古めかしくて、なつかしさを感じる、クラシカルなソウルの香りをたっぷりと含んだトラックに、まずはおやっと思わされるのではないでしょうか。ヒップホップのトラックらしいイカツさはそれほどなく、古典的なソウルの味わいがある……、なんて書きたくなります。
アメリカのトラックメイカーであるエグザイルが手がけた、そんなトラックの上にMCのチュージーによるラップが乗っていく、エグザイルとチュージーの共作。ではなく、エグザイルのプロデュースによるチュージーの2作目という作品です。
チュージーは終始軽快に切れ味鋭く、そして余裕たっぷりに言葉をつないでいきます。古のソウルとヒップホップが交錯する、ブラック・ミュージックの真髄を味わえる……、と書くとおおげさ? おおげさだとしても、2019年にリリースされたかっこいいヒップホップのアルバムのひとつです。
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