聴いていると、ゆっくりと海の底に沈んでいくかのよう……。海の中を静かに揺らめきながら、漂いながら沈んでいくというのか……、そんな音が行き来するビート・ミュージック。作者はRyuuta Takakiなるビートメイカーです。
ビート・ミュージックらしい太いビートが終始鳴っていながらも、アンビエントやチルウェイブから引っ張ってきたかのような繊細な電子音、やさしいメロディの歌(ヴォイス・サンプル?)が乗っていて、リリカルなエレクトロニカにも近い雰囲気を持っています。そして全体に漂うアンニュイな雰囲気……。これもこの作品の特徴。
Ryuuta Takakiはエレクトロニカの作品を多くリリースしている分解系レコーズのイベントに出たこともあるとのことなので、音楽的なバックグラウンドはエレクトロニカと言っていいと思います。
ビート・ミュージックというと、ヒップホップ上がりの人が多いイメージがあるように感じますが、そういう人たちの作品とはちょっと違う趣の作品です。バンドキャンプで無料でダウンロードできるので、ぜひ聴いてみてください。
Ryuuta Takaki プロフィール
1995年生まれ。東京を拠点に活動するビートメーカー。
2013年に分解系レコーズ主催の「Out of Dots 2013 -Following Gene-ration-」に当時弱冠18歳で出演を果たし、それを機に都内各所のクラブでDJ/LIVEと活躍中。
LOWHIGHWHO?レーベルからミニマルテクノ、ダブステップ、アンビエントをクロスオーバーしヒップホップの形式に落とし込んだ1stアルバム「Sink into The Midnight」をリリースし、国内では、LASTorder「Unreal Dialogue」へのリミックス提供、DE DE MOUSE 主催レーベル not recordsからロンドンのアーティストphoenix and the flower girlと共作、Ryuei Kotoge「undo,redo.Remixes」に参加。フランスのOrikami Records、UKのItaldred Records 等の海外レーベルからのリリースや、海外アーティストとの共作も多数リリースしており、ビートメーカーシーンにおいて認知され、評価を受けている。
その他、視覚芸術作品も手がけており、Soundcloudにアップロードされた音源のサムネイル画像などで彼の制作したアートワークを目にすることができる。
https://soundcloud.com/ryuuta_takaki
http://ryuuta-takaki.bandcamp.com/
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