフレーズもメロディアスで気持ちいい。

また、ダークでありながら、甘くゆったりとした雰囲気があったり、曲同士がきれいにつながるように作ってあったりするので聴きやすい。個人的にはジャズのテイストが強く出ている、6曲目から8曲目の流れがもっとも好きです。



2014年12月25日

クリスマスのBGMにはこのDJミックスをどうぞ! ~Merry Chrismixx! (World's Greatest Christmas Mix) By Chris Read (MusicOfSubstance)~


メリー・クリスマス!でございます。昨年書いたブログを見ていたら、このDJミックスを取り上げていました。改めて聴いてみたら、やっぱりいい感じだったので今年も取り上げます。クリスマスのBGMにぜひどうぞ。

ソウルやファンク、そしてヒップホップ系の曲が中心です。クリスマスらしいハッピーな雰囲気があからさまに出ていて、子供でも楽しく聴けそうなかわいらしい感じもあるので、お子様がいる家庭でもばっちり楽しめます。



Tracklist:

1.Merry Chrismixx Intro byCHRIS READ
2.Boogie Woogie Santa Claus by Lionel Hampton & Sonny Parker
3.Santa Claus is coming to Town by Jackson 5
4.Where Did My Snowman Go? by Petula Clark
5.Nuttin’ For Christmas (DJ UNITE REFIX) by Barry Gordon
6.Here Comes Santa Claus by Elvis Presley
7.Doo Doo Christmas Gifts by Eddie Murphy
8.Bad Santa Skit by Mike Epps
9.Millie Pulled A Pistol On Santa by De La Soul
10.Wonderful Christmastime by Paul McCartney
11.Simply by De La Soul
12.Big Pooh Vs. Santa Claus by Danimal & Lakim
13.Christmas In The City by King Sun D Moet
14.Misteltoe Kiss Polka by Margaret Whiting
15.Scoopy Rap by Scoopy
16.Born Of Mary by Diana Ross & The Supremes
17.Let The Jingle Bells Rock by Sweet Tee
18.Merry Christmas, Mr Lawrence by Ryuichi Sakamoto
19.Up On The House Top by Jackson 5
20.’Christmas in Hollis’ by Run DMC
21.Back Door Santa by Clarence Carter
22.Christmas Rappin’ by Kurtis Blow
23.’Santa’s Rap Party’ by Super J
24.’Signs Of Christmas’ by James Brown
25.Soulful Christmas by James Brown
26.Winterfunkyland (Excerpt) by Bootsy Collins
27.Jingle Bell Rock by Bobby Helems
28.That Magic Of Christmas by I.n.t.
29.What Christmas Means To Me by Stevie Wonder

2014年12月24日

クリスマスの夜に合いそうな? Shin-Skiによる美麗ダウンテンポ ~"Winter In Blue", "Behind Trees" By Shin-Ski~


このブログはクリスマス・イヴでも通常稼動です。そして明日のクリスマスも通常稼動です! せっかくなので、クリスマスっぽい曲を探していたら見つけました。

日本人トラックメイカー/DJのShin-Skiがサウンドクラウドにアップしていた2曲です。無料でダウンロードできます。星の輝く夜が似合いそうな、美麗ダウンテンポとでもいったところでしょうか。日本人らしい繊細さを感じます。

クリスマスにはどうでしょう、合いますか?





2014年12月23日

続・お気楽なところが本当に最高! カックマダファッカ ライヴ映像 ~Kakkmaddafakka - Restless live at Verftet nov 2014~


ノルウェーのロック・バンドであるカックマダファッカが、これまた気持ちいいライヴ映像をアップしていました。ここでも何の変哲もないシンプルなギター・ポップを鳴らしています。

何の変哲もない……というのがいいんです。楽しければいいじゃない、みたいなお気楽な雰囲気をどうしても漂わせてしまう……、そういうところが大好きです! 大学生っぽいところが最高だし、気持ちよくコーラスが絡むところも最高。



2014年12月21日

ヌジャベスが好きな人はチェック! ~OneForNujabes Ft. Natty Reeves By sinh~


Sinh Beatsというオランダのビートメイカーがサウンドクラウドにアップしている音源がとてもいいので紹介します。タイトルの通り、ヌジャベス好きはチェックしてください! 曲のタイトルにも“ヌジャベス”と入っているし。

丸みのあるビートと生楽器が気持ちよく絡み合う、リリカルなインストのジャジー・ヒップホップを聴かせています。モス・デフ(いまはヤシーン・ベイ)のリミックスもいい感じです。フル・アルバムのサイズの作品を聴きたい!

こちらのページで下に貼ったもの以外の音源を聴けます。







2014年12月20日

DJハリソンからのクリスマス・プレゼント ~A DJHarrison Xmas (remastered) by DJ HARRISON~


もうこういう音楽を紹介する季節になりました。早いですね~。アメリカのビートメイカーであり、マルチ・インストゥルメンタリストでもある、DJハリソンによるクリスマス・ソング集です。リリースは2010年10月なので、新作ではありません。

有名なクリスマス・ソングをジャズ・ファンク風の曲に仕上げています。DJハリソンらしいというか、ヒップホップのビートメイカーらしいというか、ジャズ・ファンクっぽい中にも当然のように、ヒップホップのテイストがはっきりと出ています。

おしゃれでかわらしくて、そしてクールなクリスマス・ソング。クリスマス・ソングらしい甘いところを残しつつ、甘すぎないところがいいです。



2014年12月19日

哀愁漂うインストのジャジー・ヒップホップ ~Reflections by Stan Forebee~


ドイツ・ベルリンのStan Forebeeなるビートメイカーの作品『Reflections』を紹介します。メロウでリリカルなピアノのフレーズが冴える、インストのジャジー・ヒップホップを展開しています。

影響を受けたアーティストにJ・ディラとヌジャベスを挙げていて、このことが分かる音楽です。これと言って新しいところや変わったところはなく、安心して聴いていられるという感じ。

哀愁漂うとでも言いますか、寒い季節が合いそう。いまぐらいの時期のBGMにはちょうどいいかもしれません。無料でダウンロードできる「Secret Whisper」という曲を公開していたので、あわせてこちらもどうぞ。





2014年12月18日

体を包み込むようなキラキラと輝く音の粒を放射するアンビエント ~"Track - 13 DEC 2014", "Ambient - 13 DEC 2014" By Inner Science~


日本人クリエイターのインナーサイエンスこと西村尚美が、気持ちいいアンビエントをサウンドクラウドにアップしていたので紹介します。キラキラと輝く音の粒がゆ~っくりと浮上していくさまが目に見えるようなきれいな曲です。

インナーサイエンスはこの手の曲を作っていながら、ヒップホップがバックボーンにあるというなかなかめずらしいクリエイターです。「Track - 13 DEC 2014」からはヒップホップっぽいビートが聴こえてくるような気も……。





2014年12月17日

寒い日はこのアルバム! ~Pop Pop By Rickie Lee Jones~


寒いです、関東地方。まあ、どこもそうでしょう。そんな日は部屋を暖かくして、温かい飲み物を飲みながら、このアルバムを聴きましょう。アメリカの女性シンガーソングライターであるリッキー・リー・ジョーンズの『ポップ・ポップ』です。暖かい音が部屋を暖かくしてくれます。

このアルバムはカヴァー・アルバムで、ジャンルはジャズ。夜、静かな部屋で聴くジャズです。ゆったりとした演奏から暖炉の火のように暖かな音が奏でられ、ジョーンズはその音をバックにして、少女のようでいて、そして気だるい歌声を聴かせます。暖炉のある部屋で聴いたら最高かも。

※アマゾンの商品ページはこちら





※ライヴ映像もありました。


2014年12月16日

ビートピートが相変わらず気持ちいいビートを聴かせています ~BeatPete & Rufus Grimes aka Remark - Vinyl Session - Part # 49 - Beatmaker Special~


ドイツ・ベルリンのヒップホップDJであるビートピートが新しい映像をアップしていました。ビートピートが定期的に行っているセッションの映像です。今回はルーファス・グライムスというビートメイカーと共演しています。

いつもいつも書いているように、アンダーグラウンド・ヒップホップ、あるいはジャジー・ヒップホップという言葉に反応する人はぜひチェック! ヴィンテージ感のある心地よい音をここでも聴かせてくれます。

どんなときに行っても、どんなものを頼んでも、絶対においしいものを食べさせてくれるお店……。ビートピートのDJミックスのクオリティはそんな感じですね。



Tracklist:

- Intro
- Rufus Grimes aka. Remark (SP404)
- Audessey & A Cat Called FRITZ
- Rufus Grimes aka. Remark (SP404)
- KanKick
- Rufus Grimes aka. Remark (SP404)
- Hassaan Mackey & Kev Brown feat. Kaimbr
- dude26
- Mr. Dibia$e
- Dave Sparkz & Wodoo Wolcan
- Rufus Grimes aka. Remark (SP404)
- Odd Goons
- Midnight Eez
- Rufus Grimes aka. Remark (SP404)
- A Cat Called FRITZ feat. K-Ro & Julien Mercier
- Rufus Grimes aka. Remark (SP404)
- 12Vince
- dude26
- Rufus Grimes aka. Remark (SP404)
- Houseshoes

2014年12月15日

真夜中のBGM的ヒップホップ ~The Midnight Collection Vol. 2 (Soundcloud Edition) Mixed By [am]~


今日は夜のお供になってくれそうなヒップホップのDJミックスを紹介します。ミッドナイト・コレクションというタイトルからして、夜向けのDJミックスということが分かります。[am]と表記するDJ(?)がミックスしたDJミックスです。

夜向けとはいっても、ユルいメロウな曲が並んでいるわけではなく、ヒップホップらしい太いビートが前に出てくる曲を使っています。甘い夜ではないんですね。ダークなんです。暗い色合いの太いビートがワイルドな夜を描いています。

そしてドラムンベース風のリズムが出てきたり、最近のビート・ミュージックにありそうなピコピコした音のウワモノのフレーズが飛び出してきたりもする。約20分という短い尺の中に程よく起伏があるので、最後まで気持ちよく聴けます。

※ダウンロードはできません。ストリーミングでお楽しみください!



2014年12月14日

ダークでサイケデリックなインストゥルメンタル・ヒップホップ ~"Crumbs", "batch. 01" By sigh~


年末らしく、忘年会が続いたため、ブログを更新しませんでした。わたし以外にもそういう方は多いのではないかと思います。飲み過ぎには注意しましょう。

というわけで、今日はアメリカ・アリゾナ州のsigh(サイと読むのかな)というビートメイカーの作品を紹介します。『Crumbs』と『batch. 01』の2作品です。奇妙な心地よさのあるダークなビートを聴かせています。

音楽のスタイルはヒップホップとダウンテンポを絡み合わせて、サイケデリックな味付けをした……、といった感じでしょうか。まあ、最近のビート・ミュージックやインストのヒップホップではよくあるスタイルと言えます。

他のこの手の音楽とどこか違うのかと言われると、正直よく分かりません。すっとぼけたと言うんですかね、どこかにトリップしたような感覚があって、部屋に流しておけば気持ちよくしてくれる、あるいはちょっと違う世界に連れて行ってくれます。

あれやこれや言わずに“聴く”……、というより“流しておく”。そういう聴き方、使い方?をする音楽なのではないかと思います。

『Crumbs』は無料でダウンロードできるので、まずはこちらから試してみてはいかがでしょうか。『batch. 01』は投げ銭制なので、こちらも無料でダウンロードできると思います。ではでは。





2014年12月11日

お気楽なところが本当に最高! カックマダファッカ ライヴ映像 ~Kakkmaddafakka - Forever Alone live at Verftet Bergen nov 2014~


このアマチュア感というか、大学生感というか……、これはホメ言葉! そういうお気楽なところがもう本当に最高なんです! つい最近アップされた、ノルウェーのロック・バンドであるカックマダファッカのライヴ映像です。

キラキラと輝く最高のポップ・ソングを聴かせてくれています。どういうふうに演奏しても力が抜けているように見えてしまうんじゃないでしょうか、この人たち。この脱力感は天然のものですね。



2014年12月10日

デーモン・アルバーンのライヴが相変わらずいい! ~Damon Albarn - Hostiles - 2014 Barclaycard Mercury Prize Awards~


イギリスのロック・バンド、ブラーのヴォーカリストであるデーモン・アルバーンのマーキュリー・プライズでのパフォーマンスが、個人的にとても気に入ったので紹介します。この人は今年のフジロックでも素晴らしいライヴを見せてくれました。

ブラーのギタリストであるグレアム・コクソンとの共演によるブラーの「エンド・オブ・ア・センチュリー」、そしてデ・ラ・ソウルとのゴリラズの「フィール・グッド・インク」のライヴ映像も貼っておきます。どちらも本当にいい曲!







2014年12月9日

暗い海の底から見上げる光り…… ニルス・フラーム ライヴ映像 ~Nils Frahm Boiler Room x Dimensions Opening Concert Live Set~


ニルス・フラームというドイツ・ベルリンを拠点に活動する、おもしろいピアニストを見つけました。下に貼ったライヴ映像を見ていると、ピアニストというより、サウンド・クリエイターという表現の方がしっくりきます。

下のライヴ映像ではグランド・ピアノとローズ・ピアノ、アナログ・シンセサイザーを一人で演奏しています。この人のライヴは常にこういうセットで演奏しているようです。これだけを聴くと、ちょっと変わった音楽を演奏しているように思うかもしれませんが、繰り出される音はわりとシンプル。

音楽のスタイルはダーク・アンビエント、あるいはポスト・クラシカルといったところでしょうか。暗い海の底から頭上にある光りを見上げているような気持ちにさせる音楽を展開しています。個人的には25分あたりから演奏している曲が好きです。



ニルス・フラーム プロフィール 
1982年生まれ。ドイツ/ベルリンで活動するピアニスト。幼い頃はチャイコフスキー最後の門下生であるNahum Brodskiに師事。 2009年にはPeter Broderickがプロデュースした『The Bells』、と友人のクリスマス・プレゼントととして制作した『Wintermusik』をリリース。その後Efterklamgのレコーディングやツアーに参加。 そして2011年のアルバム『Felt』でGUARDIAN/MOJO /CLASH/DROWNED IN SOUNDで高い評価を受け、最も期待される若手ピアニストの一人として注目される。2012年リリースの『Screws』では負傷した親指を使わずゆっくり大事に演奏した作品はピアノ・ファンの枠を越え多くの人に愛される。そして2013年、彼が最も力を入れているグランド・ピアノ+ローズ+アナログシンセというセットでのライブ音源『Spaces』をリリース。

2014年12月8日

やっぱりwun twoの変名としか思えない! そんな心地よいビート ~palms By tw uo~


ドイツのビートメイカーであるwun twoの変名と思われる、tw uoなるビートメイカーが新しい音源をサウンドクラウドにアップしていました。週の初日はこの曲を聴いてチルアウトしてください。

やっぱり似ている! これはwun twoの変名でしょう。wun twoが作っているとしか思えない、心地よくチルアウトさせてくれるゆったりとしたユルいビートを聴くことができます。キラキラと輝く光の粒を放つウワモノのフレーズもいい!

他にも似たようなテイストの曲を2曲見つけたので、下に貼っておきます。フランスのビートメイカーであるfitzroyの「Parmentier Heat」と、アメリカーのビートメイカーである[DKO]の「Blossom」です。どちらもチルなビートを聴かせます。







2014年12月6日

気持ちいい風が吹く南国の夜を思わせるドッラギーなビート・ミュージック ~Bonsai Tape. By Green Assassin Dollar~


今日は日本人ビートメイカーであるGreen Assassin Dollarの『Bonsai Tape.』を取り上げます。このブログに書くと書いておきつつ、いままで書かなかった作品です。これがまたいいんです。

音楽のスタイルはいままでの作品とそれほど変わっていません。ヒップホップとダウンテンポ、ジャズの融合です。ここでもくぐもった音の気持ちのいいビートを聴くことができます。

“ぼんさい”というタイトルではありますが、和の要素はそれほど入っていないように感じます。それよりも強く感じるのは南国のテイストと奇妙なリゾート感。1曲目の出だしからそのテイストはありありと表れています。

1曲目から聴き手の心をフワフワと気持ちよく持ち上げ、波の上を漂うような、あるいは水の中で揺らめくような、そんな酩酊感のあるユルいビートと電子音を最後まで聴かせます。南国の夜に吹く、湿った気持ちのいい風を感じさせてくれます。

全9曲トータルタイム約14分というコンパクトな作品でありながら、しっかりとした展開があるので、最後まで聴き終わったときの気持ちよさもあります。ドラッギーなところもいいんだよなあ。



2014年12月5日

ラグジュアリーな夜?のBGM ~nehzuil's Remix~


オーストラリアのビートメイカーなのか? プロデューサーなのか? 何と言えばいいのか分からない、nehzuilなる人物のリミックスがいい感じなので紹介します。

ティルト・モード、アリシア・キーズ、ファレル・ウィリアムス、アリーヤなどの曲をリミックスしています。下に貼った音源以外にも、こちらのサウンドクラウドのページに音源をアップしています。

簡単に言うと、オシャレなソウル/R&Bです。もう、いやになっちゃうくらい(どのぐらい?)オシャレ。オシャレすぎて、嫌悪感を持つ人もいるかも。華やかな週末の夜を過ごす人には、この手のアーバンな雰囲気の曲が好まれますかね。









2014年12月4日

サム・アミドン ライヴ映像 ~Sam Amidon & Bill Frisell: NPR Music Tiny Desk Concert~


アメリカのシンガーソングライターであるサム・アミドンが、ジャズ・ギタリストのビル・フリゼールと共に、NPRミュージックが主宰するタイニー・デスク・コンサートに出演していました。

サム・アミドンの音楽のスタイルはフォークです。アコースティック・ギターを弾きながら歌う、フォーク・シンガーとしてはオーソドックスと言っていいスタイルで始まります。

ところが、途中からはバンジョーを弾いたり、ヴァイオリンを弾いたりする、一風変わったところも見せてくれます。何だかちょっと変わってる。今風のフォークってのはこういう感じなのでしょうか?


2014年12月3日

部屋の空気にスーッと溶け込む、穏やかなクラシック・ギターの音 ~Guillermo Rizzotto au Bois de Lauzelle~


ギジェルモ・ソリットというアルゼンチンのギタリストが、クラシック・ギター1本でステキな音を奏でている映像を紹介します。心地よい眠りに導くような穏やかな音楽を聴かせてくれています。

ジャンルとしてはアルゼンチンの伝統音楽である、フォルクローレという音楽のようです。わたしはポスト・クラシカル、あるいは音響系の音楽として聴きました。気持ちのいいチルアウト・ミュージックとも言えます。

フォルクローレがなんやら……はとりあえず置いておいて聴いてみてください。





2014年12月2日

DJスマッシュが繰り出すスムースで軽快なハウス・ミュージック ~Brooklyn Classic vs. The Isley Bros. : 4 The Love (Smash Hunter Love Deep edit) free limited DL By DJ Smash~


この手のハウスはちょっとなつかしい?と言っていいのでしょうか。1990年代っぽい感じがします。もしもこの曲がレコード店に置いてあったら、“90's House”というキャプションを付けて売られていそう。

ジャジー・ハウス、ジャジー・ヒップホップの作り手である、DJスマッシュことウェイン・ハンターがサウンドクラウドにそんな曲をアップしていました。スムースで軽快な、分かりやすいハウス・ミュージック。こういう曲は大好きです!

なつかしいな~と思いながら、体が動いてしまう……という人が多いのでは?

※この曲は無料でダウンロードできます。




2014年12月1日

暗闇の中で光るろうそくの火のような歌 ~i write letter By Rima Kato, The Illumimated Nightingale By Motoomi Doi~


加藤りまと土井玄臣という2人の日本人シンガーソングライターがそれぞれ公開していた曲を紹介します。とてもいい曲です。2人のプロフィールは下をご覧ください。

どちらもこれからリリースされる新作アルバムに収録される曲のようです。そしてどういうわけか、どちらも似たようなテイストの曲に仕上がっています。暗闇の中でぼんやりと光るろうそくの火を思わせる繊細な曲です。

サイモン&ガーファンクルの「サウンド・オブ・サイレンス」のような暗闇感があると言えなくもないかな? 聴きながらそんな風に思いました。





加藤りま(かとう・りま)
1996年ネオアコ2人組バンド、ストロオズを結成し音楽活動を始める。自主レーベルから2本のカセットテープ作品をリリース。99年ミディ・クリエイティブからCDデビューし、フル・アルバム、ミニ・アルバム、アナログ7インチをリリース。解散後のブランクを経て、2009年ソロでのライブ活動を始める。2010年ASUNA主宰のカセット・テープ・レーベル WFTTapes から2本の作品をリリース。2012年6月同氏による3インチCDレーベル aotoao からにミニ・アルバム 『Harmless』をリリース。2014年11月White Paddy Mountainから実兄とのユニットFamily Basikのファーストアルバムをリリース。2015年初頭 flau からソロでの新作アルバム『faintly lit』をリリース予定。現在も継続的にライブ活動を行う。

土井玄臣(どい・もとおみ)
大阪在住のシンガーソングライター。これまでに二枚の自主制作盤を発表している。2010年作の『んんん』は、無料配布(希望者が土井のホームページへリクエストのメールを送ると、後日郵送でアルバムが届くというもの。現在は配布終了。)という形態でリリースされ話題になる。2013年6月、自身が「正式なファースト・アルバム」と位置付ける新作『The Illuminated Nightingale』をnobleよりリリースする。