ゆったりとしたテンポで低く沈み込んでいくリズム……。しかしその上に乗る電子音は揺らめきながら、フワリフワリと浮き上がっていく……。そんな作りのインストゥルメンタル・ヒップホップ(ゲストのMCのラップが入っている曲もいくつか)が並ぶ、日本人ビートメイカー、ブダモンクの作品です。
この作品にあるチルアウト感と言いますか、トリップ感と言いますか、時間の感覚を消滅させるような、日常から徐々に外れていくような感覚。この強烈なチルアウト感がこの作品の一番の特徴です。
時計の針を止めるようにリズムは粘っこく刻まれ、電子音は甘い陶酔感を漂わせながら、曲は進んでいきます。そして聴き手の心はどこかへと誘われ……。
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