2020年1月18日
目の前に広がるのは光り輝くルーツ・ダブの世界 ~African Shores By Vin Gordon~
ひとたび耳を傾ければ、深い深いダブの森の中へ連れて行ってくれます。過去にはリー・ペリーの作品に参加し、イギリスのスカ・バンドであるトロージャンズの一員としても活動してきた、1949年生まれのジャマイカのトロンボーン奏者、ヴィン・ゴードンによる作品です。
リリースは2019年ですが、ここに広がるのは1970年代のダブ、ルーツ・ダブの世界。ルーツ・ダブ好きの方は聴いてみてください。この記事によるとマンチェスターのスタジオでアナログ機材にこだわって制作されたのだとか。深いダブの森の中へ、光り輝く1970年代のダブの世界へ……、行ってみましょう。
2020年1月13日
極上のチルアウト・トラックにおぼれましょう ~Coastlines By Coastlines~
キーボードが、ギターが、ドラムが、ベースが……。すべての音が気持ちよさそうに溶け合っていくような、やさしい抱擁を交わしているような、そんな演奏が展開されています。その演奏から生み出されるのはバレアリックやエレクトロニカを中心にして、ジャズやフュージョンをほんの少し加えた極上のチルアウト・トラック。
コーストラインズはDJ/プロデューサーの池田正典とクロマニヨンのキーボーディストである金子巧の2人からなるユニット。7インチのレコードを何枚かリリースしており、2019年にリリースした本作がフル・アルバムとしては初めての作品です。
コーストライン(Coastline)という単語は海岸線という意味とのこと。このユニットが奏でようとしているのは、海岸線に吹く心地よい風のような音楽なのでしょうか? この作品を聴きながら、ふとそう思いました。心地よいまどろみの中へ、さあ、飛び込みましょう。
2020年1月9日
この軽快なハウスのリズムと共に、あの日の夏へ ~Walkie Talkie By Brijean~
真夏のさわやかな風を運んでくる作品。この記事は2020年1月9日に書いておりまして、外はとても寒いですが、こんなときでも真夏の風を運んできてくれます。作者はアメリカ人パーカッショニストのブリジーン・マーフィー。トロ・イ・モアのサポートメンバーとしても活動している人物のようです。
この作品でマーフィーはパーカッションはもちろん、ドラムやキーボードも演奏し、ヴォーカルも披露。1990年代のハウスにラテンやソウルのフレイバーを加え、そこにチルウェイブやドリーム・ポップも混ぜ合わせて、2020年っぽいヴォーカル・ハウスを展開しています。
1990年代のハウスのテイストを感じさせながら、2020年っぽさも感じさせるのはチルウェイブやドリーム・ポップが加味されているからでしょう。そしてこの音楽を気持ちのいいものにしているのは溢れるほどある南国のムード。いつだって気持ちのいい夏に連れて行ってくれる、そういう作品です。
2020年1月8日
ワイルドに、そして甘くなまめかしく ~Irony Beattape By Green Assassin Dollar~
アンダーグラウンドの香りをまとったワイルドなヒップホップ、甘くなまめかしいソウル、海の底に沈み込んでいくような重たい低音域の音……。そういった音たちを絡みつけた日本人ビートメイカー、グリーン・アサシン・ダラーの作品です。リリースは2019年のよう。
アップル・ミュージックにグリーン・アサシン・ダラーの作品が数多くアップされておりまして、これはその中のひとつです。若干古めかしいイナタいソウルやR&Bをヒップホップに結び付けて、こんなにかっこいいインストゥルメンタル・ヒップホップを生み出すこの才能……。いやはや、素晴らしいです。
2020年1月7日
2020年、あけましておめでとうございます。
あけましておめでとうございます! 2020年になって初めての投稿です。いろいろなメディアで2019年の年間ベストを発表していたので、わたしもそういうことをしてみようかと思うこともありましたが、考える気にならないので、やめました。皆さんは2019年の年間ベストにはどんな作品を選びましたか?
……と思いつつ、2019年のわたしのお気に入りの1曲を挙げるとすると、この曲。カナダの3人組のバンド、メン・アイ・トラストの3作目のアルバム『オンクル・ジャズ』に収録されている「テイルウィップ」です。
ダンサブルでドリーミー、チルアウトっぽいところもうっすらと……。そんな曲です。この曲のように美しく軽やかに、生きていきたいものです。というわけで、今年もよろしくお願いいたします。
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