2016年8月30日
今夜はこのビートに酔いましょう。 ~Impressions By ray~
モクモクとした煙たいビートの向こう側から揺らめきながら浮き上がってくるピアノとホーン、そしてなまめかしく響く女性ヴォーカルのヴォイス・サンプル……、今夜はこの音に酔いしれましょう。
rayなるアメリカのビートメイカーの作品。古いソウルやジャズのレコードからサンプリングしたかのような、ヴィンテージ感のあるあたたかい音が全編を埋め尽くす、ジャジーでソウルフルなインストゥルメンタル・ヒップホップを展開しています。
チルアウト感のあるユルいインストゥルメンタル・ヒップホップの作品をリリースしているアメリカのレーベル、オールウェイズ・プロパーからリリースされており、これはこのレーベルらしい音と言っていいでしょう。
ほのかに酔ったぐらいのときに聴くといいかもと思わせる、ほんのりとしたあたたかさを持った音と心地よく揺らぐリズムを味わえます。
2016年8月29日
ファニーでキュートでほがらかなジャジー・ヒップホップを聴いて、なごみましょう。 ~Nightmare City By Pawcut~
肩の力を抜いて軽く行こうよ、軽くね~、なんていう声が聞こえてきそう。スカしたクールなところがありつつ、ファニーでほがらかなところもある、Pawcutらしい音楽が聴こえてきます。いやあ、好きですね~、この感じ。
Pawcutはドイツを拠点に活動するビートメイカー。ここではこれまでとほぼ同じスタイルと言っていい、チルアウト感のあるゆったりとしたテンポのジャジー・ヒップホップを展開しています。聴き手に笑顔をもたらすキュートに響くピアノ、ほんわかとした雰囲気を振りまくホーン……、これらの音が実に楽しい。
全24曲中、ゲストのMCによるラップが入った曲が4曲ある以外はすべてインストゥルメンタル。曲数はわりと多めでありながら、最後まで軽くスイスイと聴かせます。ほっと一息つきたいときにぜひどうぞ。この音楽はコーヒーによく合います。
2016年8月25日
夏の夜の、そして秋の夜長のジャジー・ヒップホップ ~Study Booster Mix [Vol. 3] By JazzChill Hop~
まったく……。こんなに気持ちいい音楽を並べられたら、ハートがトロトロにトロけてしまいますよ。ソウルフルでジャジーなヒップホップが好きな人はきっとヤラれてしまうはず。ハートがトロけるか、打ち抜かれるかしてしまうはず。
それぐらい甘くておしゃれで、もうとにかく気持ちいい! 夏の静かな夜に合いそうなさわやかさもある。キュートに響くピアノの音、クールに踊るサックスの音、心を躍らせる軽く小躍りするドラム……、そういった音たちが気持ちをなごませます。
程よく落ち着いた心地よいテンションの曲が終始続いていくので、夜を家で過ごすときのいいBGMになりそう。これを書いているのは8月25日、夏がもう少しで終わる時期なので、これからの秋の夜長に……と言ってもいいかも。
曲と曲の繋ぎ方はいたってシンプル。そういった作り方であるからこそ、曲そのものが持つ心地よさがしっかりと出ている感があり、いいBGMとして機能するように感じます。この作り方もいい!
Traclist:
1. L’Indécis – Morning Ritual [Intro]
2. Rainlord – Only You
3. Joomanji – Spread Too Thin Feat. Lindsay Olsen & Nick Bianchini
4. Bukuko – Lucid x Knowmadic Feat Sophie Meiers
5. Caleb Belkin – I Fall In Love Too Easily
6. Odyssee – Steady
7. Nymano – Back Into Town
8. Aso – Timeless
9. Evisbeats – Cosmo
10. 2nd Exit – If You Wouldn’t Mind
11. Linoskiii – 1990 Something
12. Simon Shungu – En Cas De Nausées
13. WamontSteez – Afterhours (Prod. PHAAZE)
14. Mounika – I Feel Love
15. EarDrug – Outro
16. Two Feet – Go Fuck Yourself
17. Lanea – You Changed My Life (Ft. Jimmy)
18. Nymano – La Peur
19. Flavors – Promises
20. The Suffertones – Califresh
21. GlobulDub – Waves
22. Bmbu – Verisimilitude
23. Maxgonz – Voyage
24. Rainlord – You n’ I
25. CRomanC – Someone There (Prod. J Roosevelt)
26. A D M B – Mellow Ft. Sophie Meiers & Street Rat
2016年8月24日
Linn Moriによる1990年代のヒップホップの解釈? ~Ocean Bed By Linn Mori~
これは日本人ビートメイカー、Linn Moriが1990年代のヒップホップに取り組んだ作品と言えるのでしょうか? Linn Moriにしてはシブい……、ぱっと聴いたときにそんな印象を受けました。
ここではザラついた質感の音のドラムと、古いジャズやファンク、フュージョンのレコードからサンプリングしたようなサックスやホーンの音が交錯するインストゥルメンタル・ヒップホップを展開しています。ピート・ロックやDJプレミアといったあたりが作る音と近年のビート・ミュージックを繋いだかのような音楽です。
中盤にはタリブ・クウェリみたいなMCがラップを乗せてもいいのではないかと思わせる、アタマを振りたくなる(1990年代っぽく書くとこんな感じ)、ファンキーに上げてくる曲があり、終盤ではリリカルな雰囲気を漂わせるピアノのメロディを響かせて終わる……。この作りがとてもいい!
1990年代っぽいとは書いていますが、Linn Moriらしいつややかな音も存分に聴かせていて、実力派と言われるその実力を見せつけた……、とでも言いますか。実にいい内容に仕上がっています。
2016年8月23日
チルなビートが好きな人はこのDJミックスを聴いてみて! ~Beat Sessions! By NINETOFIVE~
Ninetofive Recordsというレーベル(と言っていいのかな?)が定期的に配信しているDJミックス。これはビート・ミュージック・ラヴァーの方にぜひオススメしたいDJミックス・シリーズです。
内容はアーバン・ソウルやフューチャー・ソウル、そしてジャズをヒップホップに溶け込ませた音楽を収めたものが中心。ゆったりと、そしてまったりとした落ち着いた雰囲気の曲たちがいい気持ちにさせてくれます。まあ~、おしゃれです、はい。
仕事や学校から帰ってきてホッと一息つくときにちょうどいいBGMになってくれるのではないでしょうか。ぜひぜひお試しください。サウンドクラウド、もしくはアイチューンズで聴くことができます。
2016年8月22日
DJファンネルの新作ミックスCDはヒップホップ/ブレイクビーツ! ~『Once In A Blue Moon』 digest mix By DJ Funnel~
すべて!とは言えないまでも、ほぼ!と言っていいぐらいのわりあいで、DJファンネルのミックスCDは購入しています。そのDJファンネルの新作ミックスCDがリリースされるらしく、サウンドクラウドにティーザー音源がアップされていました。
過去にはハウスやアンビエントのDJミックスをリリースしていますが、今作はヒップホップ/ブレイクビーツをミックスした内容のようです。DJファンネルらしい流麗に流れていくビート、軽やかに踊るピアノやサックスのジャジーなフレーズ……、そういった音たちが心地よく響いています。期待しましょう!
昨年リリースされ大好評だった、DJ FUNNELによる『Nothing New Under The Sun』に続く、「introducing! productions」とのコラボレーションMIXシリーズ第二弾!!完全限定プレス盤!!
高揚感と多幸感で会場を包み込むサウンド・トラベラー、DJ FUNNELの最新DJミックスには、Cloud NI9E、Rainstick Orchestra、Tomoya Naka & Shintaro Aoki、Ljones、White Rain、A June & J Beat、Ekayim……が絶妙にミックスされた全26曲68分超。
より壮大で心地よさを増し、ノスタルジックな夕暮れから月夜が光を照らす、メロウチルアウトな楽曲が並ぶ。日常と旅の景色と融合する、様々な音のグラデーションが、多幸感溢れる世界へと導く。
No.9やL.E.D.等のリミックス・ワーク、唯一無二の数々のMix CDで人気を誇るDJ FUNNEL。世界基準の活動を展開する彼自身のターンテーブルプレイ、ミックス、エフェクト捌きによって、また新たな魅力を抽出され、それを極めてフレッシュな状態でパッケージングした鮮度抜群の内容になっている。これからの季節のドライブ・ミュージック、もしくはリラックスタイムのルーム・ミュージックとしても最適なノンストップ・ビートミックス。ジャジーでラウンジンなヒップホップ・トラックからチルアウト・サウンドまで、美しい展開で聴かせる極上ビート・ミュージック満載の一枚!!
2016年8月18日
このビートが導くのはバッドトリップか? ~////////////////////// COMP 017 GUEST MIX By YUNGMORPHEUS~
モクモクとしていてモコモコとしたローファイな質感のウワモノの音と、海の底に潜っていくようなリズムが辺境の地へと誘うかのよう。YUNGMORPHEUS(何て読むのかな?)なる、アメリカのDJ/ビートメイカーによるDJミックスです。
とにかくアンダーグラウンド感たっぷり、そんなビート・ミュージックがずっと続いていきます。リリカルなメロディのピアノの音やのっそりとしたテンポのファンキーなリズム、壊れた機械が発する異音のような音やラップが突然入ってきて、先の展開が読めないのが特徴です。
聴いていると、乱れに乱れたテレビの映像を見ているかのごとき感覚を覚えます。バッドトリップのための音楽……、とでも言っておきましょうか。マトモじゃないのを聴きたいときはぜひこれを!
Tracklist:
d12 - bring our boys
bun - unreleased
anamorphs - early geng
yungmorph - ???
sumthin gunny x morph - GONE//SO HI
zoomo x morph - sup now
yungmorph - ??
vik - oh you didn't know
rbchmbrs x morph - ??
yungmorph - the chase pt. 0
thrvd x morph - ??
yungmorph - ??
yungmorph - ??
haNN_11 - breakday
yungmorph- floatfaraway
yungmorph - haze+kush
kznc - space trips
t o p $ - hot bop
yungmorph - bigsmoke
dilla - put it down
black ant - unreleased
yungmorph - smooth but rugged
rbchmbrs x morph - hubbletelesmoke
vik x morph - ???’
2016年8月17日
今宵はしっとりとしたビートを…… ~"In The Moment (instrumental)" & "keep on" By silo~
しっとりとした夜にどうぞ。そんな趣のある、静かな夜に心地よくチルアウトさせてくれそうなビート・ミュージック/ブレイクビーツ。ベルギーのDJ/ビートメイカーであるsiloによる楽曲です。
やさしく響くリズム、雨に濡れたかのような潤いのあるピアノの音やエレキ・ギターの音、キラキラと輝く電子音、これらの音が気持ちよく耳に入ってきます。そして全体に漂う、おしゃれでラグジュアリーな雰囲気がとてもいい。
2016年8月16日
甘くおしゃれでラグジュアリー、そしてアーバンな……、ヒップホップやハウスからソウル、ビート・ミュージックを鮮やかに繋ぐDJミックス ~Empress Artists Mix 01 By silo~
DJであり、ビートメイカーでもある、ベルギーのsiloがおしゃれでラグジュアリーないい雰囲気のDJミックスをアップしていました。すっきりとした甘さが全体にフンワリと漂い、最後まで気持ちよく聴かせてくれます。
最初はヒップホップやブレイクビーツでスタート。中盤あたりからディスコ・ハウス風の4つ打ちやフューチャー・ソウルから拝借したような甘さ、そしてトラップやドラムンベースっぽいリズムを混ぜていく……、という作りです。
それらの曲がスムーズに、流麗に繋がり、真夜中の高速道路を駆けていく車のごとき軽やかな空気を生んでいます。また、豊かな色彩を帯びたカラフルな音の響きは鮮やかな光を放射するかのよう。
聴いていると、ちょっと気持ちが豊かになるような……、何だかいい気持ちにさせてくれるDJミックスです。高いところから夜の都会の街並みをながめている……、そんな気持ちになるような気もします。
Tracklist:
1. JLL - Blackbird
2. Coubo – Crystals
3. Nick Wisdom – Missus Peel ft. Pomo
4. Illa J – Universe
5. Ain’t got it till it’s gone (Obas Nenor Edit)
6. Zoo! – Nights Over Egypt Ft. Carlitta Duran
7. Jr Jarris & E.Doza – Intimate
8. Intervene – Experimenting
9. Baesic – Baewatch
10. The Kount – Contact
11. YeahRight! – Fantasy
12. Fitzroy – Turtle Haze
13. Giorgio Oehlers – I Rise
14. WhereIsAlex - Double Elephant
15. More//Night – Ceramic Drips
16. J.robb & Jamvis - Bando
17. Sndwvs – Thuggin
18. ??? – Waves
19. HXNS & Lege Kale & ROM – Blues
20. 10A – The One
21. Herzeloyde – Yeah
22. Tom Misch – High
23. Wax Roof – Lick Shots Remix
24. WNTR – Jumpoff
25. Thook – Qabala
26. Temu – Strut ur Funk
27. Goldlink – Sober Thoughts (Chris McClenney remix)
28. Esta – Fkinaroundwithsomenewjack
29. De la Soul - A Roller Skating Jam Names Saturday (Disco mix)
30. Brandy – I wanna Be Down (Ezel remix)
2016年8月15日
別の世界から聴こえてくるリズムとメロディ ~sorry By emune~
なぜこの作品のタイトルは“ソーリー”なのか……。音を聴いているかぎりではこのタイトルのような雰囲気は感じません。……まあ、いいか。アメリカのビートメイカーであるemuneの作品です。
ここでもこれまでと変わることなく、ダウンテンポとヒップホップが混ざり合った音楽を展開しています。霞がかかったようなボンヤリとした音を聴いていると、少し離れたところで鳴っている音楽であるかのような、何だかそっけない印象を受けます。
少し離れたところ……というか、別の世界とでも言いますか。別の世界から聴こえてくるような、時間の経過を遅くするのっそりとしたリズムと、ピアノや弦楽器のさみしげなメロディが不思議なトリップ感を生む、そんなダウンテンポです。
2016年8月14日
ビートの上をさまよい歩く流浪のラップ ~midnight Blues mixtape By tenen~
タイトルが“真夜中のブルース”だけあって、ブルースマンがアドリブでギターソロを弾くように?ラップをしているような、アメリカのtenenというMCの作品。フリースタイルっぽいラップ、そして物哀しいブルージーなトラックがいい味を出しています。
曲をただ並べただけのように思えるラフな作りになっていて、しっかり作りこんだらどんな作品になるのか……、聴いてみたいものです。とはいえ、そんなラフなところがこのMCの、この作品の魅力なのかも。
2016年8月12日
シティ・ポップとドリーム・ポップ、そしてビート・ミュージックが幸せな抱擁を交わしたら…… ~"your scarf" & "your diary" By sundial~
シティ・ポップの香りを吸い込んだフンワリとしたドリーム・ポップがビート・ミュージックとほんの少しのトラップを包み込み、そうしてできあがったものの上にエレクトロニカをぱらぱらとふりかけたかのような……。
サンダイアルなるアメリカの2人組が展開するのはそんな音楽。シティ・ポップとドリーム・ポップ、ビート・ミュージックを繋ぎ合わせたら、こんな感じ? それでこれって、新しいのでは? 私の耳には新鮮に響きます。皆さん、いかがでしょう?
弾力のあるビートがはね回り、キラキラと輝く電子音が鮮やかに舞い、その隙間にすっきりと甘い歌のメロディがスッと入り込む……といった作り。ポップでキュートでカラフル、そして切ない余韻をうっすらと残して終わるところがいい!
いまのところリリースしているのは「ユア・スカーフ」と「ユア・ダイアリー」の2曲のようです。どちらもおすすめ!
2016年8月10日
ホコリにまみれたダスティなブレイクビーツ ~"rhh(rsr)" and "go jobby bohnson" By rob smyles(微笑)~
“rob smyles(微笑)”なるデンマークのビートメイカー。前から名前は知っていたのですが、それほどしっかり曲を聴いたことがありませんでした。それでつい最近、サウンドクラウドにアップされている曲を聴いてみたら、これがとてもいい!
ファットな分厚い低音域とダスティな雰囲気を漂わせるジャジーなフレーズが転がりながら絡み合っていくような……、そんなブレイクビーツを聴かせています。バサバサとした質感の荒っぽい音がたまらなく好きです。
2016年8月8日
インナー・サイエンスによるアンビエント楽曲集 ~Ambient Throb (Ambient Album) By Inner Science~
日本人クリエイターのインナー・サイエンスがアンビエントの楽曲を集めた作品をリリースするようです。サウンドクラウドにティーザー音源がアップされていました。疲れたカラダに染み込む心地よい音をあなたに……。そんな音が聴こえてきます。
下のプレイヤーで音を聴いてみてください。田舎の風景を想起させるおだやかなメロディを奏でる、人懐っこくてかわいらしい音の粒がフワリフワリと宙を浮いているかのよう。いやされるー。期待してリリースの日を待ちましょう。
2016年8月7日
ズブズブと沈み込むビートに導かれて、心地よいまどろみの中へ…… ~sleepiness flavor By karakusa beats~
これはいい夢を見させてくれそうな作品。聴き進めていくにつれて、徐々に心地よい渦の中に飲み込まれていく感覚を覚えます。ウトウトしているときのぬくぬくとしたあたたかさを帯びた音……、その音に包み込まれるかのよう。
日本人ビートメイカー、カラクサ・ビーツのこの作品で展開されているのは、そんなビート・ミュージック。ズブズブと沈み込んでいくビートとゆったりとたゆたうウワモノのフレーズが重なり合い、進んでいくごとに少しずつ深みに導いていきます。
3曲目までは何だかイントロのよう。スタジオ・ジブリの映画のサウンドトラックのような、4曲目「グッド・タイム」(個人的にはこの作品の中で一番好き!)からスイッチが入って、そこから心地よいまどろみの中へ……。
2016年8月6日
夢の世界へと誘う、ビビオの歌とギター ~"Petals" and "Saint Thomas" By Bibio~
極上のチルアウト・ソウル?とでも言いたくなる、最高に素晴らしい作品『ア・ミネラル・ラブ』を2016年4月にリリースした、ビビオのセッション映像がアップされていました。
曲は「ペタルズ」と「セイント・トーマス」の2曲。程よい緊張感とドリーミーな雰囲気が同居する、おだやかな心地よい世界を演出しています。
2016年8月5日
41分間のチルするビートにおぼれよう ~41 minutes live mix By Code74 a.k.a hamazin~
これは日本の新たな才能を見つけた!と言っていいのか、はたまた自分が知らなかっただけなのか……。鹿児島のCode74 a.k.a hamazinなるDJ? ビートメイカー?が実にステキな音を聴かせてくれています。
それはチルアウトするためのビートが好きなヤツはみんな聴いてくれーとでも言いたくなる、チルアウト感たっぷりのブレイクビーツ。肉感のあるズムッとしたリズムときらびやかな電子音が絡み合った音が、やさしく体を包み込むかのよう。
そしてところどころに甘いソウルやR&B、ブギー・ファンク、ニュー・ディスコなどの展開を挟みつつ、聴き手をまどろみの世界に誘います。
2016年8月4日
チャンス・ザ・ラッパーの新曲がさすがの仕上がり ~Living Single (Feat Big Sean, Jeremih and Smino) By Chance The Rapper~
MCのチャンス・ザ・ラッパーが新曲をリリースしていました。フリーダウンロードかストリーミングでしか作品のリリースはしない、みたいなことを過去に言っていただけあって、今回もフリーダウンロードです。
そんな新曲はホロリとするような甘く切ない雰囲気を漂わせる、ソウル風味のメロウなトラックの上に、やんちゃなラップが堂々と乗っていく作り。いい曲!
2016年8月3日
チルアウトとストリートのはざまで揺れるビートに揺られて…… ~ICE CREAM JAM By GREEN ASSASSIN DOLLAR~
いやはや、まったく素晴らしい。日本人ビートメイカーのグリーンアサシンダラーが相も変わらず、グッド・ミュージックを届けてくれました。サウンドクラウドにアップされていた、チルアウト感とストリート感の間で揺れる、甘くてワイルドで、そしてなまめかしくて酩酊感のある音源です。
ヒップホップを軸にして、なまめかしくウネるソウルやR&Bの香りを抽入し、終盤にはダブっぽいリズムやパーティの後の切なさみたいなムードを漂わせる……、といった感じの音源。これを聴いている9分20秒間、トロりとトロける心地よい世界にきっと導いてくれるはず。
2016年8月2日
夏の昼と夜のどちらも彩るブレイクビーツを映像と共に…… ~bird of paradise By wun two~
うだるような暑さの中でトロけてしまったのでしょうか。この心地よいユルユルのビートは。これはもう夏のBGMとしか言えません。昼間にエアコンが効いた部屋の中で聴いても、昼間の暑さが残る夜に部屋の窓を開けて、なまぬるい風を浴びながら聴いても、どちらでもばっちりハマりそう。
作者はドイツのビートメイカーであり、ユルいヒップホップの名手であるwun twoでございます。ブラジリアン・ジャズやボサヴァなどのブラジル音楽をユルいブレイクビーツの下に敷き詰めたような音楽です。いや~、ココチヨイ~。
バード・オブ・パラダイス=鳥の楽園、このタイトルもいい!
2016年8月1日
聴き手を妖しげな地下の一室へと導くビートの連なり ~matisse for clsscs By clsscs~
外の開けた世界から完全にそっぽを向いて、暗い地下の一室に続く階段を降りて行った先の小さな部屋の中に漂う密室感……。この作品にあるのはそんな感覚? リミックス集みたいなものなのか、DJミックスなのか、何なのかよく分からない、アメリカのビートメイカーであるclsscsの作品です。
音楽としては古めかしいブルースと色気のあるジャズ、そして艶かしいソウルを混ぜ合わせて、ヒップホップに注ぎ込んだ……といった感じでしょうか。あくまでも今日的なインストゥルメンタル・ヒップホップ、ブレイクビーツを展開しつつ、古き良きアメリカの大衆音楽のテイストを全体にうっすらと散りばめています。
そしてゆったりとたゆたい、妖しく揺らめく音の連なりが、古い家の地下室に導くかのよう。心地よくまったりと酔わせてくれます。
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