2016年2月27日

ヒップホップとダブの間を行くビート・ミュージック ~NICKELMAN​/​CLANTAPES By NICKELMAN~


新たな才能……と言っていいものかどうなのか。オマエが知らなかっただけで、すでに知られているよってなものなのか……。NICKELMANと名乗る大阪のビートメイカーの作品が実にいい! わたしがこのビートメイカーの存在を知ったのはつい最近のことなので、新たな才能を発見した!と書いておきます。

今回取り上げるのは『NICKELMAN​/​CLANTAPES』という作品。基本的なスタイルはインストゥルメンタルのヒップホップと言っていいと思いますが、そう言い切れないほどダブのテイストが強く出ています。

それは「~ DUB」というタイトルの曲が何曲かあることからも分かる通りといったところですね。ダーティで、そしてダスティなダブの質感をまとった、ズブズブと沈み込んでいく太い音がセクシー! モッサリとしたドラムの音もステキ!

この作品にあるのはワイザツでいて、それでいてチルアウトの感覚もある、ヒップホップとダブの間で鳴っているような音楽。低音域でうごめくドラムの上をピアノとホーンが妖しく揺らめく9曲目「YEAH」は、このことをもっとも強く表している曲だと思います。この曲のガチャガチャした低音域の感じがとても好きです。

ヒップホップのビートメイカーがダブを作っているのか、ダブのクリエイターがヒップホップを作っているのか、それはこれからリリースされる作品を聴いて判断することにします。



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