2018年10月25日

都会的な空気をまとったスマートな作風のヒップホップ・アルバム ~budding ornithologists are weary of tired analogies By milo~


格闘家がサラリサラリと相手の攻撃をかわすように、いなすように。そんなふうに軽やかに流れ出てくる言葉たち。1992年生まれ、アメリカ・ウィスコンシン州出身のMCであり、プロデューサーでもある、マイロのそのスムースで少しラフなラップを堪能できる作品です。

本作はマイロにとって4作目となるアルバム。流麗なジャズやクラシカルなソウルのテイストを混ぜ合わせたトラックがクールに、やや控えめと言えるように鳴っていて、それがラップをより際立たせているように感じます。

ヒップホップらしいイカツさをそれほど感じさせない、スマートな雰囲気と都会的な空気を感じさせるのも、この作品のいいところ。大人びた落ち着きと子供っぽいやんちゃさがいいバランスで重なり合った、シティ・ボーイによるヒップホップ・アルバム、といった趣。



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