2022年4月19日

おだやかな空間に流れる電子音楽 ~Cheeky Speaker By Lucky & Easy~ (2021 Release)


ほの暗く、それでいて牧歌的な雰囲気があるのが特徴。エレクトロニカやアンビエントからドラムンベース、はたまたディープ・ハウスやデトロイト・テクノあたりまで……、手を伸ばしたような音楽を展開しています。PubというスコットランドのアーティストのLucky & Easyという名義による作品です。

ゆったりと流れる時間の中で上述した電子音楽たちが折り重なり、目の前に現れては消えていきます。過去の曲を集めたコンピレーションということが関係してか、それぞれの曲が様々な表情を見せてくれます。

2022年4月13日

淡々と流れる毎日のようなギター・ロック ~Things Take Time,Take Time By Courtney Barnett~ (2021 Release)


ドラマティックな展開もなく、すべての曲が淡々と流れていきます。これは市井の人々の日常を描いたのか、はたまた、コートニー・バーネット自身の日常を描いたのか……、なんてことを思わせます。日常を描いた感覚があるからこそ毎日のサウンドトラックになる、そんな作品であるように思います。

バーネットはオーストラリア出身のシンガーソングライター。これが通算3作目のアルバムです。ここでもこれまでと変わることなくシンプルなギター・ロックを展開しています(最後の曲はピアノでした)。日々の暮らしにフィットするギター・ロックをあなたの身近に……、ぜひどうぞ。

2022年4月9日

激しさと穏やかさの間を揺れながら ~Letting Up Despite Great Faults By Letting Up Despite Great Faults~ (2009 Release)


2009年にこんなに素晴らしい作品がリリースされていたなんて知りませんでしたよ……。2022年に初めてこれを聴いて、シューゲイザーゆずりの歪んだギターの音とドリーム・ポップに繋がるおだやかな電子音、そして甘いメロディが重なり合ったギター・ロックに心をつかまれました。

この作品を作ったのはレッティング・アップ・ディスパイト・グレイト・フォールツなるロサンゼルス出身の4人組。彼らはこの作品において、激しさと穏やかさの間を揺れながら、ここではない夢で見るような世界へ連れて行ってくれます。

2022年3月20日

ワイルドなリズムの中に甘さを加えて ~City Stars By DJ Hank~ (2022 Release)


UKガラージとフットワークを混ぜたワイルドな音楽を中心にしつつ、ソウルやR&Bから引っ張ってきたような色気や潤いを加えています。アメリカ・シカゴ在住のクリエイター、DJ Hank(ハンクと読むのでしょうか?)による作品です。リリースはイギリスのレーベルであるハイパーダブから。

ワイルドさの中に甘さがあるところが特徴。そしてそれは2021年に同じくハイパーダブからリリースされたロレイン・ジェイムズの『リフレクション』にも通じるなと思ったり…。

2022年3月8日

あたたかな春の風を感じながら ~setten with Torei / Refuge Worldwide Tue 30 Nov~ (2022 Up)


気持ちのいい春の風を浴びているような気持ちになるDJミックスです。ミックスしたのは日本人DJのTorei。ゆったりとしていて、おだやかなフォーク・ソング(というより、アシッド・フォーク?)を中心にしつつ、アンビエントやドローンっぽい曲も混ぜながら進んでいきます。

昼にも夜にも、様々な時間に楽しめそうな心地よい空気が流れ、いいチルアウトの時間を届けてくれます。心地よいと書いてきましたが、怪しげな雰囲気を漂わせながら終わっていく最後の展開も好きです。