2018年8月7日

様々な表情を見せる、ダークな色彩に染め上げられたアンビエント・アルバム ~Nothing Is Still By Leon Vynehall~


イギリス出身のレオン・ヴァインホールなる人物によるこの作品。何とドラマティックで、何と表情豊かなアンビエント・アルバムであることか……。天才と言われるレオン・ヴァインホール。天才……、うむ、なるほど、そう言われるのも分かります。

この作品の中心にあるのはダークな色彩のアンビエント。少し前だったらアンビエント・テクノと言われているかもしれません。その中にテクノが、ダウンテンポが、クラシックが投入され、どれがどれなのか分からなくなるまでかぎ混ぜられて、ひとつの音楽になっています。

そのようにしてできあがったダークな音楽は時にキラリと輝く光を放ち、時に激しく、時におだやかに、時に美しく、様々な表情を見せてくれます。ゆえに音を切り貼りしたコラージュ・アートっぽい作品でもあり、場面がクルクルと入れ替わる映像作品を思わせる作品でもあります。

ひたすら続く暗闇……。しかしその中で見る景色は、そして聴く音は、実に美しい。その美しい景色と音に出会うために、これを聴きましょう。



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