2014年7月31日

フジロック2014を少し振り返る ~Skatalites Live at Fuji Rock Festival 2014~


今年のフジロックで見たライヴの中で個人的にもっともよかったライヴはスカタライツです。フィールド・オブ・ヘヴンというステージのマジックもあり、最高に楽しいライヴでした。さすが、スカの王者!

ユーチューブで映像を探してみたら、やっぱりありました。撮影している人がいたんですね。しかもうまく撮れてる! この映像で楽しさが伝わるかな?





2014年7月30日

ジャズとレゲエの融合とは…… ~Rumba On The Corner~


最近知った、ルンバ・オン・ザ・コーナーという日本のバンドがとてもかっこいいので紹介します。ジャズとレゲエの融合を図るインプロ集団……と紹介されているインスト・バンドです。ジャズとレゲエ……、言われてみれば、そんな気もする。

ゆっくりと練り上げられていくウネる音が気持ちいい。初の音源がライヴ・アルバムというのはライヴに自信があることの表れなのでしょうか。

プロフィールはこんな感じです。

守家巧(bass /カルカヤマコト, ex.DETERMINATIONS)
藤原大輔(tenor sax / Orquesta Libre, ex.Phat)
坪口昌恭(keyboards / 東京ザヴィヌルバッハ, DCPRG, 菊地成孔ダブ・セプテット)
宮嶋洋輔(guitar / 東京ザヴィヌルバッハ)
pepe福本(conga / グルーポ・チェベレ)
城戸絋志(drums / Unkie, ex.JUDE)
沼直也(drums / F.I.B Journal, ex.Phat)
元DETERMINATIONSのベーシストとして活躍し、現在もレゲエ、ラテンバンドを渡り歩く守家巧が主宰し、JAZZ®GAEをテーマにプリミティブなダンスグルーヴとエレクトロジャズのインプロビゼーションの融合を目指す。メンバーにはジャムバンド・ムーブメントの旗手として知られ、quartz hea、SXQ、rabbitoo、Orquesta Libreなどで活躍する藤原大輔。東京ザヴィヌルバッハを主宰する他DCPRG、菊地成孔Dub Septet、HOT HOUSE等で活動し、“現在進行形のジャズ”を担う存在として音楽シーンの注目を浴びる坪口昌恭。様々なコンテストでの受賞歴を持ち、東京ザヴィヌルバッハ、菊地成孔ソロ等に参加する宮嶋洋輔。サルサバンドのグルーポ・チェベレを主宰するpepe福本。元Blankey Jet Cityの浅井健一率いるJUDEに参加し、現在はメインバンドunkieの他フジファブリック、 吉井和哉、DREAMS COME TRUE、 PUFFY等にも参加する城戸紘志。Phatを藤原大輔と共に結成し、現在はF.I.B Journal、STOUT、sno、のメンバーとして活躍しながら加藤登紀子、桑山哲也、松下奈緒等のサポートもつとめる沼直也という実力派が揃う。2012年11月より活動を始め、2013年6月に現在のメンバーにて初ライブを南青山の月見ル君想フで行った。今回、その初ライブを1st音源としてリリースする。3/18には同じ月見ル君想フにてリリースパーティーも予定されている。





2014年7月29日

ニュージーランドのビートメイカー/DJ、Vinkによるミックス 2本 ~Cloud Fall, VINK Bumpin On The Vibe Side #3~


昨日はロンドンのヒップホップ・レーベルであるHardJazz7に所属する、Orion Anakarisなる人物が紹介しているヒップホップのプロデューサーを取り上げました。今日は同じくHardJazz7に所属する、Vinkというニュージーランドのビートメイカー/DJによるミックスを2本取り上げます。どちらも無料でダウンロードできます。

2本ともアンダーグラウンド・ヒップホップ、あるいはジャジー・ヒップホップといったテイストの曲でまとめています。ソツなくまとめた、という印象を受けます。アンダーグラウンド・ヒップホップやジャジー・ヒップホップが好きな人は安心して楽しめると思います。

Vinkは1995年生まれの現在19歳! 若い……。この2本のミックスでは、この年齢には似合わないのではないかと思わせる、ヴィンテージ感のある音を聴かせてくれます。落ち着いていて、そしてシブいとも言える音。夜に部屋でのんびりと楽しみましょう。



※ダウンロードはこちらから。画面上部の「Download」をクリック。

Tracklist:

1.O-Zone by O.C.
2.A Thousand Fragments (Instrumental) by Lewis Parker
3.Get Done by VINK
4.If You Can Huh! You Can Hear by Mos Def
5.Appartmnt by Hulk Hodn
6.Three by VINK
7.Universum by Edgar Odd
8.Fringe Ex by Orion
9.Bon Voyage by Deichkind
10.Gangstas Don't Live That Long by Snoop Dogg
11.Cadillacs Snoop Dogg by Snoop Dogg
12.On The Tip by Full Crate
13.Funkorama (Orion Remix) by Redman
14.Reachin' (For My People) by Walkin' Large
15.Supa Star by Group Home
16.Blah, Blah, Blah by Blahzay Blahzay
17.Unity Iz Strength by Asiatic Warriors
18.Hit It From The Back by Mobb Deep
19.Cold Facts by Ka



Tracklist:

Familiar Face - DuqueNuquem
Bukas Rollbrett -move money
Bukas Rollbret - urbn hrvst
retrogott (die beleidiger) - schlangensindgespraechig (original hulk hodn mix)
Die Klasse von '95 - Hip Hop und Rap
Niko Soprano feat. BH - Yes Yall
Noyland - Der Tisch ist gedeckt ft. Retrogott
Netzwerke 3 - Zwei Versuche - Eloquent
Melodic - Sieben Leben (Sinneswandel LP)
Afro Jazz - Mystik
Eins Zwo - Die Omi aus dem 1. Stock
Man Of Booom - From Now To Then No Words Can Explain
Mc Solaar - Bouge de l‡
Afro Jazz - PÈnÈlope
eloQuent - fur Dich nicht
Hulk Hodn & Hubert Daviz - Trash
Aphroe - Der Beste wird gehen ft. DJ Mirko Machine
Fat Jon - Beyond Love
Five Deez - Decapitated Orgasms (prod. Fat Jon)
BSB - Don't Hate Me Because I'm Beautiful
MMOMENTUMM - AS I MOVE ON
Scha Dara Parr - Kanata Kara No Tegami
ENDANGERED SPECIES - S.M.O.K.E.
Fat Jon - Feel the Void
Blind Mice - How Many

2014年7月28日

あなたが知っておくべきドープなプロデューサー ~3 London Based Independent Hip Hop Producers You Should Know~


フジロックが終わりました。今年も本当に最高でした! というわけで、このブログは平常運転に戻ります。ヒップホップ・レーベル、HardJazz7の創設者であるOrion Anakarisなる人物が、“ロンドンを拠点に活動する、あなたが知っておくべき3人のインディペンデントなヒップホップのプロデューサー”を紹介していたので、今日はその3人の音源を取り上げます。

Melanin9、Jewbei、Teknical Developmentという名前の3人のプロデューサーを紹介しています。いかにもアンダーグラウンドのヒップホップといった感じの音楽です。アンダーグラウンド、あるいはジャジーという言葉が付くヒップホップが好きな人は好きでしょう。私もこの手のヒップホップは大好きです。どの曲もかっこいい。この3人の音源はこれからディグします!

※2014/8/1追記 上記の記載に間違いがありました。Teknical Developmentではなく、Hey!Zeusというプロデューサーです。



2014年7月24日

明日からフジロック!

フジロックの準備が完了していないため、今日のブログの更新はお休みです!

27日までお休みです!

2014年7月23日

ジャズの雰囲気をまとった、しっとりとした質感のビート・ミュージック ~Thin Lines by tajima hal & percent c / toshiki hayashi~


冒頭のホーンの音に惹かれて購入した、tajima halとpercent c / toshiki hayashiという日本人ビートメイカー2人による『Thin Lines』なる作品を取り上げます。2人とも日本のビート・ミュージック・シーンでは名の知れた人物のようです。私は最近知りました……。

2人による作品と書きましたが、共作した曲を収録しているのではなく、それぞれが別々に制作した曲を交互に並べています。落ち着いた雰囲気の繊細な曲が多いなと思ったら、タイトルの“Thin Line”は“細い線”という意味のようなので、繊細な曲を並べるというコンセプトがあって、制作された作品なのかもしれません。

しっとりとしたビートの上にピアノやホーン、そしてギターや電子音をうっすらと重ねていった曲が中心です。強靭なビートや複雑なリズムのビートで聴かせるのではなく、落ち着いたリズムのビートの上に乗せる音の重ね方で聴かせる音楽。

ジャンルとしてはジャジー・ヒップホップと言っていいのかな、ヌジャベスが好きな人は好きかも。bashouというMCが参加した「pistachio talk」もいい感じです。



※7月25日から28日までの3日間はフジロック・フェスティバルに行くため、ブログの更新はお休みです。

2014年7月22日

凝った作りであるのにも関わらず、アグレッシヴなノリは失われることなく ~J.PERIOD Presents… The Legacy Of JB~


ミックステープ職人(いわゆる、DJミックスの方)と言われているらしい、ニューヨークのDJ/プロデューサーである、J・ピリオドのミックス音源がアップされていました。ジェイムス・ブラウンの音源のみを使ったミックスです。無料でダウンロードできます。けっこう前にアップされていて、取り上げるのがおそくなりました。

J・ピリオドはQ・ティップの音源のみを使ったミックスや、カニエ・ウエストのレーベルであるグッド・ミュージックの音源のみを使ったミックスを制作してきました。どちらもめちゃくちゃかっこいい。ジェイムス・ブラウンの音源を使ったこのミックスもまたかっこいい!

DJのミックス音源というより、いろいろな音源を切り貼りしたサウンド・コラージュのよう。インタビューの音源なのか、ラジオの音源なのか、ライヴ音源なのか……、いろいろな音を使って、ひとつのショウのような展開を作り上げています。

作りがとても凝っているんです。それでいて、ジェイムス・ブラウンのグイグイと攻めていくアグレッシヴなノリはそのまま残しています。ヒップホップDJらしく、ヒップホップのストリート感があるところもいい。そして楽しくて華やか!

※ダウンロードはこちらのページの「DOWNLOAD LINK」をクリック



Tracklist:

1. Intro/Sex Machine (Jorun Bombay Dub Version)
2. It's Star Time!/Ain't It Funky (Remix)
3. Soul Power (J.PERIOD Re-Edit)
4. What Is Soul? (Interlude)
5. Mind Power (J.PERIOD Re-Edit)
6. Teach the Newcomers/Dead On It (Remix)
7. Ants In My Pants (J.PERIOD Re-Edit)
8. Monopoly on Soul (Interlude)
9. Drive That Funky Soul (J.PERIOD Re-Edit)
10. No Compromise (Interlude)
11. Papa's Got A Brand New Bag
12. Superbad (J.PERIOD Re-Edit)
13. Feel Alright (Live)
14. Inspiration (Interlude)
15. Got That Feeling/Way You Make Me Feel (Remix) feat. Michael Jackson
16. Eddie Murphy Interlude
17. Cold Sweat (J.PERIOD Re-Edit)
18. Get Up, Get Into It, Get Involved (J.PERIOD Re-Edit)
19. Al Sharpton Interlude
20. Hot Pants Road (J.PERIOD Remix) feat. Public Enemy
21. Blow Your Head/Soul Pride (J.PERIOD Remix)
22. The Grunt vs. Public Enemy (J.PERIOD Remix)
23. New Generation (Interlude) /Cross The Tracks
24. The Era of Sampling (Interlude) feat. Big Daddy Kane
25. Hot Pants (I'm Coming)
26. I Know You Got Soul
27. Pass the Peas (J.PERIOD Remix) feat. Rakim
28. The Beginning of Hip Hop (Interlude)
29. More Peas (J.PERIOD Re-Edit)
30. Sampling More Peas (J.PERIOD Remix)
31. There Was a Time/Treat Em Right (J.PERIOD Re-Edit)
32. My Favorite Artist (Interlude) feat. Kanye West
33. Funky President (J.PERIOD Re-Edit)
34. Talkin Loud & Sayin Nothing (J.PERIOD Re-Edit)
35. Can Mind/One for All (J.PERIOD Re-Edit)
36. My Thang (J.PERIOD Re-Edit)
37. What's Your Secret? (Interlude)/Your Love
38. It's My Thing (J.PERIOD Re-Edit)
39. Blind Man Can See (Jorun Bombay x J.PERIOD Re-Edit)
40. Funky Drummer (Make Me Sweat) (Jorun Bombay Remix)
41. Funky Drummer (J.PERIOD Re-Edit)
42. Not Part of the Establishment (Interlude)
43. You Can Have Watergate (J.PERIOD Re-Edit)
44. Same Gang/Untitled Instrumental (J.PERIOD Re-Edit)
45. Escape-Ism (J.PERIOD Re-Edit)
46. Greedy G
47. Get On the Good Foot
48. Unwind Yourself (J.PERIOD Re-Edit) feat. DJ Kool
49. Think (J.PERIOD "These Are The Breaks" Remix)
50. Give It Up Turn It Loose (J.PERIOD Re-Edit)
51. MLK Assasination (Interlude)
52. Say it Loud (Jorun Bombay x J.PERIOD Re-Edit)
53. So Hard
54. Spell The Name Right (Interlude)
55. The Boss/Get Down (J.PERIOD Re-Edit) feat. Nas
56. Blues & Pants (J.PERIOD Remix) feat. B.I.G.
57. The Big Payback (J.PERIOD Re-Edit)
58. Bring It Up/Manifest (J.PERIOD Remix)
59. Papa Don't Take No Mess (J.PERIOD Re-Edit)
60. Legacy of JB (Interlude)/Popcorn With a Feeling
61. I'm Not to Blame (J.PERIOD Re-Edit)
62. Man's World/Thank You (Outtro)
63. Bonus: I Feel Good (Tall Black Guy Flip-Up)

※7月25日から27日までの3日間はフジロック・フェスティバルに行くため、ブログの更新はお休みです。

2014年7月21日

時間がゆっくりと流れる心地よい世界へと誘うダウンテンポ ~Friede Freude Outtakes by Melodiesinfonie~


スイスのビートメイカー、Melodiesinfonieが2014年3月にリリースしたアルバム『Friede Freude』のアウトテイク集『Friede Freude Outtakes』がリリースされていました。アウトテイクというのはアルバム制作時に制作されたけれども、アルバムに収録されなかった曲のこと。ちょっと悪い言い方をすると、選外になった曲のことです。

ところが、これ、アウトテイクだからといって、クオリティはまったく落ちていません。落ちていないどころか、『Friede Freude』と同等のクオリティと言っていいでしょう。アウトテイク集がリリースされたことにより、2つの作品を聴き比べることができるようになって、さらに楽しめるようになりました。

ダウンテンポを軸にして、ヒップホップとジャズ、そしてエレクトロニカを取り込んだユルい音楽が中心です。時間の進み方をゆっくりにするようなゆったりと、そしてまったりとした曲が並んでいます。『Friede Freude』にはフューチャー・ソウル風の歌モノの曲が収録されていましたが、このアウトテイク集はインストゥルメンタルのみ。

ふわふわと浮き上がるような浮遊感が心地よい空気を生み、ところどころに挿し込まれるユーモアのある音やメロディがほっこりとした雰囲気を生んでいます。ユーモアがあるというよりも、すっとぼけた、あるいは気の抜けた……という表現の方が近い、そんな感覚を含んでいるのがMelodiesinfonieの曲の特徴だと思います。時間がゆっくりと流れる違う世界に連れて行ってくれます。



2014年7月20日

浮遊感と気だるい雰囲気が心地よい ~The Antlers Live at WFUV~


日本のフットボール・クラブのようなバンド名のジ・アントラーズ。音を聴くと北欧っぽいのですが、ニューヨーク出身の3人組のバンドです。2006年にファースト・アルバムをリリースしています。このバンドのライヴ映像がアップされていました。

メランコリックな雰囲気をうっすらと漂わせる、浮遊感のある繊細な音楽を展開しています。浮遊感のある音の中に漂う気だるい雰囲気が心地よい。エレキングのこちらのレビューによると、この手の音楽は“おセンチ・ロック”というそうです。ほー、なるほど、たしかにそうだ。

シガー・ロスっぽいところがありますが、シガー・ロスよりも軽い(いい意味で)というか、ダーク・サイドへ行かないというか、そんな感じです。ゆっくりと現実から離れていくような音楽。





2014年7月19日

リッチー・ホウティンの別名義、プラスティックマン ライヴ音源 ~Plastikman - EXhale (Sonar Live Mix)~


リッチー・ホウティン。ミニマル・テクノの話になって、この人の名前が出ないことはないでしょう。この人がいなかったら、ミニマル・テクノが盛り上がることはなかったかもしれません。そんなホウティンの別名義であるプラスティックマン名義の11年ぶりとなる作品『EX』が7月16日にリリースされました。

そしてそのプラスティックマン名義で行ったライヴの音源がアップされていました。無料でダウンロードできます。ベース・ミュージックやダブステップなどの最近のダンス・ミュージックには目もくれず、ストイックなミニマル・テクノを展開しています。新作はこういう感じの曲でまとめているのでしょうか。

このMP3音源のビットレートは320kbpsとなっていて、音がいいです。itunesは256kbpsなので、itunesより上!



2014年7月18日

民族音楽をのんびりと、そしてダンサブルにプレイ ~Quantic • Vinyl set & interview by Soulist • LeMellotron.com~


イギリス出身のプロデューサー、クアンティックことウィル・ホランドのミックスがアップされていました。音源ではなく、映像です。ファンクやクンビア、ラテンやレゲエ……などの民族音楽をのんびりと、そしてダンサブルにプレイしています。7インチのレコードのみをプレイしているところにマニアぶりを感じます。



2014年7月17日

温もりのある音が心地よい、インストゥルメンタル・ヒップホップ ~Shorty82 Bumpin On the Vibe Side #2~


アナログ・レコードから引っ張ってきたかのような温もりのある音が心地よい、インストゥルメンタル・ヒップホップのミックス音源を紹介します。Shorty82というポーランドのDJが“OntheVibeSide”というラジオに提供したミックスです。

ソウルフルなものやジャジーなもの、そして90年代っぽいもの、そういったヒップホップが中心です。ケイ・デフやダム・ザ・ファッジマンクの曲を使っています。この2人の作品が好きな人は好きでしょう。

手堅くまとめられていて、気持ちよく聴けます。テンションを上げることもなければ落とすこともない、程よい温もりを終始保っています。いい意味でいいBGMになってくれるミックスです。

手堅く……とか、いいBGMになる……とか聞くと、退屈なものだと思う人がいるかもしれませんが、それがいいところ。手堅く作られていて、奇抜な展開がないところが、このミックスのよいところだと思います。無料でダウンロードできますので、サラッと聴いてみてください。



TrackList:

1.K-Def- Touching Realness
2.Figub Brazlević- Booomstrumental#2
3.Damu The FudgeMunk- Coffee Run
4.Klaus Layer- Als Die Sonne Kam (When The Sun Came)
5.Kalhex- Time Has No Ending
6.Fat Jon- Rose Antennae
7.Kev Brown- Multiply
8.Kankick- Always Groovin’ On The Ship In The Sea
9.Metro- Get Dis Money (Rework)
10.Hieronymuz- Bangul
11.J-Zone- Gimme A Hit
12.Marco Polo- Back To Work
13.Score34- Instrumental#2
14.Betty Ford Boys- Papa Was A Junky Too
15.Mono:Massive- Keep Following Mono Rmx
16.Brous One- No Es Dificil
17.Retrogott- SpreadTheWord
18.Oddisee- All Because She’s Gone
19.Wun Two- Genista
20.Rob Who- Altair
21.Kista- Stupid Mutha
22.Simiah- In This
23.Szczur- Blam
24.Flo Filz- Tito
25.Twit One- All Night / All Day
26. Marian Tone- Back Home

2014年7月16日

続・日本のビート・ミュージック・シーンの鼓動が聞こえる ~ENTV! #4 "EN TOKYO Vol.3"~


EN Tokyoのユーチューブチャンネルに新しい映像がアップされていました。2013年12月に行われたEN Tokyo Vol.3の模様を撮影した映像です。音楽雑誌『GROOVE』に取り上げられたほどなので、EN Tokyoとは何か、という説明はいらないでしょう!

下北沢のレコード店、フラッシュ・ディスク・ランチでレコードを買って、そのレコードからサンプリングして曲を作る様子を撮影しています。日本版セカンドハンド・シュアショッツと言っていいでしょう、これ。フラッシュ・ディスク・ランチのおじさんはレコードを買うと、声を掛けてくれるんですよね。

曲を作ったことがないばかりか、どうやって作るのかも詳しく知らない、という私のような人の方が楽しめる映像かもしれません。DJ/トラックメイカーのクワイエット・ストームが、“1曲の中で1小節だけいいところがあればいい。それを使って曲を作る”と言っていました。この映像を見ていると、そのことが少し分かります。



2014年7月15日

DJクラッシュを思わせる和のテイストのビート ~About Incubus Issues Beat Tape By Green Assassin Dollar~


つい最近、ちょっとしたことから、Green Assassin Dollarという、かっこいい曲を作っている日本人ビートメイカーを見つけました。ということで、今日はGreen Assassin Dollarの『About Incubus Issues Beat Tape』なる作品を取り上げます。DJクラッシュを思わせる、和のテイストを含んだビート・ミュージック/インストゥルメンタル・ヒップホップを展開しています。

これは2014年6月20日にリリースされた作品で、最新作ではありません……。ブログに書こう書こうと思っていたら、次の作品がリリースされてしまいました……。というのは置いておいて、とてもいい作品なので取り上げます。

DJクラッシュを引き合いに出しましたが、DJクラッシュの曲にあるような重厚さはありません。1曲1曲がもっと簡潔にまとまっています。印象的なのは和のテイストのメロディを奏でる弦の音を多用しているところです。この作品を特徴付けているのは、この弦の響きではないかと思います。

地面をはいつくばって進むようなビートもいい感じ。そしてところどころに挿し込まれるヴォイス・サンプルがいいアクセントになっています。また、曲と曲のつなぎ方が工夫されていて、スムーズに次の曲に移っていく作りになっているのもいい。

しかもリピートで聴いていると、最後の曲から最初の曲に移るところも、スムーズにつながるように作ってあるように聴こえます。J・ディラの『ドーナッツ』と同じような作りになっている! これは狙ったもの?



2014年7月14日

クアンティック ライヴ映像 ~Quantic performing "Duvido" Live on KCRW~


イギリス出身のプロデューサーである、クアンティックのライヴ映像がアップされていました。最新アルバム『マグネティカ』は“都市型民族音楽”というコンセプトで制作されたようです。2014年10月に来日公演を行うとのことです。来日公演はこんな感じになるのでしょう。楽しそう。


2014年7月13日

ロウ・エンド・セオリー ドキュメンタリー ~Looking for the Perfect Beat (scene preview)~


ロサンゼルスの人気パーティであるロウ・エンド・セオリー(ロサンゼルスのビート・ミュージック・シーン?)のドキュメンタリー映像『Looking for the Perfect Beat』が、ロサンゼルス国際映画祭で上映されたようです。英語に自信がないので、誤訳の恐れがあります……。

そのドキュメンタリーの一部が公開されていました。ラス・Gとガスランプ・キラーが曲を作っているところの映像です。この2人のアタマの中はどうなっているのやら、と思わせる映像です。







2014年7月12日

ビートピートがついに日本に! ~USEN RADIO (Japan) Vinyl Guestmix 2014 - BeatPete - A Journey Into Sound~


ベルリンのヒップホップDJ、ビートピートがUSENの音楽番組にミックスを提供していました。ビートピートがついに日本に上陸しました(上陸していた?)! 変わることなくかっこいいミックスを聴かせてくれています。無料でダウンロードできます。

トラックリストを見れば分かるように、ジャズからインストのヒップホップへ、そしてソウルやファンクからヒップホップへ、という流れの作りです。どのジャンルの曲をプレイしても、Bボーイっぽいところがあるというか、ヒップホップが軸にあるからブレない。

約2時間のちょっと長めのミックスではありますが、まったくダレることなく、最後まで力強くしなやかに流れていきます。アンダーグラウンド・ヒップホップ、それからジャジー・ヒップホップ、このあたりが好きな人はぜひ!って、この前も書いたかな?



Tracklist:

1. INTRO

- PART # 1 - JAZZ

2. Art Blakey - Trippin
3. Kirk Roland - The Haunted Melody
4. Weldon Irvine - Homey
5. David Axelrod - The Mental Traveler
6. Weldon Irvine - Gloria
7. Lex McCann - Sometimes I Cry
8. Nina Simone - Don't Explain
9. Mulatu Astatke - Mascaram Setaba
10. Arthur Verocai - Velho Parente
11. Cortex - Sabbat
12. Pat Van Dyke - Swindle
13. Julius Brockington - Forty-Nine Reasons

- PART # 2 - INSTRUMENTAL HIP HOP / BEATS

14. Madlib - Dil Withers
15. FredFades - Both Hands Free
16. Klaus Layer - Immer Noch Hungrig (Still Hungry)
17. Hulk Hodn - Kochwaesche
18. L'Orange - Panic
19. 12Vince - High Five
20. Metro - Smif'N'Metro
21. Wodoo Wolcan - Put Curse On Ya'
22. Damu The Fudgemunk - Coffee Run (Coffee Table Rearranged)
23. Dela - The Bullshit
24. Marian Tone - Wideness
25. Freddie Joachim - Autumn Rain
26. KanKick - Can't Escape Space (Lone Quakes)
27. Tall Black Guy - One To One
28. Twit One - Mew Directions
29. Hubert Daviz - No Matter

- PART # 3 - FUNK / SOUL

30. Minnie Riperton - Feelin' That Your Feelin's Right
31. Letta Mbulu - What's Wrong With Groovin'
32. The Highlighters - Poppin' Pop Corn
33. Soul Vibrations - The Dump
34. Fabolous Souls - Take Me
35. Eugene McDaniels - Headless Heroes
36. Caeser Frazier - Funk It Up
37. Marchel Ivory Quartett feat. Roger Boykin - Trippin
38. Syl Johnson - I Let A Good Girl Go
39. The JB's - Theme From King Heroin

- PART # 4 - HIP HOP / RAP

40. Quartermaine - Giving It Up
41. Pete Flux & Parental - Warming Up
42. Klaus Layer & DXA - Get On Beat
43. Madlib - Raw Addict
44. Ohmega Watts feat. Stro - The Find
45. Artifacts - Heavy Ammunition
46. Darc Mind - Seize The Phenom
47. Five Deez feat. Mood - Gateway 2000
48. Ray West feat. Blu - Ride Home
49. Jneiro Jarel feat. Dr. Who Dat? & Rocque Wun - N.A.S.A.
50. God's Gift - It's As Simple As It Get's
51. Piakhan & BJ feat. Akil - Queen City - RMX
52. Quasimoto - Catchin' The Vibe
53. Ill Treats & Glad2Mecha - Goodbye
54. Riddlore - It's Over
55. Mike Chav - When The Time Comes

2014年7月11日

マウント・キンビー ミックス音源 ~Minimix for North America 2014~


ポスト・ダブステップ・シーン(という言葉はもう古い……?)を代表するデュオ、マウント・キンビーのミックスがアップされていました。約20分の短めのミックスです。マウント・キンビーの音楽に通じる、イビツでヘンテコな内容に仕上がっています。

ドラムンベースのリズムを絡めたフューチャー・ソウル、辺境の地からやってきたようなハウス、不思議な雰囲気のジャズ、妖しげなチルウェイヴ、暗闇に沈み込んでいくエレクトロニカ……などをミックスしています。このデュオが繰り出す音楽はやっぱりちょっと変わってます。普段どんな音楽を聴いているんだろう。



Tracklist:
1991 - High Tech Low Life
Vinyl Williams - Space Age Utopia
Martial Solal - Electrodes
Derdiyoklar - Yaz Gazeteci
Dalkavuk - Baris K Edit
Tommy De Chirico - Flower In The Factory
Symboter - Elektronenstimme
Yolo Fatoush - Lloyd

2014年7月10日

南国にトリップさせるような、心地よい眠りに導くような、ビート・ミュージック集 ~Turn Of RawTip by Youtaro~


今日は日本人ビートメイカー、Youtaroの『Turn Of RawTip』を紹介します。2014年5月27日にリリースされた作品です。気持ちよくて、心地よくて、大好きです、これ。聴き手を南国のビーチに連れて行くような、あるいは心地よい眠りに導くような、そんなビート・ミュージック~インストゥルメンタル・ヒップホップを展開しています。

以前リリースされた『Jungle EP』に比べると、チルアウトやダウンテンポのテイストが強くなり、さらにユルくなっている印象を受けます。ノンビリと進む輪郭がボヤけたくぐもったビート、そのビートの隙間を抜けて浮かび上がってくる、すっとぼけたピアノのフレーズや空間を漂う電子音……。曲の作りはそんな感じでしょうか。これは聴き手を日常からゆっくりと引き離していくチルアウト・ミュージックでもある。

『Turn Of RawTip』を特徴付けているのは、そこかしこから聴こえてくる南国の気候を思わせる暖かい音。8曲目「She Sha」の冒頭で聴こえてくる南国風のメロディがもっとも分かりやすい。この手の音が聴き手を心地よい空間に連れて行ってくれる。全21曲トータルタイム約38分、心地よい音にゆっくりと浸りましょう。



2014年7月9日

引き続き、ア・ウイングド・ヴィクトリー・フォー・ザ・サレン


昨日はア・ウイングド・ヴィクトリー・フォー・ザ・サレンの新作アルバムのことを書きました。今日もア・ウィングド~についてです。というのも、ユーチューブで映像を探したら、とてもいいライヴ映像を見つけたからです。

暗闇にゆっくりと光が射し込んでいくような展開が最高。うっとりしてしまいます。ア・ウィングド~のファースト・アルバムはこんな作品です。







2014年7月8日

潔癖なまでの美しさと言えるほど…… ~ Atomos VI By A Winged Victory For The Sullen ~


アンビエント、あるいはポスト・クラシカルにカテゴライズされるデュオ、ア・ウィングド・ヴィクトリー・フォー・ザ・サレンが新作アルバム『Atomos』を今年10月にリリースするようです。新作に収録される曲がサウンドクラウドにアップされていました。

美しいピアノのメロディとストリングスの響きは新作でも健在のようです。ドラマチックでいて、ドラマチックになり過ぎない展開もいいですね。心を持っていかれる曲が並んでいそうな予感がします。とりあえず、下のプレイヤーで聴いてみてください。





2014年7月7日

インナー・サイエンスのノンビート・プロジェクト、ポートラル ライヴ音源 ~Live Set (short edit) - 5 Jul 2014 / Portral~


日本人クリエイター、インナー・サイエンスのアンビエント・プロジェクトである、ポートラルのライヴ音源がアップされていました。アンビエントと書きましたが、正しくはノンビート・プロジェクトとのことです。ポートラル名義では“アナログ・レコードからの質感抽出による音楽制作”を行っているらしく、ライヴ音源にもアナログ・レコードがパチパチと鳴る音が入っています。

インナー・サイエンス名義のアルバム『エレガント・コンフェクションズ』はオリジナル・ヴァージョンとアンビエント・ヴァージョンの2枚組みだったので、アンビエントを作っていることは知っていましたが、別名義でアンビエントを作っていることは知りませんでした。つい最近、ポートラル名義では2作目となる『Fill』というアルバムもリリースしています。

少しずつ形を変えていく雲のような音楽、音の表情が少しずつ変わっていく様子を楽しむ音楽、……とでも言ったところでしょうか。





以下はポートラル『Fill』の一部です。





2014年7月6日

グルーヴマン・スポットの新作がエラいことになっていそう…… ~grooveman spot "Supernatural" album teaser~


日本人トラックメイカー/DJのグルーヴマン・スポットが新作『Supernatural』を8月6日にリリースするようです。この新作の一部がサウンドクラウドにアップされていたので聴いてみました。これ、めちゃくちゃ、かっこいいでしょう!

ハウスもテクノもヒップホップもファンクもジャズもアフロもダブも……、ありとあらゆる踊れる音楽をガツガツと取り込んでいて、エラいことになっています。ぶっ飛んでしまっているのではないでしょうか。作品を聴いて、確かめましょう。とりあえず、下のプレイヤーで聴いてみてください。アマゾンのページはこちらです。

リリースは日本のレーベルであるジャジー・スポートから。2014年になってからジャジー・スポートは、DJネイチャーの『レット・ザ・チルドレン・プレイ』という素晴らしい作品をリリースしています。そしてこれからリリースされるクロマニヨンのアルバムも素晴らしい作品になっていそう。日本を代表する優良レーベルですね。



2014年7月5日

Ohblivなるビートメイカーについて ~Tight Songs - Guest Selects Mix #4: Ohbliv~


Ohblivというアメリカ人ビートメイカーがかっこいいミックスをアップしていました。コズミックなビートを持ったジャズやコズミックなヒップホップ、スローモーなハウスやフューチャー・ソウルなどをミックスしています。スムーズにミックスしていく感じではなく、思いついたように曲がクルクルと切り替わっていくといった感じです。

おしゃれな雰囲気があって、ワルっぽいところもある。そしてコズミックなユルいビートには良質なチルアウトやダウンテンポに通じる心地よさがある。……とでもいったところでしょうか。かっこよくて、気持ちいい。

そしてOhblivの曲をいくつか聴いてみたところ、これがまたかっこいい。いくつか作品をチェックして、このブログに書きたいと思います。かっこいい曲を作っているビートメイカーはまだまだいますね。掘っても掘っても掘りきれません。



Ohblivのライヴ映像も貼っておきます。かっこいい!







2014年7月4日

J・ロックのミックスはやっぱりかっこいい ~THE GET ON DOWN MIX By J.Rocc~


アメリカ西海岸のアンダーグラウンド・ヒップホップ・シーンを代表するレーベルであるストーンズ・スロウに所属する、ビートメイカー/DJのJ・ロックが新しいミックスをアップしていました。約25分の短めのミックスなので、J・ロックのミックスを聴いたことがない人もサクッと聴いてみてください。無料でダウンロードできます。

ファンキーなものやオールドスクール・ヒップホップっぽい曲でまとめたミックスです。やんちゃで、楽しくて、ストリート感があって、パーティ感があって……、J・ロックの音楽にいつもあるテイストがしっかりとあります。

そして適度に力の抜けた、軽い感じがあるところがいいですね。ガッチガチに力が入ったところや、お金のかかったオーバーグラウンドのヒップホップにあるギラギラした感じがない。かつて路上で行われていたブロックパーティの雰囲気があるように思います。そういうところが大好きです。



2014年7月3日

日本のビート・ミュージック・シーンの鼓動が聞こえる ~ENTV! #3~


“参加者の縁で集まったビートメイカー達が、神保町近辺を中心にレコードでネタを堀り、美学校のアトリエでビートメイキングする”というイヴェントである、EN Tokyoのユーチューブチャンネルに新しい映像がアップされていました。Bugseedなるビートメイカーが主催する、Magneticsというビート・ミュージック/インストゥルメンタル・ヒップホップ系のイヴェントの映像です。

私も名前を知っているビートメイカーが何人か出演していました。みんな若い……、というのは置いておいて。音楽がとてもよくて、出演者もお客さんも音とたわむれているように見えます。イヴェントの雰囲気もよさそう。

日本の音楽シーンの中心から外れたところで、こういうかっこいいビートが鳴っていることを思うと、日本の音楽シーンは健全だ!と言いたくなりますね。



2014年7月2日

すべての音を人力で再現 ~Beats Unraveled #10 by BINKBEATS: Ringleader by Shigeto~


マルチ・インストゥルメンタリストのBINKBEATSが新しい映像をアップしていました。BINKBEATSが定期的にアップしている、他のアーティストの曲を人力で再現する映像です。今回演奏しているのは、エレクトロニカにカテゴライズされる音楽を作っているクリエイターであるShigetoの曲です。

人力では再現できなさそうな音をすべて人力で再現する、そのアイディアが相変わらずすごい。しかもそれをリアルタイムで再現してしまう……。BINKBEATSのカバーとオリジナルを聴き比べてみてください。こんなふうに音楽で人を楽しませることができるんですね……、と前も書いたような気がする。



こちらがオリジナル。