ハッピーで実にいい雰囲気! トラックスボーイズのクリスタルが陽気で華やかに、アップリフティングに、しかしそれでいてクールに……、ハウス/ディスコをまとめ上げたDJミックスです。江ノ島オッパーラでのパーティのプレイを録音したもので、パーティの華やいだ空気が運ばれてくるかのよう。
2023年1月12日
2023年1月7日
甘く、おだやかな夜をあなたに ~SKIN MUSIC By MOTIVE as deadbundy~ (2021 Release)
おだやかな夜を約束してくれるかのよう。あなたの部屋に、だれかのベッドルームに、どこかのラウンジに、気持ちのいい夜の風を届けてくれます。それと同時に最高のチルアウトの時間も……。日本人クリエイター、DJモーティヴが2021年にリリースした作品です。
ジャズを軸にしてネオ・ソウルやヒップホップ、エレクトロニカを絡み合わせたような曲が中心。しっとりとした質感のリズムにジャジーなサックスやピアノが重なった、まろやかな音楽を聴かせています。インストゥルメンタルとヴォーカルの入った曲が溶け合いながら展開していきます。
2022年12月30日
導かれた先……、それはどこであろうか ~caroline By caroline~ (2022 Release)
はたしてこれはフォークなのか、ポスト・ロックなのか、はたまた別のものなのか……。大きな謎を残したまま終わるこの作品。即興音楽集団と言われているイギリス・ロンドンのバンド、キャロラインのデビュー作です。
フォークっぽい歌を聴かせながらポスト・ロックに流れ込み、アコースティック・ギターでシガー・ロスの曲を演奏しているかのごとき音楽へと展開し、といった感じ? メンバーがそれぞれの楽器を自由に思い思いに演奏して、大きなキャンバスに壮大な絵を描いていくような演奏を聴くことができます。
今年(2022年)の年末に聴いて、どこに着地するのか分からない、不思議な空間に連れて行くミステリアスな雰囲気にヤラれたので取り上げました。聴き進めていってたどり着いた先にあったのは巨大な空洞だった……。
2022年11月19日
静かな夜に寄り添うように ~Violet By Robohands~ (2022 Release)
イギリスのマルチインストゥルメンタリスト、ロボハンズの作品で、これが通算4作目。ここで基調としているのはジャズ、ダウンテンポ、アンビエント、ポスト・ロックあたりでしょうか。静かな夜に、ぜひどうぞ。
2022年11月12日
都会にたたずむギター・ロック ~Nonadaptation By SE SO NEON~ (2020 Release)
インディ・ロック、ギター・ロックという枠に入る作品だと思いますが、その手の音楽に象徴される熱というよりも、都会的な洗練された雰囲気を感じさせるのが特徴。そしてそんなところに心惹かれます。こういう音楽のスタイルも2020年に入って変わったのだなぁと思いながら、いい気持ちで聴きました。
シティ・ポップとギター・ロックを混ぜ合わせ、少しシューゲイザーの香りも漂わせる音楽を展開する、2016年に韓国・ソウルで結成された3人組、セソニョンのEP作品。おしゃれなムードをまとい、歪んだギターが疾走し、ヴォーカルの声が気持ちよさそうに伸びていく……。いやあ、いいじゃないですか!
2022年11月6日
あたたなか日差しのもとでまどろみながら ~Loris S. Sarid By Seabed-Sunbath~ (2022 Release)
あたたかな日差しが降り注ぐ田園へようこそ、という言葉が似合いそうな心地よい音楽です。スタイルとしてはニューエイジ、もしくはアンビエントといったところでしょうか。作者はロリス・S・サリッドというスコットランド・グラスゴーで活動するクリエイター。
ピアノ、カリンバ、ホーン、ストリングスなど様々な音が明確なメロディを描くようでもあり、しかしただ鳴っているだけでもあるようにしながら、おだやかな雰囲気を作っています。ポコポコとなるリズムの音もかわいらしい。そんなふうにして心地よいまどろみを届けてくれます。
2022年10月25日
美しい情景を描くミニマル・ハウス ~Sam Prekop and John McEntire By Sons Of~ (2022 Release)
ポスト・ロックの大物2人――ザ・シー・アンド・ケイクのサム・プレコップとトータスのジョン・マッケンタイア――の共作である本作は何とも美しいミニマル・ハウス! この2人による作品ということが分からなければ、エレクトロニック・ミュージックのクリエイターの作品と思うかもしれません。
ゆったりとして、牧歌的でもあり、ダンサブルなところはほとんどなし。そういう意味ではミニマル・ミュージックと呼ぶべきでしょうか。きらめくような電子音と転がるようなリズムが美しい情景を描いていきます。仕事や作業をするときのBMGに合いそうな気がします。
2022年10月17日
1973年のボブ・マーリー ~Capitol Session '73 By Bob Marley & The Wailers~ (2021 Release)
いまさらボブ・マーリーかよと言われそうですが、ボブ・マーリーです。タイトル通り、1973年にハリウッドのキャピトル・レコード・タワーで行ったセッションの模様を録音したライヴ・アルバム。
ごつごつとした質感の装飾のない無骨な演奏、そして包み込むようなあたたかみと鋭い切れ味が混ざり合ったようなマーリーの歌声がクール! ザラついたキーボードの音が滑り込むようにして鳴ってスタートする5曲目「バーニン・アンド・ルーティン」の緊張感にシビれます。
2022年10月13日
南国の夜のおだやかな風に吹かれて ~Here Alone By Matthieu Beck~ (2022 Release)
ほがらかな雰囲気のユルいダブ、もしくはポップなバレアリック? 聴いていると、ほんのりとあたたく、湿り気のある南国の夜の風に吹かれている感覚を覚えます。気持ちはおだやかになり、心地よくトリップして、何かをすることがおっくうになってしまいそうです。
作者はマシュー・ベックというイギリスのクリエイター。落ち着いたリズムのドラムの上でキーボードやフェンダーローズ、フルートなどの楽器の音が気持ちよさそうに踊っています。リラックスのひとときにぜひどうぞ。
2022年10月1日
ハルカ・ナカムラが描く、ヌジャベスが残した美しい旋律の続き ~Nujabes PRAY Reflections By haruka nakamura~ (2021 Release)
ハルカ・ナカムラが奏でるピアノの旋律が美しく浮かび上がり、そしてその余韻を残したまま、切なさも一緒に残して消えていく……。ヌジャベスが残した美しい旋律が見え隠れしながら、ナカムラらしさもしっかりと刻み付けられています。
一言で言えばヌジャベスの曲をカバーしたカバー・アルバム。特定のジャンルにカテゴライズするのであればポスト・クラシカル、もしくはニューエイジでしょうか。しかしそれだけで終わるのはあまりに雑すぎる、丁寧に、丹念に作りこまれた作品です。
2022年9月22日
自由なリズムと幸福なメロディ ~Magic Pony Ride By µ-Ziq~ (2022 Release)
暴れるリズムの荒々しさがあり、美しく流れるメロディがあるエレクトロニック・ミュージック。ほっこりとした気持ちに、あるいは切ない気持ちに、聴き終わったときにそんな気持ちになります。1997年リリースの『ルナティック・ハーネス』という作品の続編と見ていいようなので、『ルナティック~』も併せてどうぞ。
2022年9月14日
装い新たに、しかし歌声の魅力は変わらずに ~Are U Romantic? By UA~ (2022 Release)
前作の『ヤポ』や前々作の『アッタ』などのアルバムと比較すると、だいぶポップな方向に振り切っています。しかしUAの歌声は軽やかに演奏に乗り、作る音楽がどう変化しようとこの歌声の魅力が損なわれることはないこと、この歌声は唯一無二であることを浮かび上がらせていきます。
2022年8月21日
テクノとアンビエント、そしてドランベースを重ね合わせて描く美しい音響 ~Concealer By Relaxer~ (2021 Release)
野蛮だけど美しい。この作品を聴いて、デトロイト産のテクノを聴いたときに感じたそんなことを思い出しました。ダークな色彩の美しい音響、そして刺激的なリズムが全体を彩る本作は古のテクノを愛する人も、フットワークあたりを好む人も好きになりそう。
ダニエル・マーティン・マコーミックというアメリカ人クリエイターがコンシーラーなる名義で2021年にリリースした作品。テクノとアンビエントの間を行き来しながら、ドラムンベースを挟み込んだような曲が並びます。夜中に家で一人で聴くといい感じです。
2022年8月13日
甘くロマンティックなジューク/フットワーク ~Signals In My Head By DJ Manny~ (2021 Release)
ジューク/フットワークにカテゴライズされる音楽はもっと猥雑なものかと思っていましたが、DJマニーによるこのジューク/フットワークの作品にはソウルやR&Bのような甘く、ロマンティックなムードがあります。それがこの作品の特徴でしょう。
作者のDJマニーはシカゴ出身のクリエイター。ここではジャングルやドラムンベースに通じる刺激のあるリズムと色気のあるハウスの香り、そして女性ヴォーカルのなまめかしい歌声を重ね合わせています。
2022年7月25日
あまりにクールなたたずまいのハウス・トラック ~Just Can't Get Enough By Channel Tres~ (2022 Release)
ソウルを注入したハウス風のトラックは1990年代のハウスを思わせます。そんなトラックの上にささやくようなヴォーカルが乗る、アメリカのクリエイターであるチャンネル・トレスの曲。ストイックな雰囲気を漂わせる引き締まった低音域の音とヴォーカルが混ざり合う様がクール!
2022年7月23日
極上の歌と演奏 ~Hikaru Utada Live Sessions from Air Studio By 宇多田ヒカル~ (2022 Release)
音に集中して、演奏に集中して、しかしリラックスして楽しむ、そんな雰囲気が伝わってきます。ポップスの楽しさの中にライヴならではの緊張感もうっすらと混ざって、いい雰囲気です。
2022年7月15日
甘くメロウなギター・インストゥルメンタル、またしても再び ~COVERS 11 By Justice Der~ (2022 Release)
ローファイなアンビエント?とでも言いたくなる音楽です。ローファイと表現されるギター・ロックを演奏しているバンドがアンビエントを作ったらこんな感じになるかも……、そんなことを思わせます。
作者はジャスティス・デアというアメリカのクリエイターで、『カヴァーズ・10』の続編となる作品です。アンサンブルの中心にある柔らかな響きのギターと丸みを帯びたドラムの音がおだやかに、のんびりと重なり合い、朗らかな表情を見せています。
2022年7月10日
ゆっくりと溶け出していく美しい音の粒 ~Tail of Diffraction By Minamo & Asuna~ (2022 Release)
ゆったりとおだやかにたゆたうように、まどろむように、そして溶け合うように……。そんなふうにして流れていくアンビエント/ドローンを聴くことができます。杉本佳一、安永哲郎という2人の日本人からなるデュオであるミナモと同じく日本人のアスナによる作品です。
電子音とピアノやギターなどの音が長い時間をかけてゆっくりと混ざり合いながら、美しい音を描いていきます。流れていく音に身をゆだね、別の世界に行きましょう。
2022年7月4日
ソウル、ヒップホップ、ジャズ……、黒人音楽を自由に絡み合わせながら ~Remember Your North Star By Yaya Bey~ (2022 Release)
ネオ・ソウルとヒップホップを軽やかに、ゆるやかに行き来する歌声がまずは素晴らしい! そしてジャズやレゲエも絡ませ、気持ちのおもむくままに音楽を混ぜ合わせていく雰囲気が伝わってくる、そんなところもいい! アメリカの女性シンガーソングライター、ヤヤ・ベイのデビュー作です。
全18曲で構成されていて、曲数は多めですが、トータルタイムは約34分でわりとコンパクト。軽やかに、ゆるやかにヤヤ・ベイの歌声を楽しめます。
2022年6月28日
ギター・ロックへの愛を胸いっぱいに吸い込んで ~The Last Thing Left By Say Sue Me~ (2022 Release)
本作が3作目ということでこなれてきているのかどうか分かりませんが、こなれることなく、どうかこのままで……、と願いたくなるほどに迷いのないまっすぐな音を鳴らしているように感じます。ギター・ロックあるいはギター・ポップのいいところがびっしりとつまった作品です。
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