現代のヒップホップ、そしてジャズ・シーンのトップの中のトップと言っていいこの3人――コモン、カリーム・リギンス、ロバート・グラスパー――が組んで作品を作れば、そりゃあ、かっこいいものになるでしょう。
……という期待とハードルを軽々と鮮やかに飛び越えてくれました。上に書いた3人からなるユニット、オーガスト・グリーンの作品です。クラシカルなソウルとネオ・ソウルの風合いを含んだ、上品なヒップホップといったところでしょうか。そんな音楽を展開しています。
リギンスとグラスパーによるものと思われる、つややかなピアノの音やなめらかなフルートの音、軽めのドラムの音がしっとりとした空気を運び、コモンの落ち着いたラップはヴェテランのソウル・シンガーのような雰囲気、風格を漂わせています。
1970年代、もしくは1980年代にリリースされた、ソウルの名盤と呼ばれる作品と並べて聴かれるような作品。これはキャリアを重ねたヒップホップ・アーティストが作る作品の見本となる……、かな?
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