常夏の音楽。南国から都市への贈り物みたいな音楽。南国の風を、湿り気を含んだ夏の風を運んでくる作品。ニュージーランドのクリエイターであるマイク・ファビュラスのソロ・プロジェクト、ロード・エコーの3作目です。
複数の曲でゲスト・シンガーを起用し、レゲエ、それもルーツ・レゲエを軸にしてソウルやファンク、1990年代の古典的とも言えるハウスを取り込んでいくスタイルの音楽を展開しています。そしてまたカリブ海周辺の音楽の響きもうっすらとあり、陽気で楽しい! それでいてクール! という、さじ加減が実にいい。音がクールにホットに踊るんだぜと語りかけてくるかのよう。
ゆらりゆらり、ふらりふらりと軽く体を揺らすのにちょうどよさそうなユル~くダンサブルなリズムと、太陽の光を吸い込み陽性を帯びた楽器の音がいいあんばいにミックスされています。
どこか都会的な洗練されたところがあるのも特徴。イギリス出身のクリエイターであるクアンティックが言っていた都市型民族音楽、これもそのひとつかと、そんなことを思いました。
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