Green Assassin Dollarの作品の中でもっともおだやかな作品ではないでしょうか。ここではないおだやかな地平へと……、聴き手を連れて行くトリップ感、チルアウト感を漂わせています。
丸っこいビートが時間の経過を遅くするかのようにゆったりとしたテンポを刻み、その上にリリカルなメロディを奏でるピアノやホーン、電子音が乗っていく、そんな作りのインストゥルメンタル・ヒップホップ/ビート・ミュージックです。ちょっと和のテイストを感じさせるところがGreen Assassin Dollarらしい。
ゆったりとしていて、まったりとしている中に、ストイックな空気を潜ませているところが特徴なのかなと思います。心地よい雰囲気を感じるのと同時に、それとは正反対にあるとも思える引き締まった空気を感じます。
それと、音の温度と言うのでしょうか。熱くもなければ冷たくもない平熱の音。無機的にも思えるのだけど、人肌のあたたかさみたいなものもある音。この温度がちょうどよくて気持ちいい。夜、一人で家にいるときにこれを鳴らしておけば、家の中をいい雰囲気にしてくれそうです。
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