このブログではヒップホップの作品を多く取り上げているので、今日はポスト・クラシカル、あるいはニュー・エイジといったあたりにカテゴライズされる作品を取り上げます。
クリス・フーソンとデヴィット・バクストンからなるイギリスのユニットであるダコタ・スイートと、フランス人作曲家/ピアニストのクエンティン・サージャックによるコラボレイション作品『ゼア・イズ・カーム・トゥ・ビー・ダーン』です。
毛羽立った心を静める穏やかな音、日常に溶け込む平熱の音、静かな夜を描くしっとりとした音。この作品ではそんな音が鳴っています。過剰にドラマティックになることのない、技巧に走ることのない淡々とした演奏が、わたしたちの日常の光景を浮かび上がらせるよう。
ドラム、ベース、ギター、ピアノがアンサンブルの核となり、サックスやトランペット、フルートなどをところどころに挿し込んだ作りの曲が中心です。ヴォーカルが入っている曲とインストゥルメンタルが半々ぐらいで構成されていて、その並べ方とバランスがいい。一日の終わりに今日のことを思いながら聴きたくなる作品です。
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