梅雨時のような、そして夏の終わりのような……。そんな気だるさみたいなものを感じる、ビーチ・フォッシルズなるニューヨークのバンドが2017年にリリースした通算3作目となる作品。わたしがつい最近聴いて、とても気に入ったので取り上げます。今さらこれを取り上げるのかよ、と言われそう……。
1980年代のネオアコやギター・ポップを思わせる音楽を軸にして、陶酔感のあるサイケデリックな音を重ねた音楽を展開しています。キラキラと輝く夏の太陽のようなギターの音で幕を開ける、冒頭の雰囲気もいいのですが、特にいいのは中盤から後半のややゆったりとしたテンポで展開し、気だるい雰囲気がにじみ出ているところ。
その気だるさが何だかすっきりしない梅雨時の雰囲気や、夏の終わりのさみしさを想起させます。これからの夏の初めと終わりはこの作品を聴きましょう。
0 件のコメント:
コメントを投稿