2020年9月24日

飛翔するダンス・ミュージック ~Green Days / Steps On The Wind By Gonno / XTAL / Inner Science~ (2020 Release)


日本のダンス・ミュージック・シーンの優れた才能たち――ゴンノ、クリスタル、インナー・サイエンス、ソース81――が関わった2曲を収めた作品。バレアリック・ハウス、もしくはディープ・ハウスといったあたりの音楽を展開しています。

クラブのフロアでプレイされるようなダンサブルな感覚よりも、空に昇っていくような感覚を覚えます。音はキラキラと輝き、力強く刻まれるリズムは空へと昇る……、ここにあるのはそんな感覚です。

2020年9月3日

ディープ・ハウス、テック・ハウス・ラヴァーに捧ぐ ~Prisma By Aril Brikha~ (2020 Release)


スウェーデン在住のクリエイターであるアリル・ブリッカによるディープ・ハウス、テック・ハウスのど真ん中を行く素晴らしい作品。いやー、本当に素晴らしいです。特別凝ったところや変わったところはなく、それゆえに曲の良さが際立っている、そんな印象を受けます。

力強くしなやかに躍動する低音域の音の上に、美しい旋律を描くシンセサイザーの音が乗る、ヒネりのない、正攻法で作ったような曲が中心。ダンス・ミュージックにカテゴライズされる音楽なので、躍らせる要素はもちろんありつつ、それと同時に磨き抜かれた音の美しさを堪能できます。

2020年9月1日

でっかい音で聴きたいヘヴィなダブ ~Transformed in Dub By Dubkasm~ (2010 Release)


重く、深く沈み込んでいくダブを聴きたい方はぜひこれを。ニュー・ルーツ、デジタル・ダブといった趣の重量感のある音楽を聴くことができます。DJストライダとディジステップからなるイギリス・ブリストルのユニット、ダブカズムのアルバム『トランスフォーム・アイ』のダブ・アルバムです。

重心の低いベースの音と重たいドラムの音の上を、ヴォイス・サンプルやエレクトリック・ギターの音が飛び交い、聴き手を暗い地下の空間へと引きずり込んでいくかのよう。太くて重いワイルドな音もかっこよく、怪しくワイザツな雰囲気を漂わせているのもいいです。