洗練されているように聴こえるのだけど、何だかイナタい感じもする……、1980年代のブラコンのテイストを大胆に抽入したビート・ミュージック。カナダ出身で現在は東京在住というビートメイカー、フィッツ・アンブローズの新作です。
ギラギラッと鳴るシンセサイザーの音とむっちりとしたドラムの音が何とも1980年代っぽい。いにしえのディスコをハウスに寄せずに、ヒップホップに寄せたらこんな感じになる、と言ってもよさそう。
……と書いていたら、この人は1990年代のヒップホップを素通りして、ビート・ミュージックを作っているのではないかと……、そんなことを思いました。1990年代のヒップホップを聴いていないなんてことはないはずなので、聴いていないように聴こえるということ。
まあ、それはそれとして、時にロマンチックに、時にリリカルに迫るメロディアスなビート・ミュージックに浸りましょう。雨に濡れたうらぶれた都会の夜の街……、そんな景色が目に浮かぶ、夜によく合う音楽です。
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