夏のうだる暑さに疲れた体にじんわりとしみ込んでくるような、体を癒すゆったりとしたテンポのビート。暑さにヤラれ、ぐで~っとしたかのような、やや気だるいムードをまとったこのビートが実に心地よく響いています。
作者は日本在住か、ひんぱんに日本に来ているかしている、イギリス人ビートメイカーのサブマース。これまでと変わることなく、ヒップホップを基調にして、エレクトロニカやアンビエント、ベース・ミュージックのテイストを少しずつ散りばめた音楽を展開しています。
この音楽が冬の寒い日でも夏の夕暮れ時、あるいは夜を想起させるのは良質のアンビエントに通じる清涼感のある音があるからでしょう。夏の夜に吹く、少しひんやりとしていて、さわやかな風を……、思わせる音が鳴っています。
また、きらびやかな色合いの美しく輝く電子音は夏の星空のよう。ボーっと聴いていると、いつの間にか心はどこかへ……。そんな具合にチルアウト感もたっぷりです。
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