2018年7月8日

この美しいダブと共に夢の中へ ~Captain Ganja and the Space Patrol By Tradition~


夢見心地の世界が、幻想的な世界が、目の前に広がっていく美しいダブ。いい夢を見れそうです。エレピやサックスの音がホワンホワンと浮遊し、エレキギターや打楽器の音が飛び交い、これらの音と重いドラムの音を繋ぎ合わせるようにベースが鳴る……。そんな作りの曲が並んでいます。

イギリスのラヴァーズ・ロック・バンドであるトラディションが1980年にリリースした作品。ヴォーカルものをダブ・ミックスしたもののようです。自然の音や人の声などのSEを多く使っていて、バレアリックっぽい雰囲気や南国のあたたかい風を感じる瞬間もあります。

そしてラヴァーズ・ロックらしい甘さが残されているところが、この作品を特別なものにしているのか? と、思いました。音の重さや強靭さ、強度を追求するダブとはまた違ったダブの魅力がここにはあります。

ディスクユニオン下北沢店でこの作品のCDを見たときに下の文章が添えられていました。下の文章を読んだら、聴かないわけにはいかないでしょう!

断言します。これ以上素晴らしいUK産のダブは存在しません。
断言します。これ以上独創的なダブはレゲエの歴史の中でも存在しません。
断言します。80年代に作られたあらゆるレコードの中で最も美しい作品です。



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