みんな、自然に帰ろう。山へ、川へ、野原へ……、みんな、帰るんだ。このキュートでファニーなエレクトロニカはそう呼びかけている……、かもしれません。これは言うなれば、自然派エレクトロニカ?
作者はケタ・ラ(KETA RA)と名乗る日本人ギタリスト。この作品は空想のゲーム音楽として作成したというだけあって、ピコピコと鳴る、確かに昔のゲームで使われていたような記憶がある電子音が主体になっています。
しかしそれでいてオーガニックな感触もあるのがこの作品の大きな特徴です。ピコピコと鳴る電子音と交錯する、つま弾いたアコースティック・ギターの音がオーガニックな質感を加えています。
5曲目「Morahnge Fountain」、8曲目「Beating!」で感じる、森の中を、もしくは草の上を吹き抜ける、そよ風を思わせる音……。この音がこの作品の特徴をもっとも分かりやすく表現しています。そしてこの音の気持ちよさといったら!
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