きれいで、そしてかわいらしいジャケットにまずは惹かれました。アルゼンチンのクリエイターであるフェデリコ・デュランドと、イルハやオピトープなどの活動でも知られる伊達伯欣(だてともよし)によるユニット、メロディアが2013年にリリースしたデビュー作のリイシュー盤です。
リイシュー盤である本作は、レコードのみのリリースだったオリジナルに書き下ろしの4曲を加え、2014年4月にCDとデジタルでリリースされました。このジャケットの世界から聴こえてきそうな、ほんわかとした暖かい感触を覚える、オーガニックなアンビエントを展開しています。
鐘やオルゴールを思わせる金属的な音(どんな楽器を使っているんだろう?)とフィールド・レコーディングで取り込んだ音を混ぜ合わせながら、ギターやピアノの音を効果音のように挿し込んでいって、できあがった音楽です。子供の声が聴こえてくるところがかわいらしく、ほっこりとした気持ちになります。
音楽を聴いているというより、普段の生活の中で聴こえてくる音を聴いているかのよう。風に乗って運ばれてくる音を聴いている……、あるいは風を感じるように音を感じている……。そういう表現がしっくりくるような気がします。
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