2014年2月4日

Cazal Organism ~My Recommend Beatmaker~

アメリカ西海岸のアンダーグラウンド・ヒップホップ・シーンを代表するレーベル、ストーンズ・スロウから2013年10月にアルバムをリリースしたジョンウェインは、新世代を担う才能と言われています。そう言われるのはMCでありつつ、インストのみのアルバムをリリースするビートメイカーでもあるという、マッドリブやフライング・ロータスを通過した世代らしいところがあるからだと思います。マッドリブやフライング・ロータスの登場以降、MCよりもビートメイカーになりたがる……、そんな若者が増えたようです。ジョンウェインはそういう世代を過ごした若者であるからこそ、ラップだけではなくビートメイクもやるようになったのではないか、と思うわけです。

2013年末に17歳(!)という若さでデビュー・アルバムをリリースしたカザール・オーガニズム(Cazal Organism)もそういう世代を過ごした若者らしく、MCでもありビートメイカーでもあるという人物です。デビュー・アルバム『Adolescence At 432Hz』はベース・ミュージックやビート・ミュージックにカテゴライズされる作品となっており、インストのみで構成されています。カザール・オーガニズムの音楽のルーツはヒップホップだと思いますが(ヒップホップ・レーベルのデリシャス・ヴィニールからのリリースということもあるし)、ヒップホップのテイストはそれほど強く出ていません。エレクトロニカとグリッチ・ホップを混ぜ合わせてから、ちょっとだけヒップホップとダブを加えたような、サイケデリックな音楽を作っています。そしてこの人の音楽の特徴となっているのは、流麗なシンセサイザーのフレーズと時おり見せるダイナミックな展開です。

この曲なんかはダイミックな展開がかっこいい。無料でダウンロードできます。



フィーチャリング・ジャロビ!



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