2018年10月16日

幻想的で、そしてどこまでも美しい、フォー・テットの世界 ~Live at Funkhaus Berlin, 10th May 2018 By Four Tet~


2018年5月10日、場所はベルリンで。イギリス人クリエイターのフォー・テットことキエラン・ヘブデンが行ったライヴの模様を収録した作品。これがもうため息が出るほどに……、あまりに素晴らしい……。

フォー・テットが2017年にリリースした『ニュー・エナジー』で展開した、おとぎ話の世界を音で表現したような幻想的で美しい世界。その世界がここでは何倍にも引き延ばされ、そして広がり、聴き手を包み込んでいます。

これはどういう音楽なのかと聞かれたら、幻想的なエレクトロニカと答えるでしょう。しかしここにはポスト・クラシカルに通じる美しい旋律や、優れたダンス・ミュージックとして機能するダンサブルな4つ打ちのリズムがあり、特定のジャンルに収めることがバカバカしくなってきます。

この作品のトータルタイムは約117分。ほぼ2時間という長さです。ここではない美しい世界を表現するためにはこれぐらいの尺が必要なのでしょう。どっぷりとフォー・テットの音楽に浸かり、ここではないどこかに行きましょう。

2018年10月13日

あくまでもクールに踊れ ~pavilion By pavilion xool feat. SIRUP~


フューチャー・ファンクのテイストを含んだ、あまりにクールなトラック、そしてラップに心をつかまれました。新たな才能が現れた……、そんなことを思わせます。

作者は今年2018年に20歳になったという、pavilion xoolなる東京在住のトラックメイカー。ラップはSIRUPと名乗るMCによるものです。2人ともおそらく日本人。読み方は分かりません……。

フューチャー・ファンクのテイストを含んだと書きましたが、UKガラージやディープ・ハウスのテイストもうっすらと……。ダンス・ミュージックらしいアップリフティングなリズムがありつつも、クールなムードが一貫しているところがかっこいいポイントではないかと思います。

2018年10月11日

ファンキーな装いのアンダーソン・パーク ~Tints By Anderson .Paak ft. Kendrick Lamar~


ここにいるのはファンキーなアンダーソン・パーク。ケンドリック・ラマーと共に低音域が粘っこく、ねちっこくウネる、ファンキーなヒップホップを聴かせています。これからリリースされるアルバム『オックスナード』の収録曲のようです。

黒人音楽らしいねちっこさや黒さみたいなもの?を残しつつ、アーバンかつスタイリッシュな雰囲気を漂わせる曲に仕上げています。つまり、いつものアンダーソン・パークということなのかもしれません。

2018年10月10日

日々の暮らしの隙間にこのジャマイカン・ジャズはいかが ~FAMILY By 守家巧~


南国の生あたたかい心地よい風を感じる作品。ここから聴こえてくるのはゆったりと、まったりとしたムードのレゲエ、いや、ジャマイカン・ジャズと言うべきでしょうか、そんな音楽です。極上のチルアウト・ミュージック、もしくはリラクシング・ミュージックと言ってもいいかもしれません。

この作品の作者であるベース・プレイヤーの守家巧を中心とした名プレイヤーたちによるリラックスした演奏が、聴いている側のからまった心と体をほどいてくれるかのよう。毎日忙しくてたまらない……、という人はこの音楽に耳を傾けてみてはいかがでしょう。心が和み、ほっと一息……、つきましょう。

曲はすべてカバー。そしてすべての曲をベース、ピアノ、ドラムという編成で演奏しています。参加したプレイヤーは以下の通りです。

守家 巧(ベース)
坪口昌恭(ピアノ)
渡辺ショータ(ピアノ)
ちゃんMARI(ピアノ)<ゲスの極み乙女。>
柏倉 隆史(ドラム)<toe/the HIATUS>
大井一彌(ドラム)<yahyel>



2018年10月4日

甘い音の世界におぼれて ~Chillhop daydreams By Chillhop Records~


ユルく、ゆるやかに、そしておだやかに……。そんなふうに音は、ビートは流れていきます。何ですか、この心地よさは……。このコンピレーション・アルバムはオランダのレーベルであるチルホップ・レコーズがこれまでにリリースした作品の中で、もっともチルアウト感のある作品ではないでしょうか。

ここに並ぶのはテンポをだいぶ落として、ジャズのテイストを絡めたインストゥルメンタル・ヒップホップ。甘いメロディがかわいらしくデコーレーションされたお菓子のようなキュートな雰囲気を生み、甘い音の世界に包み込まれる感覚を覚えます。また、それと同時に甘い眠りがやってくる……。