2014年3月15日

目指すは90年代のヒップホップ? ~Anti-Lilly & Phoniks - Stories From The Brass Section~


アメリカ出身の2人――MCのAnti-LillyとビートメイカーのPhoniks――の共作『Stories From The Brass Section』が3月8日にリリースされました。ジャジーなヒップホップが好きな人や90年代のヒップホップが好きな人にオススメです。洗練された趣味のいいジャジーなトラックの上に、クールで滑らかなラップが乗っていく、いい作品に仕上がっています。ネーム・ユア・プライスで販売されています。

Anti-Lillyは昨年、『Memoirs & The 90's』というミックステープをリリースしています。そして『Stories From The Brass Section』ではブラックスターやソウルズ・オブ・ミスチーフ、フージーズなどの曲にあるラップをサンプリングして使っています。ミックステープのタイトルとサンプリングしているグループを見てみると、“90年代”が共通しています。Anti-Lillyのポイントになっているというか、狙っている路線は、ヒップホップ黄金期と言われている90年代のヒップホップにあるような気がします。

一方、PhoniksはAwonというMCと共作した作品を昨年リリースしていて、その作品のタイトルは『Return to the Golden Era』。黄金期に立ち戻る。“Golden Era=黄金期”が90年代のヒップホップを指しているのだとしたら、Anti-LillyとPhoniksが目指しているのは90年代のヒップホップの再現?みたいなことなのかなあと思っております。





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