2015年7月31日

ジョノ・マクリーリーによるチルアウト・フォーク? ~Age Of Self By Jono McCleery~


イギリス・ロンドンのシンガーソングライターである、ジョノ・マクリーリーが新曲をサウンドクラウドにアップしていました。2015年10月にリリース予定の新しいアルバムに収録される曲のようです。

ホセ・ゴンザレスっぽいチルアウト・フォーク?といった感じ。どこか別の場所で鳴っているかのようなトリップ感を覚えます。そしておだやかな音の中に、ダークな雰囲気の音をうっすらと忍び込ませています。



2015年7月30日

真夜中のインストゥルメンタル・ヒップホップ ~[latenightloops] series. Free DL By After Hours~


レイトナイトループスというタイトルでサウンドクラウドにアップされている音源がひとつにまとめられていました。どれも無料でダウンロードできます。このタイトルの通り、深夜の音楽、深夜のインストゥルメンタル・ヒップホップです。

夜というので、しっとりしているのかと思いきや、それほどしっとりしておらず、なかなかのワイルドさがあるヒップホップを展開しています。ホーンやキーボードの鳴り方はなまめかしい……。かっこいいです。



2015年7月28日

フューチャー・ソウルとビート・ミュージックが出会う静かな夜 ~Songs To Make Up To By Ta-ku~


オーストラリアのビートメイカーであるTa-kuによる作品です。静かな夜に合いそうなしっとりとした空気をまとった、フューチャー・ソウルとビート・ミュージックを融合させた音楽を展開しています。 

すっきりとした甘さと洗練された雰囲気がある、おしゃれな音楽です。しばらく目をつぶって聴けば、高級マンションの最上階にいるような気持ちにさせてくれるかもしれません。

ゆったりとしたテンポで刻まれる、どっしりとしたリズムが心地よく、その上に乗る鮮やかな色彩を帯びた歌のメロディもこれまた心地よい。気持ちよく酔えます。二日酔いではない、すっきりとした酔い……? と言うのかな?

ダウンテンポやチルアウトのテイストもあるので、夜のチルアウト・タイムのBGMとして聴いてみるのをおすすめします。



2015年7月27日

フジロック2015に行ってきました!





フジロック、終わりました! そしていま、毎年恒例のフジロック後遺症発症中でございます……。ぐおー、カンベンしてくれー。

2015年7月23日

ビラルとエイドリアン・ヤングのセッション映像がクール! ~Bilal & Adrian Younge // I Really Don't Care // Brownswood Basement Session~


ソウル・シンガーのビラルとプロデューサーのエイドリアン・ヤングのセッション映像が実にいい感じです。あたたかみのある歌声とこじゃれたローズ・ピアノがクールに響き、そして心地よい!



P.S. そしてそして、明日からはフジロックです! 現在、荷造り中なので、こんな簡単な記事になりました。フジロック期間中、このブログの更新はどうするか、まだ決めていません。写真なんかをアップしますかね。

2015年7月22日

良質のチルアウトに通じる心地よさのあるインストゥルメンタル・ヒップホップ ~[ offering ] By j^p^n~


j^p^nという日本を意識したような名前のビートメイカーが、かっこいいビートを聴かせているので紹介します。おもしろいのは1曲ごとの流れで聴かせるところ。インパクトの強い曲、いわゆるキラー・トラックみたいな曲があるわけではなく、1曲目から順番に聴いて楽しむ作品です。

トータルタイムは約47分。1分台、もしくは2分台の曲を中心に、全24曲で構成されています。音楽的にはヒップホップとソウルの融合といった感じかな。なめらかでツヤのある音、弾むようなビートが気持ちよく耳に入ってきます。

そして冒頭に書いたとおり、曲の流れがいいです。浸らないとダメですね、こういうのは。しばらく聴いていると気持ちよさがフワフワーと体に染み渡ってきます。良質のチルアウト・ミュージックに通じる心地よさがあるのもいい!

それは思わずボーッとしてしまう、白い光りに包み込まれるような心地よさ。天気がいい日の昼間に聴くといいかも。



2015年7月21日

23時のインストゥルメンタル・ヒップホップ/ビート・ミュージック ~fō‏kus ep By invention~


23時とか、24時とか。そのぐらいの時間に聴きたくなる、哀愁漂うインストゥルメンタルのヒップホップ。フューチャー・ソウルのテイストを絡め、アーバンな雰囲気を演出しています。おしゃれでいい感じです。

作者はインベンションというカナダのビートメイカー。“自然からインスピレーションを受けた”ということがプロフィールに書いてあって、この作品でも鳥のさえずりを曲の中で使っています。ビートで聴かせるのではなく、そういったウワモノの音/メロディで聴かせる音楽です。

いくつかのきらびやかな電子音やヴォイス・サンプルなどが重なり合いながら、ほんわかとしたぬくもりのある、心地よい音を構築していきます。全体的に落ち着いていて、ゆったりと、そしてまったりとした時間が流れます。



2015年7月20日

連休の終わりはこのアンビエント/ポスト・クラシカルを…… ~Tobias Wilden's sounds on SoundCloud~


これまた心地よいアンビエントというか、ポスト・クラシカルというか……。ドイツのクリエイターであるトビアス・ウェルデンが、ピアノとギターで聴き手をうっとりとさせるようなメロディを奏でています。

連休の終わりはこれを聴いて過ごしてみてはいかがでしょうか。明日から仕事かよーといったようなちょっとユウウツな気持ちをしっとりと静めてくれそう。









2015年7月19日

ア・ウィングド・ヴィクトリー・フォー・ザ・サレン ライヴ映像 ~A Winged Victory For The Sullen Boiler Room London Live Show~


今日のブログの更新はお休みです。最近、更新のお休みが多いような気がしなくもない……。というわけなので、ア・ウィングド・ヴィクトリー・フォー・ザ・サレンのライヴ映像を貼っておきます。

緊張と弛緩の間をさまようような演奏です。深夜に聴くと、とてもいい感じ! ひとつの作品としてリリースしてほしいですね。アンビエント、ポスト・クラシカル好きの方はぜひ聴いてみてください。



2015年7月18日

天気のいい休日の午後のアンビエント、もしくはポスト・クラシカル ~Geography Of The Heart By elintseeker~


天気のいい休日の午後にこれを聴いたら、気持ちいいはず! 今日は日本全国どこも天気が悪いと思いますが……、天気のいい日に聴きたくなるアンビエント、もしくはポスト・クラシカルといった感じの作品を紹介します。

ジンガポール在住のマルチ・インストゥルメンタリストである、ファズ・リーによるエリントシーカー名義の作品です。ジャズっぽくも、ブルースっぽくもある、ギターを軸にした曲が中心。

クリーン・トーンのエレキ・ギターとアコースティック・ギターを使っていて、そのギターの音の数は多くもなければ少なくもない、ちょうどいい音の数できれいなメロディを奏でています。このメロディにハッとさせられる瞬間が何度か訪れます。心を洗うようなギターの音。これが何よりもいい! 

そしてそのギターにゆったりと流れる電子音やピアノ、フィールド・レコーディングで採取した音が寄り添っていく……。そんな作りの曲が並んでいます。歌が入るところもあり、その歌のメロディがまたいいんです。

気持ちのいい風が吹く、静かな草原を想起させる音楽です。休日の午後に聴いていたら気持ちよくなって寝てしまいます。午睡のお供にもぜひどうぞ。

プロフィール
エリントシーカー(elintseeker)はシンガポール在住ファズ・リー(Fuzz Lee)によるソロプロジェクトである。楽曲構成、サウンドデザイン、音の静寂、即興的なギター奏法、音響操作、グリッチノイズ、フィールドレコーディング等は、彼の日常生活における様々な感情を明瞭に音楽で表現している。小さな一筆で絵画を制作する画家のように、楽曲は制作されている。 



2015年7月17日

ヒップホップとボサノヴァが出会ったら…… ~Nature Sound By Sábo.~


Sábo.というプエルトリコのビートメイカーが、トロピカルな雰囲気の心地よいインストゥルメンタル・ヒップホップを聴かせています。聴き手のアタマの中に南国のリゾート地を描き出す、チルアウト・ミュージックとも言える音楽です。

リズムやテンポはヒップホップ、その上に乗るギターやピアノ、ホーンのメロディがボサノヴァ、そんな作りの曲が並んでいます。リラックスした軽い雰囲気がいいではないですか! 聴いていると、南国の風を感じませんか?



2015年7月16日

信頼のレーベル、オールウェイズ・プロパーからナイスなインストゥルメンタル・ヒップホップ作品が! ~flow By ocean jams~


アメリカのオールウェイズ・プロパーというレーベルが、またしてもいい作品をリリースしていました。これはもう信頼のレーベルと言っていいでしょう! そのいい作品というのは、オーシャン・ジャムズなるビートメイカーの『フロウ』です。

音楽的にはソウルフルと言いたくなる、インストゥルメンタルのヒップホップ。なめらかなビートと、あたたかいホーンやヴォイス・サンプルが気持ちよさそうに絡み合った、まろやかな心地よい音を聴かせています。

ちょっとチープな感触がありながら、それでいて厚みのある音。この音を心地よく感じるのは、音の重さや強さがちょうどいいからではないでしょうか。

個人的に一番好きなのは2曲目ですね。ぜひこの曲から聴いてみてください! 厚みのあるあたたかい音の中でくっきりと浮かび上がる、チープなピアノの音がいい味を出しています。



2015年7月15日

気持ちをしずめる、真夜中のヒップホップ ~ice cream sundays By cosmic cream~


これも昨日に引き続き、真夜中のヒップホップといった感じの作品。コズミック・クリームというアメリカのレーベルによるコンピレーション・アルバムです。昼間のにぎやかな世界から遠く離れた、静かな夜を描いたような、おだやかなインストゥルメンタルのヒップホップが収められています。

ヒップホップを軸にして、フューチャー・ソウルとダウンテンポ、エレクトロニカを混ぜ合わせた曲が中心です。ヒップホップらしいワイルドさと、フューチャー・ソウルのおしゃれさがちょうどいいバランスで混ぜ合わされています。

やっぱりこれを聴くのは夜ですね。夜の静かな時間に聴きたくなります。ゆったりとおだやかに流れていく音が気持ちいい。気持ちをしずめるヒップホップです。



2015年7月14日

今夜はこのヒップホップで深い暗闇に行きましょう ~memory(記憶) for clsscs By memory(記憶)~


これまたふか~いところまで連れて行ってくれる、インストゥルメンタルのヒップホップ! 深い海の底か、森の奥深くか、路上の深い暗闇か……、そんなところに行くことができます。

この音源は“memory(記憶)”という名前のビートメイカー/DJによる、DJミックスのようです。作り手の名前は日本人っぽいですが、日本人なのかどうか分かりません。無料でダウンロードできます。

ジャズやソウルを絡めたヒップホップが中心です。どんよりとした暗さと重さが混ざり合った雰囲気がとにかくかっこいい。そしてチープな感触のビートや、何だか気の抜けたようなピアノやホーンの響きが適度にヤサぐれていて、これがかっこいい暗さを生んでいます。

ところどころにユーモアのある、ちょっとフザけた曲、あるいはメロディを挿し込んでいるところもブラック・コメディのBGMみたいでとてもいい。

また、このDJミックスはclsscs.なるレーベルがサウンドクラウドにアップしていたもので、タイトルからすると、memory(記憶)がclsscs.のために制作したDJミックスといった感じ? とりあえず、このレーベルと作り手のmemory(記憶)は今後要チェックということを記憶しておきます。



Tracklist:

1. CY. - Int 1 (2)
2. glue70 - Jazz Bar
3. OH MAIK - SWING
4. emune - substance
5. memory (記憶) - rich // thick
6. snares - surface
7. bilo x erotnas
8. mndbd - p e a c e o f m i n d
9. infringement - reaching
10. rzuma - 5am
11. rethink - .galaxy_walk
12. bazlow x darth haze - 自殺の森
13. slowun - lvte.wun
14. mt. marcy - my body
15. autumn keys - help
16. frinj - 066
17. CIAИO - dream

2015年7月12日

DJハリソンによる、メロウで流麗で、そして軽やかなジャズ・ファンク ~TapeCookies By DJ HARRISON~


天気のいい休日の午後に聴きたくなるような、軽やかなジャズ・ファンク? 橋本徹氏の選曲による名コンピレーション・アルバム・シリーズ『フリー・ソウル』に通じる雰囲気があります。

アメリカのビートメイカーであり、ジャズ・ファンク・バンドのブッチャー・ブラウンのキーボーディストでもあるDJハリソンの作品です。1分台の曲を中心にした全14曲が軽やかに流れ、あっという間に終わります。

メロウで流麗で、ほどよくリラックスしていて、ほどよくルーズな……、そんな作りの曲が気持ちいい! アナログ感のある丸っこい音もいい感じ。疲れていたり、こわばっていたりする体をときほぐすような心地よさを覚えます。

DJハリソン名義の作品なので、サンプラーやなにやらといった、マシンを使って作ったものと思いますが、バンドで作った音楽に聴こえます。音が揺れているように聴こえるところや、ヨレているように聴こえるところが、人の演奏によるもののよう。

そしてそういう人の手の感触があるところがいい味になっています。ジャズ、あるいはジャズ・ファンクがかかっている飲食店は多かれど、こういうジャズ・ファンクがかかっている飲食店があったら、きっとステキなはず。



2015年7月11日

ゆったり&まったりの心地よいヒップホップ ~BeatPete - Vinyl Session - Part # 58 - Instore DJ Set - Presented by HHV.DE & Mellow Orange Music~


ドイツ・ベルリンの最高のヒップホップDJが、変わることなく心地よいヒップホップを聴かせています。ビートピートが定期的に行っている“ヴィニール・セッション”というシリーズの最新作です。

普段はビートピートの自宅っぽいところでDJをやっている模様を撮影した映像を公開していますが、今回はレコード店でDJをやっています。場所が変わってもクオリティは変わりません。

ジャズやソウルを絡めた、ヴィンテージ感のあるヒップホップを中心にしているのもいつもどおり。でも、いつもより少しソウルのテイストが強いかな? そしてゆったりとしていて、まったりとしている、この感じ……。たまりませんね。



Tracks from:
- Ramsey Lewis Trio
- Weldon Irvine
- Reverberi
- DJ Mitsu The Beats feat. LMNO
- Firstar & 12Vince
- Jazz Spastiks & Rebels To The Grain
- Beatvadda
- Fredfades & Ivan Ave
- Wee Bee Foolish
- Quasimoto
- KanKick feat. Declaime
- Herbie Mann, Joao Gilberto & Antonio Carlos Jobim

2015年7月9日

この手のインストゥルメンタル・ヒップホップは組曲と言えるのか? ~The compro beat contest By MadMonk~


昨日はブログを更新する前に寝てしまいました。そのため、昨日はこのブログはお休みでした。ほぼ毎日更新……のブログなので、1日ぐらい休むのはいいのではないでしょうかね。……といったところで今日です。

今日は以前このブログで紹介したアメリカのビートメイカーであるcompro.と交流があるらしい、フランスのMadMonkなるビートメイカーの音源を取り上げます。1曲になっていますが、全部で4曲からなる音源のようです。4曲で1曲になっているので、組曲として聴くこともできるような気がします。

メロウであったり、リリカルであったり、そしてまったりとしている、そんなインストゥルメンタルのヒップホップを聴かせています。心地よいダウンテンポやエレクトロニカに通じるテイストもあります。

ところどころで聴かせるピアノやギターによるジャジーなフレーズがよくて、ヒップホップらしさを感じさせるヴォイス・サンプルの入れ方もかっこいい! また、全体に漂うおだやかな雰囲気も心地よくて、おしゃれでもある、といった風なので、雰囲気モノのヒップホップと言っておきます。



2015年7月7日

ヤサぐれた雰囲気が色濃く漂う、ILL.SUGIのリミックス集がかっこいい ~BOOTLEG REMIX LP By ILLSUGI / NASTY ILL BROTHER SUGI~


日本人ビートメイカー、ILL.SUGIのリミックス集。リミックスでもこれまでの作品と変わることなく、路上の深~い暗闇の中に連れて行ってくれます。全体に漂うヤサぐれた雰囲気がかっこいい!

音楽的にはジャズやソウルを絡めた、90年代の香りがするヒップホップといったところでしょうか。聴き進めていくと、タイトルの“ブートレグ……”という言葉に通じるワルさが、じわじわと忍び寄ってくるような感覚を覚えます。

太くて粗いドラムと歪んだベース、そっけないシンセサイザーという少ない数の音からなるトラックの上に、ラップが乗った曲が並んでいます。少ない音数で、それぞれの音を粗くすることにより、殺伐とした雰囲気が生まれています。

これが正しくワルいヒップホップですね。女性を惹きつけるワルい男のように、聴き手を惹きつける……? そんな色気があります。 







2015年7月6日

サナバガンはやっぱりかっこいい ~大渋滞, WARNING, JUST IN TIME By SANABAGUN~


日本のヒップホップ・バンドであるサナバガンの新しい映像がユーチューブにアップされていました。メンバー全員が平成生まれのようですが、平成生まれとは思えぬシブさ! そしてやっぱりかっこいい!

サナバガンは毎週(かな?)月曜日に渋谷で路上ライヴをやっているらしく、これは今年5月11日の路上ライヴの映像です。今日は月曜日……、路上ライヴをやっているのでしょうか?







2015年7月5日

こういうヒップホップのDJミックスはいつ聴いてもいいものです ~Café Libanon Series Vol. 2 By Loop Skywalker~


特に新しさがあるわけでもなく、奇抜なところがあるわけでもない、オーソドックスと言っていいヒップホップのDJミックスを紹介します。こういうDJミックスはいつ聴いてもいいものです。

Café Libanonというドイツのメディアなのか何なのか……? が定期的にアップしていると思われるDJミックス・シリーズの第2弾です。ループ・スカイウォーカーというドイツのDJ/ビートメイカーがミックスしています。

アンダーグラウンド、あるいはジャジーとかソウルフルとか、そういう言葉を付けたくなるヒップホップが中心。冒頭に書いたように、新しさや奇抜さはありません。それでも、ほどよく落ち着いた気持ちのいいテンションが続いていて、最初から最後までサラッと聴かせます。

オーガニックな生音によるジャジーなフレーズやまろやかなラップが心地よい空気を生んでいます。そして曲と曲のつなぎ方がていねいで聴きやすい。オーソドックスであるからこそ、いろいろな気分のときに聴けそうです。

ダウンロードはこちらから。無料でダウンロードできます。



2015年7月4日

週末のおだやかな時間を過ごすときにはぜひこれを…… ~Radio​Love​Love #196 By FloFilz~


今週末はこのDJミックスを聴いて過ごしてはいかがでしょうか。ドイツのビートメイカー/DJのFloFilzが脱力感たっぷりのブラジリアン・ジャズやボサノヴァ、そしてヒップホップからディープ・ハウスまでを聴かせてくれます。ただひたすら心地よい曲が次から次へと続いていきます。

こういう音楽は天気がいい日に聴きたいものですが、今日は天気が悪い……。こればかりは仕方ないですね。でも、このDJミックスには気だるい雰囲気もあって、それが天気が悪い日のどんよりとした感じに合うようにも思えるから、あら、不思議。

前半はジャズやボサノヴァ、後半はヒップホップからディープ・ハウスっぽい曲へと流れて、最後はムーディなジャズで終わる。こうやって書くと音楽のテイストの触れ幅がかなりあるように感じるかもしれませんが、全編にブラジル音楽のテイストと独特のユルさがあるので、それほどいろいろなテイストがある印象は受けません。

特に後半の流れがおもしろくて、4つ打ちの曲が聴こえてきたときには、おおお、ここまで来るのかよと思いました。そしてその後には民族音楽風の曲が出てきます。それでも脱力しきったユルい雰囲気は失わない、それがこのDJミックスの魅力です。

それにしても、FloFilzという人の音楽にある独特のユルさは何なのでしょう。自身が作る曲にも、DJミックスにもある、独特のユルさ……。これは貴重です。

ちなみにこれはレディオ・ラヴ・ラヴというドイツのラジオ番組(なのかな?)に提供したDJミックスのようです。



2015年7月2日

レディオ・ジューシーのDJミックス・シリーズが150作目を超えたので…… ~Radio Juicy Vol. 150 (Young Vibes by CoryaYo)~


いつもナイスなDJミックスをアップしている、ドイツのヒップホップレーベルであるレディオ・ジューシーのDJミックス・シリーズが150作目を超えました。150作目といういい区切りなので、あらためて紹介します。

この150作目はアメリカのビートメイカー/DJであるCoryaYoがミックスを担当しています。内容はジャズやソウル、ファンクを絡めた、ほどよくおしゃれで、ほどよく落ち着いて、ほどよくリラックスしたヒップホップです。

ヴィンテージ感のあるあたたかい音が心地よく、インストとラップが入った曲のバランスもいい。そして曲同士をつないでいるような、つないでいないような、適度にラフにミックスしているところもいい味を出しています。

家でまったりとしながら聴くには、これぐらいのテンションがちょうどいいのではないでしょうか。ニュートラルと言いますか、そんな感じのテンションです。

このDJミックスを気に入った方であれば、このシリーズの他のDJミックスの中にも気に入るものがあると思います。無料でダウンロードできるのでいろいろ聴いてみてください。



2015年7月1日

今日はこのピアノのメロディにいやされましょう ~Otjánbird By Spheriá~


アンビエント、あるいはポスト・クラシカルといったあたりにカテゴライズされる音楽を作っている、ドイツのSpheriáなるクリエイターが新しい音源をサウンドクラウドにアップしていました。この手の音楽が好きな人はぜひ聴いてみてください。

冬の凛とした寒さと、春のふんわりとしたあたたかさが混ざり合ったような音楽といった感じでしょうか。適度な緊張感と、適度なリラックス感がバランスよく同居しています。身を正して聴く音楽にも思えるのだけど、それでいて心地よい。

フワリとやわらかく浮き上がるピアノのメロディがとてもステキです。そしてこのピアノの音をしっとりとした質感の電子音がやさしく包み込む……。いやいや、いいですね、いやされます。もう、いやされちゃってください。



※DJミックスの音源もありました。