目の前の空間を無理やりネジ曲げていくような歪んだ音と、ヤサグレたささくれ立った音、そして深く沈み込んでいく太いビートが重なり合うブレイクビーツ、もしくはビート・ミュージック。
日本人ビートメイカーのCramによる作品で、この人の音楽らしいヤサグレたワルい雰囲気や危険を覚えるワイザツな空気をじゅうぶんに味わえる作品です。クセのある曲が多いのだけど、力強く進む荒っぽいリズムに乗って、最後まで一気に聴けます。
日本の……、というより東京の……、というより都市の。これが一番近いかな。日本の都市の路上、それも深夜の路上を描いたような寂寥感や孤独感、聴いているとそんな空気を感じます。そういう意味では、これは都市の音楽とも言えそう。
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