寒い冬の日にほっこりとしたこんなヒップホップはいかがでしょうか。……と書いてはみたものの、曲のタイトルは「サマー・シチュエーション」。夏をテーマにした曲なのですね……。
でも、フリー・ソウルと呼ばれそうなソウル、そしてシティ・ポップのテイストをうっすらと取り込み、1年が終わるときに感じる切なさに似た雰囲気を漂わせるトラックは何だか冬っぽい。ユニコーンの「雪が降る町」に近い雰囲気を感じます。ビートの上を鮮やかに滑るエレキ・ギターの響きが気持ちいい!
それからもう1曲は「サマー・シチュエーション」をいくらかかわらいらしく、ファニーにした「0℃の日曜」。これは冬をテーマにした曲のようです。この曲の華やかさとキュートさはクリスマスのイルミネーションのよう? そんな2曲を収めた日本人トラックメイカー、スタッツによるEP作品です。
スタッツが手掛けた温もりのあるトラックの心地よさもさることながら、チェルミコの鈴木真海子とトーキョー・ヘルス・クラブのSIKK-Oによる、肌ざわりのいいフランネルシャツのように、耳に心地よくなじむラップもたまらなくいい。この普段着の心地よさ、いつまでも続けよと……。
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