2015年3月26日
ポスト・ロックと音響系をグシャッと混ぜ合わせて、ヒップホップに落とし込んだらこんな感じ? ~frmwrk! By ONEHALFHUMAN~
またまたかっこいい音楽を作っているビートメイカーを発見しました。アメリカ・コネチカットのONEHALFHUMANというビートメイカーです。もうすでにいくつか作品をリリースしていて、これがいまのところの最新作のようです。
ここで展開しているのはポスト・ロックや音響系を取り込んだヒップホップか、もしくはエレクトロニカか? カテゴライズしづらい……。この作品はインストゥルメンタルが中心ですが、ゲストMCによるラップが入っている曲もいくつかあるので、ヒップホップということにしておきましょう。
ヒップホップやビート・ミュージックのように、リズム/ビートで聴かせるというよりも、リズムの上に乗せるウワモノの音の重ね方で聴かせる音楽です。だから、ヒップホップと言い切れない……。プレフューズ73、あるいはトータスにも近いところがあるように感じます。
ギターの音と電子音がもつれ合いながら絡み合う中にラップが混ざる5曲目が、もっともこの人らしい曲なのかなと思っております。すっきりとまとめずに、この曲のようにグシャグシャッとしたジャンクな感じを残すところが、この人の音楽の特徴と言えそうです。
個人的に一番好きなのはぶっ壊れたジャズといった感じの9曲目から、10曲目のリリカルなジャジー・ヒップホップへの流れです。おや……、ここでも、ぶっ壊れた、という言葉が……。やっぱり、ぶっ壊れたとか、ジャンクとか、こういう要素があるのがこの人の音楽の特徴ですかね。
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