しとしとと降る雨のように淡々と、これと言ったヤマもなければ、ダイナミックな展開もない……。あくまでも淡々と、あるいはユルく、ヴィンテージ感のある淡い質感の心地よい音が続いていく……。
日本人ビートメイカーのyagiはこの作品において、そんなインストゥルメンタル・ヒップホップを展開しています。音楽的にはヒップホップ(ブレイクビーツと言った方がいいのかな?)+ジャズ+ソウルと言っていいでしょう。
ちょっとイノ・ヒデフミを思わせるキーボードのメロディが聴こえてきますが、イノほどメロウではない。やっぱり淡々と……、ボンヤリとした淡い質感の音が刻まれていくので、何かを強く主張していない印象を受けます。
何かを主張しないからこそ、どんな部屋にもすっきりとなじむ家具のよう……、そんな音楽です。いい意味でいいBGMになってくれます。夜、部屋でボンヤリとしながら聴きましょう。
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