2017年11月14日

ヌジャベス、そしてJ・ディラに捧ぐ? ~Sky [one EP for Nujabes and J Dilla] By Saito~


タイトルからしてヌジャベスとJ・ディラ。音ももちろんこの2人に近いものを思わせます。とはいえ、どちらかというとヌジャベス寄り? J・ディラ風のヨレたリズムや硬質なビートはそれほど……というか、まったくと言っていいほどありません。そんなインストゥルメンタルのジャジー・ヒップホップを展開しています。

作者はイタリア人の方のようですが、Saitoと表記してサイトーと読む……、のでしょうか……? ピアノ(キーボード)や笛のような音のフレーズなんかには和のテイストを感じる瞬間があり、イタリア在住の日本人の方なのかな?と思ったりも。



2017年11月12日

1週間の終わりにはこんな音楽を…… ~Ghosts By Soulostar~


きれいな夕焼けの中を家に帰るとき、この音楽がフィットしたら……、それはもうたまらなくロマンティックな気持ちになることでしょう。1週間の終わりに合う? アメリカのSoulostarなるクリエイターによる曲です。

音楽としてはカームとヌジャベスを結んだちょうど中間地点に置かれたような、リリカルでメロウ、そしてチルアウト感のあるジャジーなエレクトロニカ、もしくはブレイクビーツといったところでしょうか。

流麗に流れるアコースティック・ギターと女性シンガーの歌声(サンプル?)が心地よく、気持ちよく響いています。



2017年11月10日

ぼくらの、わたしたちの生活に寄り添うヒップホップって、こんな感じ? ~THREE By TOSHIKI HAYASHI (%C)~


日本の歌謡曲、あるいはシティ・ポップといったあたりの感触を含みながらも、それでもまさにヒップホップ! そんなところがいい……、というか大好きです。黄昏時に聴こえてきそうな、このメロウなヒップホップにメロメロなわけです。

軽やかに弾む弾力のあるビートと、シティ・ポップをスローにしてメロウな感触の音だけを抽出したかのような、ソウルフルなウワモノの音が絡み合うトラックのカッコヨサ、そして心地よさがもうたまりません。

1990年代にアメリカで生まれた、オーセンティックとも言えるヒップホップを思わせる瞬間がありつつ、それと同時に日本人らしいやわらかさ、繊細さを感じます。気持ちがほぐれていくチルアウト感もうっすらと……。

Kan Sano、jjj、CHIYORI、CBS……などといった豪華なゲストが参加し、彼らのラップや歌、演奏はトラックにやさしく寄り添い、メロウな世界を演出するのに一役買っています。ぼくらの、わたしたちの日常を輝かせるヒップホップ。





2017年11月5日

雲の上のおだやかな空間へと導くアンビエントに身を任せ…… ~Clouds By The Swan and The Lake~


極上の浮遊感……、とはこのことか。青い空に向かってふわふわと浮き上がり、そのまま浮遊するかのような、そんな心地よさを覚えます。静かに、おだやかに音がたゆたうアンビエント、もしくはポスト・クラシカルといったところでしょうか。デンマークのザ・スワン・アンド・ザ・レイクなるクリエイターによる作品です。

全編に渡っておだやかに流れる、清冽な響きの電子音に心をつかまれっぱなし。そしてところどころに挿し込まれた、天空から降りてきたかのごときピアノやギター、シンセサイザーの美しい音の旋律に飲み込まれる瞬間が何度も訪れます。心地よい音の波に身を任せ、うっとりしていましょう。



2017年11月1日

ふと覚える異物感……、異様な雰囲気を漂わせるロサンゼルスのヒップホップ集団  ~SATURATION II By BROCKHAMPTON~


どう聴いても音楽の形としてはヒップホップなのだけど、何なのでしょう、この異物感は。フツウのものに見えたのだけど、近くで見てみたら、まったくフツウではない異様なものだったといったような……。

この異物感はたしかにウータン・クランゆずりかも。ゆえにウエスト・コーストのウータン・クランと言われるのもうなずける、ブロックハンプトンなるロサンゼルスのグループの作品。お兄さんがこちらを向いてニッコリのジャケットの本作は『サチュレイション』というシリーズの2作目にあたるもののようです。

ヒップホップの中にクラシカルなソウルを少々、なまめかしいR&Bを少々、ダンスホールを少々、そしてグライムを少々……。そんな具合に練り上げられたトラックがおどろおどろしい雰囲気を漂わせています。怪しげな路地裏に迷い込んで、ヘンなものに出くわしてしまったような感覚ですかね、これは。いや、コワい……。

そのトラックの上で複数のMCが入れ替わり立ち代わりラップしていく作りです。ヤサぐれていて、いかめしい、がらっぱちとも思えるラップがコワいトラックによく合っています。しかし最後の曲では甘い雰囲気を漂わせていて、その終わり方が異物感を増幅させているような……。それがまた異様でもあります。

ブロックハンプトンのことはこのページこのページに詳しく書いてあるので、チェックしてみてください。