まぎれもなくヒップホップなのだけれど、どこかにうっすらとブルースの風合いが……。と、こう思わせるのはかっちりとしていなければ、力んでいもいないラフな、ブルースマンが言葉をつむいでいくような、そんなスタイルのラップにあるように思います。
そのラップはalbert b.(何と読むのでしょうか?)と名乗るアメリカのMCによるもの。クラシカルなブルースやジャズの雰囲気をまとった、しんみりとした空気を漂わせるトラックも自身で手掛けていると思われます。
派手なメインストリームの世界から目をそむけたかのような、クールな作りのヒップホップ・アルバム。この作品にあるクールな美しさ……。これは郊外でひっそりと美しく輝く光とでもいったとことでしょうか。
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