2018年5月10日、場所はベルリンで。イギリス人クリエイターのフォー・テットことキエラン・ヘブデンが行ったライヴの模様を収録した作品。これがもうため息が出るほどに……、あまりに素晴らしい……。
フォー・テットが2017年にリリースした『ニュー・エナジー』で展開した、おとぎ話の世界を音で表現したような幻想的で美しい世界。その世界がここでは何倍にも引き延ばされ、そして広がり、聴き手を包み込んでいます。
これはどういう音楽なのかと聞かれたら、幻想的なエレクトロニカと答えるでしょう。しかしここにはポスト・クラシカルに通じる美しい旋律や、優れたダンス・ミュージックとして機能するダンサブルな4つ打ちのリズムがあり、特定のジャンルに収めることがバカバカしくなってきます。
この作品のトータルタイムは約117分。ほぼ2時間という長さです。ここではない美しい世界を表現するためにはこれぐらいの尺が必要なのでしょう。どっぷりとフォー・テットの音楽に浸かり、ここではないどこかに行きましょう。
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