2015年5月29日
EN Tokyoから新たな才能、TiMTなるビートメイカーが登場しました。 ~Avocados: By TiMT~
やっぱり、まだまだいますね、素晴らしい才能がこの日本にも! ビート制作イヴェントであるEN Tokyoに関わる日本人ビートメイカーのTiMT。EN Tokyo関係の人物なのに、なぜいままで知らなかったのか、といったところではありますが……。それは置いておいて、まあ、とにかく素晴らしい才能を持ったビートメイカーです。
今年4月にリリースされた『Avocados:』。全6曲でトータルタイム約13分のEPと言っていいサイズのこの作品がかっこいい! 冒頭のイナタいホーンのフレーズが聴こえてきて、ズブッと沈むビートが打ち込まれた瞬間……、もうここで勝負あり! 最初の10秒ぐらいを聴いて、“あ、こりゃ、かっこいいわ”と思いました。
音楽的にはヒップホップとフューチャー・ソウル、フューチャー・ジャズを混ぜ合わせた感じです。粒の粗い重いドラムの上に、ツヤのあるホーンやピアノの音が鮮やかに乗っていく作りのインストゥルメンタルが中心。『ドーナッツ』のときのJ・ディラとラパラックスを混ぜたら、こんな感じ?
流麗に響くピアノと色気のあるヴォイス・サンプルを絡み合わせながら、ドラマチックともロマンチックとも言える雰囲気を演出する3曲目や4曲目、ホーンと電子音を高らかに鳴らしてアグレッシヴに展開する5曲目。
これらの曲を聴くと、ドラマチックであったり、ロマンチックであったり、アグレッシヴであったり……といった雰囲気を作るのが得意なのかなと思います。そしてひとつひとつの音が瑞々しく輝き、力強く視界を切り開いていくような空気が漂う、聴いていて気持ちのいい作品に仕上げています。
新たな才能……という言葉がよく合う、フレッシュさがあって、TiMTの才能をアピールするにはぴったりの作品ではないでしょうか。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿