天気のいい休日の午後に聴きたくなるような、軽やかなジャズ・ファンク? 橋本徹氏の選曲による名コンピレーション・アルバム・シリーズ『フリー・ソウル』に通じる雰囲気があります。
アメリカのビートメイカーであり、ジャズ・ファンク・バンドのブッチャー・ブラウンのキーボーディストでもあるDJハリソンの作品です。1分台の曲を中心にした全14曲が軽やかに流れ、あっという間に終わります。
メロウで流麗で、ほどよくリラックスしていて、ほどよくルーズな……、そんな作りの曲が気持ちいい! アナログ感のある丸っこい音もいい感じ。疲れていたり、こわばっていたりする体をときほぐすような心地よさを覚えます。
DJハリソン名義の作品なので、サンプラーやなにやらといった、マシンを使って作ったものと思いますが、バンドで作った音楽に聴こえます。音が揺れているように聴こえるところや、ヨレているように聴こえるところが、人の演奏によるもののよう。
そしてそういう人の手の感触があるところがいい味になっています。ジャズ、あるいはジャズ・ファンクがかかっている飲食店は多かれど、こういうジャズ・ファンクがかかっている飲食店があったら、きっとステキなはず。
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