2014年9月24日

ユルく鮮やかな展開をみせるビート・ミュージック ~+plas by Arµ-2~


日本人ビートメイカーのアルツーが新作をリリースしていました。今回も高品質の充実した内容に仕上がっています。やっぱりすごい才能。日本人若手ビートメイカーの代表格と言われるのはウソではないですね。

CRДM、Linn Mori、EeMu、tajima hal、child midoriというビートメイカーたちとコラボレイトした曲を1曲ずつと、ボーナス・トラックのような扱いの曲を4曲収めた作品です。インストのヒップホップあるいはビートミュージックを軸にしながら、それだけにはとどまらない音楽を聴かせています。

ヒップホップのワイルドさと、チルアウトやダウンテンポの心地よさ、そして程よいユーモアが加えられ、バスケットマンの華麗なドリブルのように曲が展開していきます。あっちに行ったかと思ったら、フラリとこちらに行く、といった感じのユルい曲の展開が鮮やかに決まっています。ユルいのに鮮やかなんです。

インストのヒップホップやビート・ミュージックとしてはもちろん、チルアウトやダウンテンポとしても聴けるし、サウンド・コラージュとしても聴けそうな楽しさやおもしろさもある。

……と思っていたら、最後の曲ではジャズっぽいメロウなピアノのフレーズが聴こえてくる……。全9曲トータルタイム約26分のコンパクトな作りの作品ながら、聴き応えはじゅうぶんです。



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