2017年4月25日

ヒップホップのビートメイカーが中心となって繰り広げる、一大ブラック・ミュージック絵巻 ~Fusion Swing By Elusive~


一人のヒップホップのビートメイカーによる挑戦の先、実験の先……、そこにはヒップホップとジャズ、ファンク、ソウル、フュージョン、エレクトロニカ、そしてクラシックがあった。ここにあるのはそれらの音楽がきれいに整理されることなく、混然一体となって作り上げられる宇宙……、うむ、これはもう宇宙ですね。

ジャジー・ヒップホップ? もしくはエレクトロニック・ジャズ? ここで展開されている音楽を表現すると、これらの音楽がもっとも近いか。ヒップホップのビートとリズム、ジャズのベースとサックス、クラシカルなチェロとピアノ、きらびやかな電子音……、そういった音たちが折り重なり、高みへとのぼりつめていくかのよう。

それぞれのプレイヤーが思い思いに楽器を奏でているかのような、即興めいた演奏が続いていきます。それほど多くのことを決めずに、ゆーったりとした大きな時間の中で丹念に音を紡いでいくスケールの大きな演奏。この演奏が宇宙という大きな空間を想起させます。

その演奏の中心にいるのはElusiveというロサンゼルスのビートメイカー。ヒップホップとジャズを軸にして、呼び寄せた多くのゲスト・プレイヤーたちと共に様々なブラック・ミュージックを飲み込んでいくさまは、まさに一大ブラック・ミュージック絵巻とでもいった様子を見せています。



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