手腕にますます磨きがかかっているというか、こなれたものというか……。とにかくますます素晴らしい! 15分にも満たない短い尺の作品でありながら、展開にストーリー性を持たせて、最終盤の7曲目から8曲目をドラマティックに展開し、それと同時にこの人ならではの魅力もしっかりと詰め込んでいます。日本人ビートメイカー、グリーン・アサシン・ダラーのEP作品です。
音楽的にはソウルやR&Bの甘さとセクシャルな香りを抜き取って、ローファイなヒップホップに注ぎ込んだような感じ。清くみだらに、そして美しくなまめかしく揺れる音とリズム。これがグリーン・アサシン・ダラーの音楽の魅力ではないかと、わたしは勝手にそんなことを思っていて、そんな音とリズムが作品のすみずみにまで行き渡っています。
前述したとおり、短い尺の作品なので、グリーン・アサシン・ダラーの音楽を聴いたことがない人の入門盤としてもいいかもしれません。なまめかしく揺れる音とリズムに酔いましょう。地面をえぐるような、ボクボクと鳴るバスドラムの音がかっこいいことも付け加えておきます。
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