2018年1月19日
スマートでスタイリッシュなジャズ・ハウス・フロム・イタリア ~Lonnie's Reprise By Nicholas~
イタリアのニコラスと名乗るクリエイターの本作をスマートでスタイリッシュなものにしているのは、流麗に舞うサックスとピアノのジャジーな響き。とはいえ、厚みのある低音域の音がワルい空気を生んでいて、ワイルドなところも見せています。
低音域のそんなワイルドぶりはスマートとは言い切れず、セオ・パリッシュ周辺のデトロイト・ハウス、あるいはビートダウン・ハウスに近い雰囲気を感じます。言いたいのは、ただおしゃれなだけではないということ!
2018年1月16日
寒い夜はこのほっこりとした丸っこいビートであたたまろう ~confessions By jinsang~
ヒップホップとダブ、ダウンテンポといったあたりの音楽の理想的な交配とはこのことでしょうか。深く沈み込んでいく、ダブから抽出したような重心の低いリズムが心地よいチルアウトへと誘います。
チルアウト感溢れるインストゥルメンタル・ヒップホップの名手と言っていい、アメリカのビートメイカー、jinsangによる作品。何作目かとなる本作からは、真夜中に静かな空間でひっそりと鳴っているようなムードを感じます。
もっさりとしていてザラザラとした粗い質感、そして丸っこい……、そんなローファイな音がこの音楽をさらに心地よいものにしていて、寒い夜にほっこりとしたあたたかさを届けてくれます。では、あたたまりましょうか。
2018年1月13日
日常の隙間にこんなヒップホップを…… ~Dawgs ep By TMS~
仲間と会話をしているような、ちょっとだらっとしたマイペースな感じのラップがとてもいい。……というか、好きです。このラップが力の抜けたユルいトラックによく合っています。
日本に暮らして、ごく平凡な暮らしをする、わたしのような人間の近くで鳴っているような……? 庶民の日常に寄り添うと言いますか、日常を描くと言いますか、そんなヒップホップです。過去のmatatabi氏のツイートによると、こんな作品。
2018年1月11日
夜の闇の中で鳴るアンビエント ~Lowlands By TAYLOR DEUPREE & MARCUS FISCHER~
寝る前によく聴いています。アメリカ出身のテイラー・デュプリーとマーカス・フィッシャーというアンビエントの名手2人によるコラボレイト作品です。電子音の冷たさと人の手の温もりがうまく重なり合った、おだやかで心地よい時間を届けるアンビエントを展開しています。
中心になっているのはほんの少し冷たさが混ざったような、ほんのりとしたあたたかさのある電子音。その上にチリチリと鳴るやわらかいノイズ音や、倉庫に入っていた壊れたギターをつま弾いたような音、風に乗って運ばれてきた教会の鐘を思わせる音などが静かに乗っています。
夜の闇の中に吸い込まれていくような終わり方が、夜寝る前に聴きたいと思わせるのでしょうか。これを読んでいる皆さんも寝る前に聴いてみてください。いい眠りにつけそうな気がします。
2018年1月5日
アスリートのような、女戦士のような、フィメールMCによるヒップホップ・アルバム ~Laila's Wisdom By Rapsody~
女性らしい甘さなんて表現をすることがありますが、アメリカのフィメールMCであるラプソディが2017年にリリースしたこの作品で聴かせるラップからは、女性らしい甘さよりも、勇ましさやたくましさをより強く感じます。
アスリートのようと言いますか、女戦士のようと言いますか……。ラップにあるのはそんなストイックな雰囲気。とはいえ、女性らしさがないなんてことはなく、ややねっとりとした声には女性らしさがあります。
ナインス・ワンダーやクライシスが手掛けたトラックも、そのラップとよく似たテイスト。ヒップホップらしいハードな質感とストリート感のある音が、ソウルやR&Bの甘さといいあんばいに混ぜ合わされています。1990年代のヒップホップ、オーセンティックなヒップホップの音ですね。
このトロけるようでいて、しかしハード……、といった風の音でもって、ややゴージャスかつややドラマティックに展開し、キレ味鋭くタイトに突っ込んでくるドラムを交えています。この展開もまた1990年代的? この作品を聴く限りでは、ラプソディはオーセンティックなヒップホップの正統後継者と言ってよさそうです。
バスタ・ライムスやケンドリック・ラマー、アンダーソン・パーク、テラス・マーティン、BJ・ザ・シカゴ・キッド……、などがゲストで参加しています。それにしてもこの作品、これは2017年を代表する1枚でしょう! それぐらいかっこいい!
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