ふわりと浮き上がり、揺らめきながら美しい輝きを放つフェンダー・ローズの音の粒なのか、エレクトリック・ピアノの音の粒なのか、どちらだこれは……。少し硬めの音のドラムとゴニュゴニュとうごめくように鳴るベースの音の上をピアノが軽やかに舞い、なめらかに滑る……、そんなジャズ・ファンクを展開しています。
作者はジョー・マクダフィという方。何とこの方、マッドリブによるプロジェクトであるイエスタデイズ・ニュー・クインテットのキーボーディストとのこと。とは言ってもですね、イエスタデイズ~のメンバー全員がマッドリブの変名なので、演奏しているメンバーは全員マッドリブ。つまり、マッドリブのプロジェクトということ。
そしてここで展開しているジャズ・ファンクからはイエスタデイズ~ほどイカれていない、ブッとんでいない印象を受けます。終始リラックスした演奏なので、聴き手はピアノの音の心地よさにフォーカスしやすいのではないでしょうか。ちなみにこの作品は2002年にヴァイナルでリリースしたもののデジタル版です。
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