聴いていると心が洗われ、そして心が自然に帰るかのよう……。心は俗世界を離れ、桃源郷へ……。こんな言葉がおおげさに聴こえないほどに美しく、滋味豊かな音楽を展開する井上薫の作品です。
大ヴェテランと言っていいほどのキャリアがある、井上薫のチャリ・チャリ名義の作品を待っていた人にこそ届けたいアンビエントやニュー・エイジ、バレアリックといった風の音楽が中心。そこにタブラやシタールの音を絡めたインド音楽の趣のある曲を挟み込んでいます。
木漏れ日のようにキラキラと輝くギターの音からはあたたかみを、ゆったりとたゆたう電子音からは清涼感を、鼓動のような打楽器のリズムからは静かな躍動感を感じます。何だかこれ、仙人が奏でる音楽のようです。
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