1980年代のソウルやファンク、そしてフュージョンのテイストを散りばめ、ほんの少し古めかしい空気を漂わせながらも古くない……? いや、これはクール! イナタいディスコ・ファンクやソウル、フュージョンをヒップホップやブーム・バップに結び付けたこの音楽は、実に都会的で洗練されています。
都会の夜を疾走する車……、都会のきらびやかな夜景……。ΔKTR(何て読むのでしょうか)なる日本人ビートメイカーがここで展開するのは、そういったクールといった言葉からイメージする光景を描き出したような音楽です。イメージは夜。都会の夜景をながめつつ……といった感のある、そんな夜。
また、ディスコ・ファンク風のビコビコと鳴るベースやブーム・バップゆずりの分厚い低音域を鳴らすことにより、クールな音の中にハードボイルドな質感の音を加えています。そこがヒップホップのビートメイカーらしいところ。
全体の構成もよくて、すべての曲が流れるように進んでいきます。音は夜の闇を駆け抜けるように……。
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