冒頭のなまめかしいソウルフルな女性シンガーの歌声を聴いて、おや、これはいつものと少し違うような……、と思わせておいて、聴き進めていったらこれまでとそれほど変わらない。小粋で、そしてダンディな香りを漂わせるインストゥルメンタルのジャジー・ヒップホップを展開しています。
ドイツのジャジー・ヒップホップの名手、FloFilzによる作品。ほのぼのとした心地よさを振りまきながらも、カチッとした雰囲気があるのはオーセンティックな風情のあるジャズを取り込んでいるからでしょうか。もしもオーセンティックなバーでこの作品がかかっていたら、そこはさぞかしステキな空間になることでしょう。
かっちりとしたスーツを着た人がジャズ・クラブかなんかで、かしこまって聴くジャズをストリートに、路上に持ってきた……とでもいうような感じですかね。ダンディでいて、それでいて少年っぽさがある、Bボーイが作るジャズ、ヒップホップ好きのためのジャズといった趣。粋なヒップホップ!
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