2017年11月29日
酩酊する歌声、ユルくウネる黒いグルーヴ ~Goodie Bag By Still Woozy~
ユルくてコミカルなディアンジェロ? もしくはアンプ・フィドラー? どことなく愉快というか、すっとぼけたというか、そんなふうに聴こえるヴォーカルはマック・デマルコっぽい……。
ディアンジェロやアンプ・フィドラーの音楽を思わせる、ブラック・ミュージック特有のウネるグルーヴと黒さ、そしてマック・デマルコみたいなローファイな質感の音を基調にしたインディ・ロック……。それらをくっつけたような音楽です。
作者はアメリカのSven Gamskyなる人物。Still Woozyというのはこの人物によるプロジェクト名のようです。「Goodie Bag」という曲がアップル・ミュージックにアップされていて知りました。
どこか別のところにいっちゃっているような、調子っぱずれな感じが魅力ではないかと思います。1曲ごとではなく、アルバムサイズの作品を待ちましょう。
2017年11月26日
ドリーム・ポップとフォーク・ソング、そしてハウスを繋ぐ、温もりのある歌もののダンス・ミュージック ~Analog Dance Music By Kommode~
ささやくようなクールな歌声、しかしその後ろで鳴っているサウンドにはうっすらと温もりが……。ふんわりと上空に浮かび上がるリズムは気持ちをほんの少しアップさせます。日常の生活の中になじむ程よい温度を持った歌とサウンド、程よくアップリフティングなリズムを持った楽曲が並んでいます。
ノルウェーのフォーク・デュオ、キングス・オブ・コンビニエンスのメンバーであるアイリック・ボーのプロジェクト、Kommode(コンモード?)のこのデビュー作はそんな作品。ボーの子供の頃からの友人であるという、Øystein Gjærder Bruvik(何と読むのか分かりません)なる人物とのプロジェクトのようです。
タイトルが『アナログ・ダンス・ミュージック』というだけあって、キングス~で聴かせていたフォーキーなサウンドはそれほど入れず、やさしく響くエレキ・ギターの音や温かみのあるキーボードの音を加え、リズムもダンス・ミュージックらしい4つ打ちを使っています。
とはいえ、歌のメロディはほぼキングス~そのもの。しっとりとした質感の繊細なメロディが聴こえてきます。ドリーム・ポップとフォーキーな歌もの、ロイクソップのようなクールなハウス・ミュージックの3つを混じり合わせたような音楽です。そしてボー流のダンス・ミュージックといったところでしょうか。
2017年11月21日
寒い日はこのヒップホップで暖まろう ~ALLSEASON EP. By STUTS×SIKK-O×鈴木真海子 ~
寒い冬の日にほっこりとしたこんなヒップホップはいかがでしょうか。……と書いてはみたものの、曲のタイトルは「サマー・シチュエーション」。夏をテーマにした曲なのですね……。
でも、フリー・ソウルと呼ばれそうなソウル、そしてシティ・ポップのテイストをうっすらと取り込み、1年が終わるときに感じる切なさに似た雰囲気を漂わせるトラックは何だか冬っぽい。ユニコーンの「雪が降る町」に近い雰囲気を感じます。ビートの上を鮮やかに滑るエレキ・ギターの響きが気持ちいい!
それからもう1曲は「サマー・シチュエーション」をいくらかかわらいらしく、ファニーにした「0℃の日曜」。これは冬をテーマにした曲のようです。この曲の華やかさとキュートさはクリスマスのイルミネーションのよう? そんな2曲を収めた日本人トラックメイカー、スタッツによるEP作品です。
スタッツが手掛けた温もりのあるトラックの心地よさもさることながら、チェルミコの鈴木真海子とトーキョー・ヘルス・クラブのSIKK-Oによる、肌ざわりのいいフランネルシャツのように、耳に心地よくなじむラップもたまらなくいい。この普段着の心地よさ、いつまでも続けよと……。
2017年11月18日
クールなジャズ・セッションで生まれた流麗な音の連なりの記録 ~Idiom By Joe Armon-Jones & Maxwell Owin~
演奏はロンドンで活動していると思われる、ジョー・アーモン・ジョーンズなるキーボーディストと、ベースやダブエフェクトを担当するマクスウェル・オウィンなる人物が中心。他にはドラム、サックス、ギターが加わっています。
音のテンションを上げたり下げたりしていく流れ……、この流れが実に流麗。冒頭で流麗な~と書いたのはこの演奏ゆえ。上がっていくところと下がっていくところの繋ぎ目がなめらかに繋がり、シームレスに音のテンションの上げ下げが行われているのが特徴です。
キーボードはドラムやベースが構築したリズムの上を転がるように、サックスは風のように流れていきます。ある日のスタジオでのセッションの記録……、といった趣の一筆書きのような作品。ライヴの映像もかっこいいので、ぜひ見てください。
2017年11月14日
ヌジャベス、そしてJ・ディラに捧ぐ? ~Sky [one EP for Nujabes and J Dilla] By Saito~
タイトルからしてヌジャベスとJ・ディラ。音ももちろんこの2人に近いものを思わせます。とはいえ、どちらかというとヌジャベス寄り? J・ディラ風のヨレたリズムや硬質なビートはそれほど……というか、まったくと言っていいほどありません。そんなインストゥルメンタルのジャジー・ヒップホップを展開しています。
作者はイタリア人の方のようですが、Saitoと表記してサイトーと読む……、のでしょうか……? ピアノ(キーボード)や笛のような音のフレーズなんかには和のテイストを感じる瞬間があり、イタリア在住の日本人の方なのかな?と思ったりも。
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