2017年8月13日

ヒップホップとハウスの間で揺れる心地よいメランコリー ~Divine Beats By Wizard of Loneliness~


インターネット上を検索しても日本語の情報がそれほど、というかまったく出てこないため、どういう人物なのかよく分からない、ウィザード・オブ・ロンリネスと名乗るクリエイター。アメリカ出身、もしくは在住ということが分かったぐらいで、他は何も……。

そんなウィザード・オブ・ロンリネス、この方はけっこうな数の作品をリリースしていて、この『ディヴァイン・ビーツ』は2017年になってからは3作目となる作品のようです。しかも3作ともフル・アルバムのサイズ。これはやっぱりけっこうな数をリリースしていると言っていいでしょう。

この作品ではヒップホップとハウスの中間にある音楽を展開しています。テンポはヒップホップ、音はハウス、といった作り。ヌジャベスの音楽からジャズの要素を少し抜いて、B級のハウスに寄せた……と言いますか、ロイクソップの音楽をヒップホップに寄せた……と言いますか、そんな感じの音楽です。

孤独の魔術師……と名乗っているだけあって、切なさや悲しみをうっすらと漂わせているのが特徴。ヌジャベスやロイクソップの音楽を引き合いに出したのはそれがあるから。ここにあるのは心地よいメランコリー……、それがこの作品の魅力です。



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