2018年6月16日
休日に聴くニューエイジ、アンビンエント、エレクトロニカ ~Villa Tereze By 王舟 & BIOMAN~
つま弾かれるアコースティック・ギターの音、ファニーに響くシンセサイザーの音、ふんわりと浮き上がるスティール・パンの音……。これらの音はおだやかなやわらかい風に乗って運ばれてくるかのよう。エキゾティックな雰囲気を漂わせる、南国に吹くあたたかい風のような音楽です。
そんな音楽を展開するこの作品は、上海生まれ日本育ちのクリエイターである王舟(オウシュウ)と、neco眠るのシンセサイザ兼パーカッション担当のバイオマンの共作によるもの。ニューエイジ、アンビエント、エレクトロニカといったあたりにカテゴライズされる音楽が並んでいます。
ここにあるおだやかさ、心地よさはよく晴れた休日の午後を思わせます。休日に聴きましょう。いい休日になりそうな気がしてきます。
2018年6月15日
真夜中のソウル・ミュージック ~"People", "Things Could Be Better" and "You Can't Put out This Fire" By Steven Bamidele~
静かな夜に合いそうなしっとりとした雰囲気のソウル・ミュージック。いい歌のメロディ、いい演奏です。イギリス在住のスティーヴン・バミデルなるシンガーソングライターによる曲。マッシヴ・アタックやジェイムス・ブレイクに通じるダークなところがあるのがイギリスらしい。
どうやらアルバムはリリースしていないらしく、チェックできたのは下に貼り付けた3曲。この先リリースされるであろうアルバムも、この手のテイストの曲が並ぶのでしょうか。
2018年6月13日
美しく野蛮に、なまめかしくきらびやかにビートは響く ~yummy beattape By nosnija x gad~
女性シンガーのヴォイス・サンプルの響きはなまめかしく、シンセサイザーの響きはきらびやかに。そんな風に音が鳴り響くインストゥルメンタル・ヒップホップ。ダークな雰囲気の色気のある曲が並び、DJクラッシュの音楽に近いものを感じます。
本作は日本人ビートメイカーのグリーン・アサシン・ダラーと、こちらも同じく日本人のnosnija(読み方が分からないのでアルファベットで記載)なるビートメイカー2人の共作。野蛮で、しかし美しい音楽です。
2018年6月11日
ビートは、そしてピアノは、ただ穏やかに ~Super Dickman ep By Notology~
まあ、この音楽でゆっくりとくつろいで、まったりとしてよ。ローファイな質感のこざっぱりとしたドラムの上でピアノの音がフンワリと浮遊する、古いソウルの風味を加えた、このインストゥルメンタル・ヒップホップでね。
……といった風の作品。作者はNotologyなるビートメイカー。聞いたことのない名前のビートメイカーだなと思ったら、日本人ビートメイカーであるアルツーの別名義の作品でした。
アルツー名義の作品にあった、トリッキーなリズムや一風変わった曲の展開はなく、ひたすら穏やかに、音の気持ちよさや心地よさにフォーカスしたインストゥルメンタル・ヒップホップを展開しています。
2018年6月3日
陽気な、朗らかな、そしてピースフルな……、チルアウトの世界へと導かれ ~Shape The Future By Nightmares on Wax~
これまでの作品にあったレゲエやダブの要素は後退。そしてできあがったのはこの人ならではのダウンテンポ……というよりも、じんわりと染みてくるようなスローなテンポのハウス・ミュージック、あるいはビートダウン・ハウスといったほうがしっくりくる音楽でした。
イギリス出身のクリエイターである、ナイトメアズ・オン・ワックスことジョージ・エブリンの8作目のアルバムはそんな仕上がり。過去の作品と比べると歌が入っている曲が多く、フィーチャーしたシンガーがソウルフルな歌声を響かせて、ネオ・ソウルの風味を加味しているのが新しい要素です。
全編に陽気なハウス・ミュージックのヴァイヴスを漂わせ、この音楽に耳を傾ければ朗らかな、ピースフルな、チルアウトの世界へと導いてくれます。夏の太陽がよく似合いそう。太陽の下でゆらりゆらり、ふらりふらりと……。ゆっくりと体を揺らしながら聴く音楽であるように思います。
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